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2008.07.18

7/17 市民センターの建設だけはポンポンと追認されていく

16日の市議会の議会運営委員会のレポートが届く。議案は、臨時市議会を開くということと、その議案として、膝折市民センター建設と、議会改革のうち全員協議会を公的なものに位置づけ傍聴を認めるかどうか、というテーマ。

●膝折市民センターの建設は、市議会の委員会審議も経ずに、本会議だけでやるという。にもかかわらず質問制限回数付きということのようだ。

市民センター建設というととても公的な感じがするが、町内会館の建て替えに市がお金を出すというもの。その地域には切実な要求があるのかも知れないが、ほんとうに難民収容所化している学童保育や、介護難民を発生されている特別養護老人ホームに比べれば、切迫している必要性はない。にもかかわらず、市民センターの建設のために、臨時市議会まで開かれるというのだから、何が優先されているのか、よくわかるような話だ(学童の混乱状況に憤慨している人、家族の介護で苦労している人、ちゃんと選挙に行きましょう。可能なら今の市政を追認している県議・市長・市議候補者でない人を支持するよう表明しましょう)。実際、満員電車のような学童保育の施設改善は、市役所内から提案があったようだが、頼み方が悪いと、市長側近が握りつぶしたとかいう話も聞いた。にもかかわらず、貸館業みたいなことばかり、市役所は積極的に推進している。

公民館のロビーなどに少人数の打合せができるようなスペースがあったり、もっと積極的に自宅や飲食店で会合をもってもらうようにしていくことができないのか。その方が地域経済も活性化するだろうに。

いずれにしても、億単位の公共事業をやるなら、もっときちんと議論すべきなのに、市議会が行政に白紙委任していくのが許し難いと思う。市議会議員は選挙で選ばれている。市職員は市民に選ばれていない。行政の中立性の名のもとに試験と人事だけで選ばれている。多額の出費を要する事業の提案について、市議会はきちんと監督すべきである。

●後半の議題、全員協議会の傍聴について相変わらず認めないというのが笑えてくる。
原理から説明しなければならないのだろうか。
市議会議員は選挙で選ばれている。選挙で委任に近いかたちで採決等の判断を任されている市議会議員は、議会での行動、政治的な動きについて、有権者に情報公開をし、できるだけ説明責任を果たして、次の選挙で洗礼を受けるべきである。したがって、市議会内の会議ぐらいは、市民にもっともハードルが低いかたちで公開しておくべきである。秘密にして議論すべきことは、正規の手続きを取って秘密会とすべきである。これは現状の制度でもある。ただし、市役所の仕事に、秘密会まで開いて決する高度な政治判断を要する問題はあるのか、と言われると、めったにないと思う。国が戦争をやっているときに自分の市町村だけが敵国の軍門に下る、大規模災害の避難民を追い出す、というような世論にはむかうエグい判断をするときぐらいだろう。

2008/7/16 朝霞市議会運営委員会傍聴記録
議会運営委員会
委員長 野本 一幸(進政会)
副委員長 佐野 昌夫(明政会)
委員 石原 茂(進政会)、大橋 正好(進政会)、利根川 仁志(公明党)、本山 好子(公明党)、斉藤 弘道(共産党)、田辺 淳(市民ネット)
議会議長 陶山 憲秀(進政会)、副議長 小池 正訓(明政会)
オブザーバー(無所属市議) 小山 香、神谷 大輔、獅子倉千代子
傍聴市議 藤井 由美子(市民ネット)

議題/(1)平成20年第4回朝霞市議会臨時会について
   (2)議会運営委員会申し合わせについて
   (3)平成20年請願第10号 朝霞市議会の会議公開の件

以下、要点記録です。
傍聴者には資料の配布もされず、また、野本委員長らにより記録できないくらいの回数で暫時休憩が連発されてとてもわかりにくかったです。
敬称については略させていただきました。


(1)平成20年第4回朝霞市議会臨時会について
まずは(仮称)膝折市民センター等建設工事(建築)が、7/11の入札後、建築委員会にも民生委員会にもかけずに、いきなり平成20年7月23日(水)に第4回朝霞市議会臨時会へ付託した場合、本会議の質問3回までとするかどうかについてが話し合われました。

田辺(市民ネット):全体会の質問は「総括質疑」と呼ぶか?主に議案に対する質疑でいいのか?

野本(進政会):実際には議案に対する質疑になる。

田辺:何度でも質問できるのか?

議会事務局長(市職員):会議規則56条で3回が基準となっている。

斎藤(共産党):原則は3回。議長が必要と認める場合はその限りではない。

田辺:委員会をとっぱらって本会議の全体会でやるなら質疑の回数制限をすべきでない。原則として3回までだが、議長の判断でという但し書きを尊重したケースが過去にもあった。

陶山:形として議会運営委員会に諮問している。諮問どおりなら正規のルールに則ってやる。

小山:今日、いきなり資料を見せられても分からない。全員協議会で議員の特段の理解もいらないという執行部の判断か?

陶山:但し書きは最大限尊重するが、3回は現状での決まり。(質疑の回数制限)3回についてみなさんに一言ずつ意見を聞きたい。

佐野(明政会):やはり3回は、委員会付託ではなく本会議なので、その辺は田辺さんもわかってくださいよ…。

石原(進政会):今まで通り従来通りで…。

斎藤(共産党):田辺さんの問題意識は大事なものを含んでいる。
むしろ徹底的に審議する。それを求めるなら委員会付託が当然。
それを本会議でやるのなら、会議規則そのものがいいのかどうか?
規則を変えるべきではないか?それを審議するのがわれわれの仕事。

利根川(公明党):本会議ルール云々は議長が過去の議事録を読んで、最大限尊重すると言っているのだからそれでいいのではないか?

大橋(進政会):今まで通りで一番のいいところが出てくるのではないか?

本山(公明党):議長にお任せする。

田辺:本来委員会付託は省略すべきでない。充分な議長の采配をしてください。だったら、やむをえない。
臨時議会1日で終わらせるための措置で…

大橋:質疑に関しては発言したが、そもそも、委員会省略については、わからない。
なぜ省略されるのか質問したい。
(大橋さんの発言で陶山さんが答えられず膨れっ面になり、『暫時休憩』)

陶山:もろもろのことがあるが現状を云々できない。
(↑上記の意味不明発言に、「大橋さんが聞いているんだからちゃんと答えてあげなさいよ!」と複数人からの発言があり、紛糾。「誰が答弁するの?」とすったもんだしたあと休憩が解かれ、)

議会事務局長:なぜ省略するのかということだが、本来なら6月の定例会に出すものだが、中間入札の場合、工事契約の採決は臨時議会で、と過去の例がある。

小山:議長として議員の良識にまかせ、回数制限しないというのはどうか?

陶山:3回と決まっている。規則を変えることなく質疑があれば受ける。委員会省略はご理解していただきたい。わたしが規則を変えることはできない。それをどうするか話し合うのは、みなさんだ。みなさんでやってくださいよ。

大橋:委員会はやるべきものだが、質疑では議長が言っていることを理解して進行していただきたい。

田辺:今後の考え方だが、本来定例会に提出されることを原則としている工事請負契約を、執行部の不手際で出せなかったから、臨時議会に提案し、その場合は委員会省略で、全体会で3回の質疑だけ、こういうことが横行することになりはしないか。ほかのやり方がでてきてもいい。つまり、今回の議案のように市民センターだったら、建設委員会、民生委員会の同時付託もありうる、その委員会の結論を待って、夕方に本会議で結論をだす。そんなやり方があってもいいのではないか?要望する。
(臨時市議会への付託が決定し、9時50分:総務部長退場)


(2)議会運営委員会申し合わせについて
陶山:議会運営委員会申し合わせについては(事務局が調査するはずの近隣市の状況について、まだ調査が終わっていない旨の発言があり)8月27日の議会運営委員会まで継続とする。

地方自治法の一部改正について文書送付があり、その内容を事務局から。

議会事務局長:(文書を読む)
1議会活動の明確化について 
議会活動の明確化として、代表者会議、全員協議会、正副議長会議を規約化し公的なものとすることができる。
各派代表者会議、全員協議会等議会における議案の審査、議会運営の充実を図るため各種の会議等が開催されている実態を踏まえ、議会活動の範囲を明確にするため、議会は、会議規則の定めるところにより、議案の審査や議会の運営に関し、協議又は調整を行うための場を設けることができることとすること。

2議員の報酬に関する規定の整備
議員の報酬の支給方法等が他の行政委員会の委員等の報酬の支給方法等と異なっていることを明確にするため、現行の同一条項から議員の報酬の規定に係るものを分離し明確にするとともに、名称を「議員報酬」にあらためること。

3 施行期日
交付の日から起算して三月を超えない範囲内において政令で定める日。


(3)平成20年請願第10号 朝霞市議会の会議公開の件

【すべての会議の公開を求める請願審議】前回の、2008/6/11朝霞市議会運営委員会から継続になっていた請願です。
前回の様子はこちらから→ドキュメントは次のリンクで公開されています: http://docs.google.com/Doc?id=dfvbdzkb_328whjd3xf6

前回の審査の終了前、田辺さん(市民ネット)が
「全員協議会では議員に関しては費用弁償が出ないとしても職員の給料は公費であり、公的な面は拭えない。
埼玉県の中でも議会改革が進んでいることはどうしようもない流れであり、全員協議会、代表者会議の傍聴ができるかどうかを調べてほしい。」
と発言し、佐野さん(明政会)が、「今後の調査研究でどうか」と言っていたのですが…。)


斎藤:調査することになっていたのでは?

議会事務局長:県内市町村への調査中で、報告できない。

野本:地方自治法一部改正の件もあるので、今までの「プライベートな会」とは変わってくることもある。

斎藤:「会議の公開」の定義を確認したい。議員必携では傍聴、報道、議事録の公開は当たり前、という認識か?

野本:調査研究の結果を待ちたい。(?)

田辺:自治法改正で入れられた議会活動の範囲を明確にする、という法律になるにしろ、我々は我々でこの請願に対応すべき。

陶山:この件について、法的に公的なものに「することが出来る」、ということだが、規定を明らかにするものを考えて作らなければならない。

田辺:原則公開の請願について、なぜ独自に我々が主体となって審査しないのか?

石原:公開の件で開かれた議会ということで地方自治の明確化ということで、朝霞には全員協議会、代表者会議等、いろいろなものがあり、不明なものの制度化もあるので継続審査でいいのではないか。

田辺:調査が延びていて準備もないのか。事務局でいろいろ文書化するものもあり、大変な状態と聞いているが、資料の整理状況はどうなっているのか。問い合わせはしたのか?議会運営委員会を開くにしろ、請願審査や申し合わせ事項などの議題は朝霞市のHPにも出ていて、それを見て、傍聴者もきている。次回の議会運営委員会には、間に合わせられるのか?

議会事務局長:努力はしているが、会議録等書類整理に時間がかかり、どんな調査をするのか考えている段階だ。約束できない。

田辺:懸命に議会運営委員会で審議するに、請願の中身の審査をしないのはまずい。9月議会の議会運営委員会には、決算に向けた内容がある。できれば8月中に別の日を設けて開催できないか?


野本:われわれとして議会運営委員会を開くなら、請願審査が、ついてくる。
議案として載せないわけにはいかない。
議会運営委員会の行われる日に請願の日程が組まれる。
8月27日の議会運営委員会には、ある程度の調査結果の努力でどうか。

(調査研究もないまま、審査も議論もされずに継続審査とされることに怒った傍聴者が、野本委員長と怒鳴り合いになり、強制退場を勧告され、暫時休憩になりました。今回、初めて傍聴に来た市民が、「暫時休憩」と「調査研究」を連発する野本委員長や陶山議長が運営する会議に失望して中途退場しました。結局、30分以上の休憩となりました。)

斎藤:公開3要素の傍聴、報道、議事録の公開については代表者会議、全員協議会、議会だより編集委員会においても、議長の承認で議事録の公開をし、報道については原則公開となっている。傍聴だけが制限されている。傍聴だって、されてもいいんじゃないか。3要素の中でなぜ、傍聴だけがだめなのか? (注;議会だより編集委員会は、傍聴可)

田辺:会派に持ち帰りと言うこともある。全員協議会がプライベートな会ではなくなるというふうに、自治法が改正されることについて、各会派で浸透させる努力もしてください。

小山:法律の改正を待たずとも議長の判断で先行して、全ての会議の公開可能という考えはないのか?

陶山:代表者会議、全員協議会について、公的なものにしなければならないという法律改正ではなく、公的なものにできる、ということだ。

利根川:市民参加ということで今日も傍聴をされているが、傍聴する側も私語しない、など、我々の議論ができない状況にならないよう、一度注意されたのに守られなければ退場などのルールも必要。

【結論】8月27日議会運営委員会で事務局資料の用意と調査研究で継続。

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