6/11 市議会が「基地跡地利用促進」の請願を決議だってさ
きょうの市議会で、基地跡地開発に関して待ったをかける請願の大半が否決された。一方、上田・民主党系会派である明政会の須田市議が紹介議員となった「朝霞基地跡地有効利用の促進を求める請願」(誰が出したんだろうか。賛成派は議会でも審議しないと議決したんじゃなかったっけ。一事不再理の問題もありそう)があっけなく可決。
須田市議は、私に数回「私は基地跡地には中立の立場です、基地のことは支援者と話し合って決めていきたいと思います、黒川さん話し合いましょう」などという内容のメールを送って寄越した。しかし、比較少数会派である市長出身会派に所属しているということは、市役所が勝手にまとめた基地跡地利用計画の推進派にほかならないと思った。話し合いをしてもいいが、須田市議が立場をぼかさず明らかにすること、ほんとうに中立というなら最も強硬な推進派であり、基地跡地の利用はこのままでよいのかと問い直す市民活動に最も敵意を示した小池正訓市議のいる会派から離脱することを求める内容のメールを返信した。以後音沙汰無い。歩み寄りの話し合いをしようとしたのではないことは明らかだった。
前回の市議会の基地跡地利用計画を議会に諮る決議に対して、これは市長の専権事項であることとして反対討論を率先してやったこと、今回の推進決議の紹介議員になったことで、馬脚を表したと言ってよい。
400億円も市費を使う基地跡地利用計画について、市民に諮らなくていのいか、という問いに、保守系市議のほとんどは、騒いでいる市民より自分たちが市民の代表だと、住民投票の機会もなにもすべて拒否した。であるなら、市がまとめた基地跡地の開発に正当性があり、どんな立派な未来があるか説明すべきなのに、みんな頬被りで、私は中立ですみなさんの声を聞いて決めます、などと言っては逃げ続けた。しかし、採決の際には、市民に説明責任も果たさず、市民の負担を無視して市の計画を追認している。3万人の署名、6000人の押印入りの署名、そうしたことは無視して、市の税金で食べてるであろう人から出された請願はさっさと通してしまう。その異常な採決を誰が賛成し反対したかは、市の広報にも載せないで、選挙になれば知らぬ顔して人脈だけで選挙をする。そして毎年700万以上の報酬を4年間安穏ともらっていく。税金を取られる人、税金で食べている人、明らかなヒエラルキーがある。月7万の基礎年金だけで生活しているおばあちゃんが、毎日毎日お金を使わないように、時間を潰すように生活している話をヒアリングした後には、税金へのたかりにしか見えない。
特定の市民だけのインナーサークルの論理で勝手なことばかりして、どこが市民の代表だと思う。全権なんかあるわけがないと思う。
ほんとうに今日の採決の結果に、この街の意思決定システムの異常さを感じずにはいられない。
〈追記〉 紹介議員の須田市議は欠席だったようです。
●基地跡地利用計画に対する住民投票に、強硬に反対した民主系の明政会はじめ一部保守系市議のよりかかる理屈はこんなもの。これは右翼地方議員、日本会議の地方組織のHP。住民投票は議会をないがしろにするもの、経費がかかりすぎる、そうした理屈。しかも言いたいことは、住民投票なんか要求するのは「左翼プロ市民」というイデオロギーの妄想。
地方議員だけが地域の民主主義の主権者のような位置づけで、独占販売の代理店のように振る舞うことが、地方自治体が失政を始めたときの歯止めにならないことを、有権者はよく知っている。夕張を見てみなさい。税金の事業で食べる強者の代弁者が多数派になりやすい構図だから。それ以前に、市議会議員選挙のときに重要事項の説明も満足な公約もないで選挙やって、何言っているんだと思う。まともな議員なら、多元的に自治体にものを言い反映させる仕組みが必要だということぐらい知っている。
●税金の無駄遣いをなくして後期高齢者医療制度を廃止した後の負担増を吸収するようなことを言っている民主。400億、国もあわせるて600億もの税金の無駄遣いを率先している市議集団に応援されている代議士を公認していいのだろうか。居酒屋タクシーなんかつっついている場合ではなかろう。朝霞の基地跡地の税金の無駄遣いは、缶ビール2億本分だ。こんなつまらないことに血道を上げるなら、民主党国会議員は、公費で飛行機に乗るときには、出されるお茶だジュースだ、断ってるんだろう。
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