« 9/15 元赤軍派議長が67にして労働者性に目覚める | トップページ | 9/16 さわやか財団の労働観 »

2008.09.16

9/16 内容の悪い市の協働指針に意見を提出する

市民参加なんかハナから無視している朝霞市が、何を考えたのか市民と行政の協働に関する指針をまとめ、今日までパブリックコメントをかけていた。

内容があまりにも問題があるので、意見を提出した。
  私が提出した意見
  朝霞市の指針案

何が問題かというと、
①市民と行政の協働が財政的都合によって必要だということが前提になっている。憲法やその前提になる自由と民主主義を重んじる社会にとって最低限の原則である国民主権にたどりつく重大事だと捉えていない。
②協働なのに、市民参加や情報公開がきちんと位置づけられていない。逆立ちしている。
③市役所と市民の役割分担論になっている。
④市役所と市民がそれぞれに自主性があると位置づけている。市役所は主権者である市民の信託を受けて運営されるべきものであって、主体性などと言って市民と一線を画する態度は問題である。
⑤そういっているこの計画自体が、市民参加などほとんど行われず、従来型の審議会委員会で決められ、唯一パブリックコメントでしか意見聴衆をしていない。
⑥朝霞の基地跡地利用で市民無視で強引な計画をとりまとめをやってきた政策企画室発の指針であることが、何よりの矛盾である。
⑦市民参加について根源的かつ体系だった理解がない。表層的にしか捉えていない。
⑧行政部課によって協働のあり方は多種多様なのに、画一的に手法や理念を定めるものとして、市長直属の政策企画室がまとめて、全庁的なルールとしようとしていること。

●現市長になってから地域福祉計画のとりまとめの最終段階で、巧妙に市の事業と市民の事業と分類され、以後、市の事業について市民から意見をしても、平気で無視したり、情報を出し惜しみすることが行われるようになった。そのときに使われた市民と行政の関係が、この指針案のやり口だったのである。すなわち、市民と行政を二分して、不可侵な関係を作らせ、そして対等な関係において、市民が行政に主権者としてものを言えなくしているのである。

●文中では、国民主権の原理がわかっていないとか、自力更生みたいな思想は文化大革命だとか、かなり痛烈に批判させていただいた。それくらい朝霞市の市民参加に未来を決める重要な文章だと思う。

|

« 9/15 元赤軍派議長が67にして労働者性に目覚める | トップページ | 9/16 さわやか財団の労働観 »

コメント

ここ最近、J-CASTの「理科離れ」記事での議論に参加してますけど、方向が変に向かっている気がしますね。
http://www.j-cast.com/2008/08/30025916.html?ly=cm&p=1
こういう「バカ話」が出てくるから、「理科離れ」の問題があまり危機感を持たれないんじゃないかと個人的には思いますけどね。

投稿: 杉山真大 | 2008.09.17 18:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 9/15 元赤軍派議長が67にして労働者性に目覚める | トップページ | 9/16 さわやか財団の労働観 »