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2008.06.07

6/6 梅雨の間に来客・電話続々

お客様の多い日
昼食時、友人が訪ねてくる。上司も知り合いなので、3人で情勢などを話ながら昼食をする。

昼食から職場に戻り、熱いなかぼーっと作業をしていると、3月にあった尼崎市の派遣労働者の無期限ストをした武庫川ユニオンの小西純一郎書記長が訪ねていただき、わが労組の書記長ともども支援のお礼を受ける。闘争の報告集とともにいただいた「自治体ワーキングプアを許さない」という記録DVDが素晴らしい。上西委員長の「労働運動を何も知らない5人の彼女たちを1~2年で闘士にしたのは尼崎市役所のおかげです」という演説がいい。この闘争では「にんげんを入札するな」というフレーズが使われた。インタビューをしたとき小西書記長は、「奴隷市場は高い値段をつけたところに奴隷は落札されるが、今は一番低い値段をつけたところに落札される」と言っていたことが心にぐさっと来る。

電話ではいろいろな人からかかってきたりかけられたり、忙しくもないのにたくさんの人と話をした一日だったと思う。

昨年の参院選に出た尾辻かな子さんに講演依頼した職場の同僚から、知り合いなんだって、と言われ、1人からは出番を作ってやらないと、とけしかけられ、1人にはセクシャルマイノリティーの受けたセクハラの対応が必要だね、なんて言われて、あんたが担当せよと言われる。短気な私には向いていないよ、と思いながら聞く。

夕方帰宅すると、昨年11月のシンポジウムで議会改革の講演をしていただいた自治体議会改革フォーラムの高井章博さんから手紙が来ており、滋賀県日野町長選挙に立候補するというあいさつ状が来る。議会改革を求める立ち位置とすこし変わるが、地方政治を良くする思いを、再びかたちにしてほしい。

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コメント

その高井氏なんですが、自民推薦・公明支持で合併否定派の現職町長の対抗馬として出るんですよね。
http://www.mainichi.jp/area/shiga/news/20080623ddlk25010284000c.html

社民連→民主党と移って、自民推薦って案外見られる立ち位置の様に思えちゃうって気がするのは自分だけですかね。遍歴は違うけど、社民連の八王子市議だった上島儀望の息子も自民党の区議になっちゃったし、社民連の末期に政策委員だった鷲尾英一郎だって民主党の中ではタカ派で鳴らしているし、サヨク→リベラル→ネオリベ(ウヨ)ってのを地で行っている様に傍目には見えるのですけど。

投稿: 杉山真大 | 2008.06.23 22:58

杉山さま

自治体の議会改革なんてテーマを掲げた人を野党系勢力であまり見たことがありませんので、私は高井氏の奮闘を期待したいと思っています。日共だって、地域によっては保守系議員とつるんで市民派市議を登院停止にしたりやることやっています。

杉山さんの皮肉な批判の仕方は、社民連=構造改革派(小泉のじゃないよ)に対する日共の典型的な批判のやり方を見ているようです。
サヨク→リベラル→ネオリベの転向は、野党系右派に問題があるということではないように思います。左翼は得てして、身内の右よりの連中がいつか裏切るんだ、というストーリーを書いて、左翼内の主導権争いに勝利しようとします。そのことがどれだけたくさんの人をもっと右に追いやっていったのか、このような皮肉なコメントを書く前に検証された方がよかろうかと思います。

まあそれでも鷲尾英一郎については論外です。しかしこういう人物がわずかに入り込んでしまうことすらシャットアウトできる政党というのは、どういうものなのでしょうかね。異分子からの刺激も少しは必要です。前原まで育つと、ちょっと問題ですが。

そもそも今日のネオリベの原点は、中曽根政権での「サイレントマジョリティー」、その後のおたかさんブームで消費税に怒った人たちにあるわけです。右から転んでいったわけではなく、田原総一郎も、猪瀬直樹も、あの頃はおたかさん社会党にエールを送っていたのです。阪大の本間教授は社会党の消費税廃止法案のブレーンです(みんな忘れているんだよなぁ。小泉構造改革の役者たちの少なくない人がおたかさんブームの応援団やっていたことを。猪口邦子とかさ)。

ネオリベを嫌悪している左翼が、自らの鬼っ子にネオリベがあることに無自覚で、左翼の中の右派の裏切りみたいに捉えているところがダメなんです。

西欧社民は高福祉社会を作るために、きちんと消費税増税もやってきたし、安易な減税の乱発もしなかった。一方、レーガンやサッチャーは経済政策が行き詰まると減税を乱発して財政赤字を深刻にした。そんな現実も知らないで、消費税増税は弱い者いじめだ、などと左翼が煽っている結果として、小さな政府論が出ているのです。増税は嫌だけども、財政赤字も避けたいとなれば、小さな政府をやるしかないのです。

その論理的帰結は、公務員を減らせ、福祉を切れ、医療はムダだ、ということになります。新自由主義者はそうした社会の運営についてビジョンがありますから、まだ救いがありますが、左翼がそれをやると、その後のビジョンもなくてただ社会が壊れていくだけなんです。

なぜそういうことに左翼が無自覚なのか。生産活動に携わって食べている人に左翼が少ないからではないかと思うのです。親の扶養期間が長く、国民負担なんかことごとく回避していたりするわけです。何人かの友人に厳しいことを言うような話になりますが。

投稿: 管理人 | 2008.06.24 23:46

うーん・・・・・そう言えば民主党が日銀の政策委員にするのを阻止した池尾和人も、元々はマル経の方だったりするんですよね(汗

>ネオリベを嫌悪している左翼が、自らの鬼っ子にネオリベがあることに無自覚

そもそも社民とかリベラルのロジックって、官僚機構を潰して市民活動に全て置き換えれば皆ハッピー!ってことだったりするんですよね。ところが現実に市民活動とか踏み込んじゃうと、意外に資本の論理や経営の論理に絡め取られちゃう。最近になって批判されている「ワープアビジネス」ってものの少なからざる部分が"社会起業"って大義名分で成り立っていたり、フェアトレードとかロハスってのを支えているのがネオリベの"勝ち組"ってのも、「左翼の鬼っ子」としてのネオリベの一形態として考えた方が好いのかも知れませんなぁ。

>生産活動に携わって食べている人に左翼が少ないからではないか

生産活動、と言うより会社とか官庁とか組織の柵で苦悩しない、って言い方が適切なのでは?同じ生産活動でも例えば組織からはみ出て起業したりした方が、下手に功成り遂げてネオリベになっちゃうってのは奥谷礼子や折口雅博の例を引くまでもなく結構あるんじゃないかと。

投稿: 杉山真大 | 2008.06.25 01:30

池尾さんは、国民新党がごねて止めたというのが正しい理解のように思います。民主党の半分ぐらいは新古典派経済学の信奉者で、池尾さんに違和感はないんじゃないかと思います。

投稿: 管理人 | 2008.06.25 19:47

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