10/17 失言の中山前大臣、出馬に意欲

次の総選挙に出ないと記者会見した失言政治家・中山成彬が、一転出馬に意欲を見せている。

ああも自分の発言とマスコミの取材攻勢にさらされれば勢いで不出馬宣言してしまったのかも知れないが、日本人だ、サツマだ、勇ましいことを言う割に、けじめがない。

右翼的な失言を繰り返す政治家は、その失言への謝罪の仕方といい、そして謝罪の後の開き直り方といい、一貫した態度が見られないことが多すぎる。自分がやったことについて、自分のこととして責任を感じていないのだろうか。恥を知らないから、ナショナリズムに陶酔できるのだろうか。

いろいろ考えさせられる題材になる政治家である。

すでに地元の自民党は後釜の公募選考を進めているので困惑しているという。その良識に期待したい。

中山・前国交相が一転出馬に意欲、自民党は困惑
　失言が問題となり、次期衆院選への不出馬を表明していた中山成彬・前国土交通相（６５）が、一転して地元の宮崎１区から立候補する意向を自民党宮崎県連幹部らに示していることが１６日わかった。党側には困惑が広がっている。

　県連幹部によると、中山氏は１６日夕、「不出馬を取り消す。１７日に都内で記者会見して発表する」と電話してきた。１７日午前には古賀選挙対策委員長と都内で会談する予定で、「後援会などに『出ろ、出ろ』と言われている。古賀さんに相談しようと思っている」と周囲に語っているという。

　県連はすでに後継候補を公募し、１５日に応募を締め切った。１８日の選考委員会で、元国会議員や弁護士ら１４人から選ぶ予定だ。自民党幹部は１６日夜、「もし公認すれば党全体の政治姿勢が国民に疑われる」と述べ、公認には否定的な見解を示した。県連幹部も「公募での選考が最終段階まで来ており、非常に困る」と語り、公募での選考を優先する考えを強調した。

（2008年10月17日03時01分 読売新聞）