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2008.10.31

10/31 家父長制体質から抜け出せないヨニウム先生の政治観

ヨニウム日々が、給付金に反対する左翼は左翼にない、みたいな批判をしている。給付金が再分配だと、笑ってしまう。最もヨニウム先生が一番言いたいのは、政府・与党が提案したものだから反対しているんだろう、だから左翼はバカだ、みたいな話で。しかもその翼賛コメントが「気が付きませんでした」みたいなコメントばかりで、日本の左派の経済問題の理解力はこんなものかと、改めて思ったりする。

ケインズ経済学を知らない左翼は、マル経のご先祖新自由主義の手のひらの中でしか再分配を理解できない、という見本である。その範囲においては、ヨニウム先生が最も敵視している原理主義的な新自由主義には絶対勝てないと思う。お代官様に貧乏なのでお金ください、と言っているだけで、何ら新たな社会的規範を作っていないからだ。その程度の理解力では、コネや賄賂が横行し家父長制体質丸出しの南欧や南米の左翼政権程度の理想社会しか作れないだろう。

不況への対策と、貧困対策とは、そもそも質が違う。在庫調整型の不況はバラマキをやれば解決する面もあるが、金融収縮を原因とする不況は貧乏な人にバラマケばいいというものではない。蓄財より公正な労働に価値があるようにする対策と、金融の破綻を回避する政策が必要になる。1000兆円台の金融収縮が起きているときに、価値判断もなく数兆円バラマキやっても全く意味がない。仕事とワンセットでない財政出動をすれば、その金が最終的には蓄財に回され金融屋に持って行かれるだけだ。

ヨニウム先生が意義を強調する再配分の問題は、景気対策とは別問題である。これは景気対策ではなくて、社会の安定化のために、制度としての福祉制度の充実として解決していかなくてはならない問題である。一過性のバラマキをありがたいと思え、ということでやるべきではないし、そのことで介護、保育、医療などの財源確保が犠牲になり遅れていく。本来はこちらの方が仕事を創出し、社会の諸問題の目詰まりも解消できる、効率的なお金の使い方になるはずなのだが。
今回のバラマキの財源は将来負担に回される。将来負担に回されるということは、経済成長がなければ未来の世代に負担としてのしかかるだけである。そういう心理的効果からもあまり評価のできるものではない。

●困っている人に給付金みたいな発想が、貧困者やワーキングプア、母子家庭などへの想像力を遮断するんだよなと思ってしまう。当事者にとってそれはありがたい話だが、本来的には生活保護があったり、保育所があったりしているのにもかかわらず、それが制度としてあるだけで機能していない現実が大問題なのだ。給付金をばらまいて、役所や政党にありがたいありがたいと言わせたいためにやっているわけで、そんな社会がいつまで続けばいいのか、本当の意味での貧困者の人権など置き去りにした議論である。

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