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2008.06.15

6/15 朝霞市議会請願採択状況の議事メモ入手

6月定例議会の議会運営委員会、総務委員会などでの請願の採択状況のメモが手に入る。

基地跡地利用計画の説明会を求める請願、議会改革を求める請願の審議をここではご紹介する。市役所と与党側議員の議論の混乱、責任回避ぶりが情けなくなる。

●基地跡地利用計画の説明会を求める請願審議の中で、経験が長く市民活動などに最も理解があると言われている公明党の篠原議員が、与党でありながらも、市の間違いを軌道修正しようとしている姿が見えて涙が出てくる。市はかなり無理をしてこの問題を強行している。とんちんかんな政策を強行しようとした安倍政権が崩壊したように、政治的な無理は歴史に耐えられない。10年と続かずに何らかの問題を起こす。

●今回の東北の大地震には、共済出向中の担当県だったこともあり、いろいろ気になっている。不幸に遭われた方のご冥福をお祈りします。阪神大震災以上だと言われている地震にもかかわらず、死者が15人前後でおさまりそうな結果に、ほんとうの防災は地方に人が還ることなんではいなかと思うところもある。
朝霞市の基地跡地利用計画に、防災や耐震という言葉がさんざん使われているが、とくに自然災害に対して絶対に安心などということがあるのだろうか。逆に、自然災害で、朝霞市民の何割もが死ぬようなことがあるのだろうか。ないとは言えないにしても、仮にそれぐらいの規模の災害があった場合に、基地跡地利用計画なんて脳内お花畑な税金垂れ流しをやっているような市役所が維持できるのだろうか。基地跡地に細工をして防災だ耐震だなどというのはムダな努力というような気がする。

●同じことが緊急地震警報の予知システム。完全に予知できなければ意味のないシステムだろう。今の程度のものを開発するための人や税金をどうするのか考えたら、災害後の対策にお金を使えるようにした方がいいのではないか。

朝霞市基地跡地利用計画の説明会を求める請願

田辺(市民ネット):市民の関心が高いものであり、議会に諮らず、市民に諮らず、国に提出している利用計画の説明会を求める請願だ。複合公共施設についても誤解がある。このままでは市としても困るのではないか。

土屋(市職員):平成19年7月15日の広報あさかで中間案を出し、19/9/1に中間案に関して寄せられた主な質問へのQ&Aを載せた。20/1/15には整備計画を広報し、20/5/15にパブリックコメント募集の結果を載せた。今後は利用計画の内容について掲載していく。機会あるごとに情報提供している。

田辺:財政についても20/2/15号に載っていたが用地取得費用のみで整備費用は明らかにされていない。示されていないし説明もしきれていない。

土屋:我々として分かっている範囲で説明している。確定できないことは説明できない。

田辺:政策企画室で市民参画の議論をしているんでしょ。パブリックコメントにしてもこの状態で充分としているのか。

土屋:跡地の利用については平成16年から意識調査をし、シンポジウムをして、市民懇談会もあった。説明は、至る所でやっている。

田辺:見学会をやったときには全面公園を前提に意見募集をしている。パブリックコメントやQ&Aなどを広報朝霞でやってきたと言っているが、朝霞市の市民参画のレベルに関わる政策企画室で、そこからさきの部分は一方通行のスタイルで、そんなことしてていいんですか?

土屋:一連の流れの中で紆余曲折はあったが、市民参画についても利用計画書に明記した。今後齟齬のないようにやっていくとまとめた。

田辺:市として説明会をやる気はないのか?

土屋:説明会をする予定はない。

田辺:市民参画を預かるセクション(政策企画室)でそんなことやっていいのか?この利用計画と同時に市民参画のルールづくりをしている中で、どうしていくのか。業者に対して様々なものを作るにあたって、市が、説明会を義務づけようとしているのに、市が、利用計画の説明会をするつもりがないと言うのか?
市のお届け講座で呼ばれたら説明をやらざるを得ない。市民参画についてすでにそこまできていたのに後退するのか?行政お届け講座でお願いします、と言われてもやらないのか?

土屋:お届け講座については朝霞市の総合振興計画についてのもので、本請願の求める説明会のことは考えていない。

田辺:市民からの要望があったらどうするのか?

土屋:メニューにないものなので検討してから対応する。

<<<<<休憩>>>>>傍聴していた公明党の篠原さんが、土屋さんに「説明会くらいやんなさいよ!市長のためを思って言ってるんだよ!利用計画は国に、もう、出しちゃったんだから!市民を巻き込んで味方になってもらうんだよ!」と言っていました。

田辺:お届け講座の要望が市民から出たときには対応するのか?

土屋:基地跡地整備に関しては市民参画でやっていきたい。

田辺:公表してやっていく中で(説明会は)ルールづくりに入っていないのか?

土屋:今は恊働指針を作っている最中で、出てきた段階においてはやっていきたい。

田辺:やっていく姿勢を見せるべき立場ではないのか?
利用計画についての説明会は検討もできないのか?

土屋:重ね重ねになるが、説明会は今のところ考えていない。説明を拒否するわけでない。

野本:いろいろな議論があったが、今日結論を出すと言うことで採決を。

【討論】

野本(進政会):反対の立場で討論する。基地跡地見学会でのアンケートやシンポジウムがあり、市民懇談会がありパブリックコメントがあり、今までも市民参画に配慮して検討してきた。都度、広報誌やホームページで説明され、新聞でも取り上げられ、広く周知されている。市民からの理解も得ている。説明会を開くことはない。

斎藤(共産党):請願は地域住民に説明会を開いてほしいと言うものだ。市民に計画の中身や考え方を理解してもらうための説明会だ。市民に計画がどれだけ理解されているのか、パブリックコメントの意見の採用不採用の内容もそうだが、圧倒的多くのひとがおかしいのではないかと言う点、分からない点がだされている。市民懇談会で最終報告書にまとめてもらったが、そのことについての説明もない。中間案についても意見を聞かず、理解を求めることをしてきていない。理解を得られていない。説明会を省略したままで、利用計画を国に出した。説明の必要性は変わらない。議会として、行政に働きかけるのが責任だ。

田辺(市民ネット):市民の声や活発な意見交換があった市民懇談会のすくなからぬ方々が、当請願に関わっている。無償で市に協力してきた結果として最終報告書があったのに、それと違う形で利用計画ができている。市は同じものだと言っているのだから、説明をできないわけがない。説明会をやらないのは、説明できないんじゃないか?市民参加で作ったものと違うものになっているのだから、説明をして当然のものをしないのは、よほど自信のない、後ろ暗さを勘ぐられてもしかたがない。市民参加でつくったものではないと言う裏付けができては、政治を預かる立場のひとは困るのではないか。説明会を求めるのは当たり前のことなので賛成する。

【採決】
請願採択に賛成:田辺(市民ネット)、斎藤(共産党)

請願に反対:陶山(進政会)、野本(進政会)、小池(明政会)

【結果】反対多数で否決


6月11日議会運営委員会傍聴記録(前半)

議会運営委員会:委員長 野本一幸(進政会)
副委員長 佐野昌夫(明政会)
委員 石原 茂(進政会)、大橋 正好(進政会)、利根川 仁志(公明党)、本山 好子(公明党)、斉藤 弘道(共産党)、田辺 淳(市民ネット)
オブザーバー 小山 香、神谷 大輔、獅子倉 千代子※無所属の市議はオブザーバーとして招聘することになっています。
傍聴市議 藤井 由美子、小池 正訓、

議題1【朝霞市議会の改革を求める請願】

朝霞市議会の新たな出発にあたり、より「市民に開かれた議会」をめざして、以下のとおり請願いたします。
1 透明性を確保し、さらに開かれた議会にしてください。
2 チェック機能を強め、簡素でわかりやすい議会にしてください。
3 市民の請願権を全面的に保障してください。
4 市議会の改革を、市民参加により進めてください。

委員会の冒頭で石原さんがモゴモゴとした口調で
「当請願にはひっかかるところがあるのでひっかかる」
とかなんとかこの6ヶ月繰り返している意見を言ったところで、

田辺さんが「会派に持ち帰って何をしていたのか、ひっかかるところとはどこなのか?」と突っ込むと
野本さんが「委員の意見を直接批判するようなことを言うな」と言ったことに対して
「ひっかかるところがあると言うのだから、どこにひっかかるのかを明確にしてもらうのは問題がない」という展開から始まりました。

田辺(市民ネット):引っかかるものとは何か?

石原(進政会):「請願権を全面的に保障」と「市民参加により進めて」ということだが、請願者の中には(保証されて?)いい人と悪い人がいる(?)制度化されるといやなひともいる(?)それぞれの先生方が一生懸命にやっているものに市民が参画してすすめていくということでは議員もいらなくなるのかと言うことになりかねない。

田辺:前々回の運営委員会での請願者の話の内容を指しているのか?

石原:全体的なものなのかなと思う。

田辺:4項目の具体的なもので引っかかるのか?

石原:会派と…(聞き取れませんでした)

(田辺さんの発言を遮って)野本(進政会):委員の言ったことではなく請願の中身についての議論をするように。

田辺:議員同士の議論は問題ない。1〜4項目でいいのに、(前々回の委員会で請願者の話したことについて)議論するなら細かいことになるが、請願の内容について反対するものは何もない。

佐野(明政会):会派で話し合ったが、議会改革の内容としてモニターなども、と解釈している。キャンプ跡地の件でも(住民投票の臨時市議会は)議員図書室でモニターに映し、拝聴いただいた。その都度対応すればいいのでは、と思う。簡素でわかりやすい議会にということについても全員協議会でも代表者会議でも回答がない(?)
「全面的に保障」についてだが、昨日、建設委員会でも請願の審査があった。請願者本人とも話をしたが、中身を知りたいと言うことで委員外委員(小山市議)にも聞いて、答弁でも非常に参考になった、ということがあった。紹介議員も外さないほうがいいのではないか。

田辺:今、聞いたことは前々回の請願者の話の内容ではないか。

佐野:わたしはそういう意味で、ちょっとアレかな、と発言した。

田辺:それなら、請願の4項目とちがうことを言っている。

佐野:(請願者が?)言った通り全部が可決はむずかしい。その都度でいろんなものが出たら議論すればいいのではないか?

利根川(公明党):この問題については議会改革の一端で特別委員会を作ればいいのではないかと言ってきた、議会で作って、まず議員がやらなくてはならない。今までできている請願を含めて、まず議員で委員会をつくるのがいいのではないか。

斎藤(共産党):この請願を採択して、その後、どうするかを話し合えばいい。請願はあくまでも4項目についてである。
議会改革は全部の議員が納得しなければすすまない。議会運営についても市民と一緒になって考えればいい。請願についてをきちんと議論すればいい。

田辺:議会改革はこういう意識でやってください、という請願だ。議会の解散を求められているわけでない。
議会の議員の意識を変えることが求められている。議員の意識の問題だ。
それでもひっかかるところがあるというなら、公然の場ではっきりすればいい。

大橋(進政会):市民に開かれた議会はもっともだ。1〜4ももっともで、会派の中で、今までやってるじゃないか、進政会はじゅうぶん行動しているし、今後も自努力していきたい。
議論も出尽くしているので行き先を決めていけばいい。

本山(公明党):1〜4の項目を受け入れて、考えたらいい。議員で話し合いの場を先に作ってほしい。

斎藤:議会の運営に関しては、この委員会が責任を持ってやるべきで、まず、この請願を棚上げにするのはどうか?

小山(無所属): 石原さんと佐野さんには誤解がある。請願権の保証についてだが、委員会に所属している委員が紹介することが決まっている。その中でできる限り請願者の趣旨をくむ努力をするものだ。
地方議会の傾向で議員日当制にしようと言う提案もある。議会開催日以外も議員活動をやっているということで、議員日当制を否決にした例もあるし、各地区の市民に出向いて、議案の説明をしている議会もある。世の中の財政改革の流れで議会の議員の数も必要ないと言う議論が出てくるかも知れない。
市民の意を汲まない議会を軽視する世論が進む中で、議会改革を、各議員全員に関わる議会運営委員会で否定的にとらえるなら、それは妥当ではない。ここにいる方々は、我々が何をやっているのか知ってもらうのは当然と考えるものではないのか?議員定数が減った分への激励文なので採択したい。特別委員会にしろ、市民参加で進めていくことにしろ、どういうかたちで作るのか、まず、議員が考えなきゃいけない。1〜4は当然だと言うなら、足を踏み出さなければならない。

田辺:議会がわかりにくいという市民の感覚がある。請願の内容はそのとおりと言っておきながら結論は否決、ということが昨日の総務委員会の請願審議でもあったが、今後はまずいでしょう。今後は議事録も公開されるようになっていきますよ。議員の一般質問で名前が広報に載るようになったとたんに、一般質問をする議員の数も増えたでしょう。従来の、(議員になってしまえば)何もやらなくてもすんだ状況が明らかになるほどに、我々公務員に対する批判や不満が、今、頂点に達している。

石原:この請願もそれなりに正しい請願だと思っているが、議会運営委員会とか、代表者会議を積み重ねて今がある。この請願については1〜4の項目に対していろんな思いを考えていけばいい。

利根川:改選前に定数減の請願が出され、議員の定数を減らしても十分と思われているということに、情けない思いをした。議会改革は、議員が先に率先してやらなければならない。市民から言われる前に、議員自らが示していきたい。議員で構成する特別委員会で議会改革をすすめていただきたい。

【討論】
利根川(公明党):議会改革は大事だが、議員自らが考えることなので、この請願に反対。

斎藤(共産党):3,4番がひっかかる、市民参加ではなく、我々議員がという意見が出たが、4番が引っかかるのは執行部に市民参加をすすめるように言っているのに、いざ自分たちのことになったら自分たちがまず決めるのでは、筋が通らない。みんなの権利が進められるような議会になって欲しいと言うのを採択すべきだ。
市民参加による改革を否定するのは、議会の自殺行為だ。

石原(進政会):1〜4までの項目があるが、すでに請願の審査をしている。請願権を全面的に保証するのはいろいろとある。市民参加についてはいままで代表者会議などで改革しながら市民とともにと言うことはすばらしいことであるとは思うが、議員がすでにやっていることなので、請願に反対。

田辺(市民ネット):賛成で討論する。
20年間議員をやっていて自らを戒めるに、自分が、市民の声を反映しているのか、市政のチェックができているのか、ということは常にある。公費をいただいている立ち場で、議会を変えていこうという姿勢を持ち続けなければならない。古株の議員こそ考えなければならない。今まで通りでいいという考えは変えていかなくてはならない。
総論で、ふつうは、反対できないはずだ。これで反対すると言うことは、やっていることがすでにわかりにくい。ブザマですよ。いい加減、そういうスタイルは、やめるべきだ。

【採決】
請願採択に賛成:田辺(市民ネット)、斎藤(共産党)

請願に反対:石原(進政会)、大橋(進政会)、佐野(明政会)、
本山(公明党)、利根川(公明党)

【結果】反対多数で否決


議事以外のメモ

採決時、利根川(公明党)さんが(←本山さんに確認しました)請願に賛成で立ち上がり、石原(進政会)さんがつられて立ってしまうということが起こりました。

「こんな結果に納得できない」と怒る傍聴者に、野本(進政会)さんが「みんなで一生懸命やっていることに何だ!!」と大声を出す場面がありました。

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