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2008.10.25

10/24 教員のなり手がなくて教育の質は保てるか・埼玉県

埼玉県の教員採用試験、3倍を下回ったそうだ。

親が賄賂を贈らなくては採用もされなかった大分県と比べると天と地の差である。埼玉県は教員の質が確保できているのか心配である。一次試験の免除までやっているそうだ。

その低競争で選ばれた教員たちに、部活動や生活指導までさせたら、どういうことになるのか、もっと心配である。

実態に定着率も悪いらしくて、荒んだ職場実態があるんじゃないかと思えてくる。小学校に通わせている保護者と意見交換すると、どうしようもない学校運営の話が次から次に聞こえてきて、しかも学校の問題点について外部に話してはならないなどと憲法も法律もあったもんじゃないようなことを言われるらしい。

大分など地方ではあんなに競争率が高くて、それがために採用試験で問題があったぐらいなのに、どうして埼玉と東京だけ競争率が低いのか。居酒屋談義的な教育方針、教育委員会の人選に問題はないだろうか。いろいろ考えさせられてしまう。

小学校の教員採用試験 3倍割れ “最低限ライン”下回る
2008年10月24日

 今年実施した2009年度の小学校の教員採用試験の受験倍率が2.8倍で、県教育局が「教員の質を維持する最低限のライン」とする3倍を下回ったことが23日、分かった。3倍未満となるのは1992年度以来、17年ぶり。教員の大量退職時代を迎え、首都圏各地で採用枠を拡大する「争奪戦」が激化しており、教育局も受験者増へ知恵を絞っている。 (鷲野史彦)

 教育局によると、小学校の教員採用試験の受験倍率は、合格者数が百六十人だった二〇〇〇年度は一〇・〇倍だったが、退職者数の増加をにらんで合格者も増やしており、六百二十人が合格した〇八年度は三・二倍に減少した。

 このため、〇九年度の小学校採用試験で新たに四つの特別選考枠を設け、大学から推薦を受けた受験者らに、一次試験(筆記と集団面接)のすべてや一部を免除するなどの制度を導入。受験者数は前年比で四十人増の二千三人となったが、合格者数も同九十人増の七百十人としたため、倍率は二・八倍にとどまった。中学校、高校などを含む全体の受験者数は、同九十四人増の六千二百三十三人で、受験倍率は前年比〇・八ポイント減の四・八倍だった。

 県内の昨年度の小中学校教員の退職者は、千五十六人。ピークの一三-一四年度ごろには千五百人に達する可能性があり、教育局は今後五年間程度の小学校採用試験で約七百人の合格者を見込む。

 このため、教育局は一〇年度の採用試験に向け、特別選考枠を拡大し、受験しやすい環境を整えたり、〇六年度から仙台市で実施する一次試験を東北の他県に広げることなどを検討し「三倍以上の受験倍率を回復させたい」としている。

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コメント

「埼玉県の教員採用試験、3倍を下回ったそうだ。」は表現に問題ありと思います。

http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BS00/kyoin/kekka.pdf

これを見ると、小学校教員の採用試験はかなり特殊とは思われますが、中学校は特段異常とは見受けられません。(尤も、この先、教員採用試験の実施状況がどう遷移していくのか私にはわかりませんので、この表に潜む問題点は私にはわからないのですが。)

 問題は、教員の年齢構成のいびつさなど考えもしないで、人数だけをみて毎年名簿登載者数を決めていく県庁の愚かな人事政策にあると思われます。
 こんな採用をしていると、中堅を欠いて、問題対応力の低下した、校長や教頭が専横をふるう学校ばかりになるのは自明です。
 その上、教員志望者が卒業年次によって有利になったり不利になったりというのも不公平な話です。

 3倍というのも確かに驚くような数字ですが、だからといって差し当たりの新人教員の指導力などはあまり問題にならないでしょう。高倍率をくぐってきた教員がそう優秀であるようにも見えませんから。
 問題は、こういう事態が発生する教員採用のあり方の方です。民間人を採用すべきは校長などではなく、人事・採用担当者なんじゃないかと思います。
 

投稿: バウアー | 2008.10.27 09:24

倍率が少ないときに入った人が問題か、というご指摘には確かにそういう部分もあろうかと思います。「名前を書けば通った」時代の公務員より、今の優秀な公務員が、福祉に対する理解が悪いというのはよく言われます。

しかしそれでも、学校は知的な教育の場が本分なのですから、一定程度優秀な人間を採用するシステムが維持できなければまずいのではないですか。

折しも、埼玉県南部の都市がおしなべて教育費も教員数も少ないみたいで、こんなんで本当に大丈夫なのか心配ばかりです。

投稿: 管理人 | 2008.10.27 21:59

新採説明会の説明員を先日やったことから思い返しまして。

3倍の倍率というのは、公立学校の教員ほどの待遇(正社員であることと給料ぐらいしかいいところありませんが)であっては相当低いというのが実感です。

大手民間企業であれば、応募倍率が3倍ということであればそうとう人材確保に苦労している数字といえます。

受験する側から見てみればよくわかります。有名企業を狙っている人が、3社以下しか受けていなければ3倍の競争率は妥当な数字ですが、就職活動している若者を見れば、就職が楽だった時代だって5社程度は受けているはずです。つまり5倍ぐらいはないと景気の良い時代の人材確保状況にすら追いついていないということでしょう。

また日本の学校での教員は、クラス担任制が基本なので、最初からパーフェクトを求められます。就職したその年から、勤続20年の教員と同じ能力を求められます。民間企業のように何年かかけて一人前になればいいや、という能力ではないわけで、優秀な人材を選ばなくてはならないという前提が他の仕事よりずっと厳しいと言えましょう(もちろん私はだから誰もが当たり前に思っているクラス担任制そのものを変える必要があると思っています)。

投稿: 管理人 | 2008.11.01 08:30

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