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2008.06.08

6/8 法の支配を重視する早川代議士

「日本をだめにした10の裁判」の書評を書いた早川忠孝代議士のブログが、とても共感をもって読んだ。この本は第一章以外はおおよそ私も同感した本である。

法治国家という言葉はよく使われる。およそ人治主義に対するものとして使われるが、そこにまとわりつく「悪法も法なり」は、かなり誤解されて、この社会で公認道徳となっている。しかし、この本で最も強く主張している「法の支配」の貫徹は、「悪法は法でない」として、この社会から不正義を裁判を通じて排除していくことであり、そのためには裁判所が重要な役割を負うということである。

そのことを早川代議士がきちんと押さえられており、非常に心強い思いを持った。児童ポルノ規制法の改正に細部までこだわった代議士の感覚がわかったように思う。

●同書で、最高裁の国民審査の問題を取り上げている。最高裁の国民審査が全く機能しないのは、×をつけないかぎり全て信任票とみなされること、15人の裁判官がどのような判決を下しているのかわからないことにある。私も、よくわからない。次の国民審査では、わかる人は、良質な裁判官以外×を、わからない人はとりあえず全員×をつける運動でもした方がいいと思う。

●この問題意識は、私がさきの朝霞市議会議員選挙で提起して運動をした問題意識と同じである。大選挙区制で政党隠しが行われる市議会議員選挙では、さしたる投票基準がなく、数名の落選者をターゲットに作って運動をすれば他の人はたいてい当選できる(実際はそこまで甘くないが)。そして朝霞市の場合、その議員がどういう思想をもって政治に関わっているかということはおろか、公式情報であるはずの議会での各議案に対する賛否なども公表されない。半年近くたってインターネットにようやく本会議の議事録が掲載される程度である。

●今日の朝日新聞に、同紙が行った議会改革のアンケート調査の結果が出た。議会改革というと議員を減らす、議員の報酬を減らす、そんなことしかされてこなかったが、本当に求められる仕事をしているの?という疑問に初めてマスコミが斬り込んだ調査である。その中で議会の賛否の状況を市民に報告していない議会が1276議会84.5%もある。議員立法は全体の1割だけ、傍聴規制を平気でやっている議会。こんなことでは自治体議会はただの税金泥棒と言われても仕方がないだろう。

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