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2008.07.29

7/29 専門に特化している職員の良さ

地域福祉計画の関連で、在宅福祉をどう定着させるか、必要な資源をどう引っ張り込むか、相談したくて、午前中、健康づくり課の課長さんからのヒアリングに行く。

「体力増進とか、健康的な生活をすることが目的じゃないんです。楽しい生活をしてもらうために、健康づくりをしてみてはいかがでしょうか、というのが、私たちの仕事の目的なんです。」

朝霞市役所で、久しぶりに的確に仕事の目標を語る職員に出会ったように思う。

たこつぼ化しない程度に、しかし福祉分野での専門的な職員を育成しなくては、と地域福祉計画にかき込んできたが、残念なことに福祉分野は保育所と数人の生活保護関連の担当者以外は、福祉分野に限定して育成している職員ではない。健康づくり課の課長さんは、保健師出身で、まさに現場発の専門家である。

専門に特化させないというのは、財政とか、庁内マネジメントとかの面でいいこともあるが、一方で、仕事の力の入れ方がどうもうまくなくなるように思う。力を入れるところは、専門でも専門外でもそんなに違いはない。問題は、特に力を抜くところが、ゼネラリスト型職員育成ではできない。ゼネラリスト型に育てられると与えられた仕事をとにかく前進させようとしてしまう。その仕事の最終的な目標に、何があるのか、ついつい忘れてしまいがちになってしまう。

保健の分野は、最終的な目標を意識しながら仕事することができているんだと感じた。力の入れどころ、抜きどころがとてもいい仕事を感じられたヒアリングだった。

一方で、医療問題についてお釣りをもらった。これは地域福祉計画の推進市民委員会で報告しながら相談しなければならないだろう。

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コメント

ご無沙汰しています。
組織から見て、どうしても法務に通じたゼネラリストに重きを置かれる傾向があると思いますが、「税」と「福祉」については、スペシャリストが必要であると考えています。
「税」は、徴税で市民の利益と真っ向から対立する場所です。ですから各種手続法が定められているので、そうしたことに精通したスペシャリストが必要だと思います。
「福祉・医療」についても同じですよね。「指導・援助」という上から目線と同時に、クライアントと共に悩む、という姿勢が必要でしょう。そのためには、社会事業大学などに1年間「留学」させるとか、そうした人的投資をしてもいいのではないかと思います。

投稿: 窓灯り@かまねこ | 2008.08.08 08:46

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