9/25 日教組がなくなれば世の中良くなると信じて疑わない失言大臣・中山成彬
国交相になった中山成彬。失言大臣になりそうだ。
早速、成田空港の建設反対運動に関して、教育が悪い公徳心がない、などと発言。過激派が過剰に介入してきた問題はあるものの、一方で成田空港の土地は、満州から引き揚げたり、先の大戦で人生がめちゃくちゃにされた人たちが、ようやく開拓してきた土地だったりした歴史があったりして、そういうことに全く無頓着な発言である。この手の民族主義的政治家は、公のために人生を擲たざるを得なかった人がようやく掴んだ幸せを笑いものにしているということをまざまざと示す事例である。
成田空港の問題が、戦後教育の問題か、っての。自身のサツマ・チョーシュー流教育観をごりおしする道具にしている。どうしようもない人物である。
全国学力テストが成績向上のためではなく、日教組潰しの道具に使ったことも吐露。「日教組の強い県は成績が悪い」だって。バカだなぁ。どこにそんな証拠が出てくるのか。大分県をやり玉に挙げたけど、経団連の御手洗会長は、日教組が滅茶苦茶強い大分県出身である。
日教組の強弱と学力テストの結果に因果関係があるのだろうか。そんな事実認識もない人物が、教育や科学を語る大臣をやっていたんだから、日本の子どもたちの学力が下がり続けるわけだ。教育水準の高さは、おかれた社会的環境に左右されるもので、教員組合の強弱ではないだろうって。
まぁ、後で撤回したものの、撤回なんか軽々するようなことを言うのがまたどうしようもない。批判している公徳心そのものが感じられない。
妻の恭子氏のしたたかな右派ぶりと比べると、なんだか頭の悪い人だとつくづく思う。ほんとうに学力テストが必要なのは成彬大臣ではないかと思う。
中山国交相が「誤解を招く表現」を連発、撤回
2008年9月25日21時7分
中山国土交通相は25日、報道各社のインタビューで失言を連発した。「誤解を招く表現があった」として撤回したが、今後、波紋を呼びそうだ。
住民の根強い反対もあり整備が遅れる成田空港。今後の施策、整備の考え方を問われ「ごね得というか戦後教育が悪かったと思いますが、公共の精神というか公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでも捨ててもというのが無くて、なかなか空港拡張もできなかった」と、住民の対応を批判した。
来月1日に観光庁が発足するなど注目を集める観光行政。訪日観光客を増やすには閉鎖的な国民性の克服が必要ではないかとの質問に「日本はずいぶん内向きな、単一民族といいますか……」と答えた。86年、当時の中曽根首相は、「日本は単一民族」と発言し、アイヌ民族から抗議を受けた。
文部科学相を経験している中山国交相は、教育問題にも言及。大分県教委の汚職事件について「日教組(日本教職員組合)の子供は成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」と主張した。自ら提唱した全国学力調査については「日教組の強いところは学力が低いんじゃないかと思ったから」と実施の背景を説明。その仮説が証明されたとして「テストの役目は終わった」とも述べた。
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コメント
公務員です。労組に加入しています。職場の雰囲気から入らざるをえず、仕方なく加入しています。
でも本心では公務員に労組なんかいらないと考えています。
自分たちのことばっかり主張して(まあ、本分でしょうけど)国民を顧みることのない主張にうんざりです。
こんな労組は本当に必要なんでしょうか?
投稿: K | 2008.10.17 21:03
そうなんでしょうね。
自分たち以外のことも考えられる労組は本当の意味で強いです。だけども自分たち以外のことばかり考えている労組は全然強くありません。そのバランスにたいていの労組の役員も苦労されていると思います。
私の仕事の自治体の臨時非常勤職員の組合づくりを見ていると、正規職員の役員が考える、自分たちのことと、自分たち以外の人たちのこと、自分たちという仲間の範囲、そのとらえ方のバランスを見せられます。
思い切って、役員やってみませんか。
投稿: 管理人 | 2008.10.17 21:15