10/5 政権預かる政党がご都合主義で信頼されるか
解散をめぐる自民党のやっていることはミエミエでうんざりする。
支持率浮揚させようとして、総裁選挙やって解散を目論んでいたら、思ったより支持率が延びなかったからと、景気対策が必要だと言い出す。
その景気対策の内容たるや、自民党の支持率の高い団体・業界への補助金と融資のバラマキ。和光市の松本市議は麻生氏の背景に「リチャードクー」が暗躍している、と指摘しているが、それなら本当に嘆かわしい放漫財政路線である。
不景気で財政支出が必要なときは、需要の落ち込みのあるときだけである。今回はもっと大きな金融システムの破綻と、投機による原材料価格の高騰に問題がある。そうであるなら、原材料への投機の規制と、金融安定のための1998年の金融再生法の補強が必要なはずだ。
今の景気対策では、まわりまわって投機屋経由で金融業に税金が吸い取られるだけの対策でしかない。
効果もはっきりしないまま、さらに二次補正、三次補正だとか言って、選挙やる話もうやむやにしようとしている。
それでもニッチもサッチもいかないとなると、今度はそのまんま東を担ぎ出して話を誤魔化そうとしている。
野党に法案や政策で譲歩することもなく、自分たちのやり方を変えようともせず、2代続けて党首が政権を投げ出した政党が、ご都合主義で景気対策を持ち出して選挙の日程を自分たちの都合のよいようにしようということが、国民に飽き飽きしているのだ。
●都市部の自民党議員は、新党ブームを当て込んで、民主党の前原派などとの政界再編成を夢見ているようだ。しかし与党につくのか野党につくのかはっきりしない勢力など、国民から不可解な政治マニアの集団でしかない。宗教や確固たるイデオロギーにもとづかない第三勢力など、自民党の軍門に下るための方便である。そしてローカルで根を張って同じく第三勢力を目論む鈴木宗男や平沼赳夫ほどの色気はない。
●ビデオ店の放火事件で15人死亡。放火犯は、自殺するためにしたという。しかも生き残っている。
最近、自殺願望のある人が他人を巻き込む事件が多すぎる。自殺したいという気持ちを否定はしない。しかしそう思うなら、自分だけ死ぬ方法を選ぶべきだろう。
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