5/15 埼玉県民、自治体政治への不信51%、民意を反映していない87%
埼玉県内の自治体選挙での投票率が低いのは政治への不信と回答している人が51%、9割の人が民意を反映していないと回答している県選管の調査結果を東京新聞が報じている。
朝霞の市議選の低投票率と、その後の市議会のどうしようもなさが、このこのとを証明しているように思う。ほんとうに埼玉県は低投票率と地方政治家の質の低さと地方政治家の報酬の低さがぐるぐると悪循環を起こしているように思う。
選挙で公約を出さない、ふだんからの有権者とコミュニケーション取らない、政治不信になるようなことをまき散らして開き直る、低投票率で当選したくせに民意を代表して全権を委任されているような言動をする、今回の基地跡地の市長と市議会と市の幹部職員のどたばたで嫌というほど認識させてもらったように思う。
●広報あさかで市議会の報告が掲載。やはり質問議員名が出ることは、その議員の政策や思考の質を確認する上でいいと思う。4年に1回1票を投じるだけで市民の代表のような顔をされるのだから、監視できないのでは意味がない。あとは議案の説明と議案への賛否の公開が必要である。
●こういう記事を書けるのが東京新聞というのが情けない。埼玉新聞は載っていないんじゃないか。ネット上で確認する限りは。数少ない購読者である地方議員の機嫌が悪くなるのが嫌なのだろうか。公開されている情報を評価するだけでそれなりの興味深い記事になるのに、と思う。
【埼玉】低投票率は『政治への不信』51% 9割『民意反映せず』
2008年5月15日東京新聞
県民の九割近くが政治は民意を反映していないと感じていることが、県選管の政治意識調査で分かった。選挙の投票率が低い理由についても、半数以上の人が「政治への不満・不信のあらわれ」と回答した。
調査は昨年十二月、二十歳以上の県民二千人を対象に面接方式で実施。千三百三十三人から回答を得た。
政治への満足度は「不満」「やや不満」と回答した人は計86・8%で三年前の前回調査より8・1ポイント上昇した。国民の要望が政治に「ほとんど反映されていない」「あまり反映されていない」は87・1%と前回より5・7ポイント上昇し、過去最高になった。
政治への関心度については「常に関心がある」「まあまあ関心がある」を合わせると72・7%で前回より4・1ポイント上昇。関心が高い選挙(複数回答)は衆院選(64・9%)、参院選(33・1%)、市町村長選(22・6%)の順で、知事選は13・0%、県議選は8・2%と低かった。
最近の選挙で投票率が低い理由(複数回答)について51・6%の人が「政治への不満・不信のあらわれ」と回答。「投票しても政治はよくならない」という答えも49・2%あった。
一方で、選挙が政治に及ぼす影響について「大きな影響を及ぼしている」「多少影響を及ぼしている」が55・1%で前回よりも10・0ポイントも増加している。
投票率向上を図る方策について「学校教育で選挙教育を充実する」が36・6%と最も多く「インターネットなどを活用し投票所に行かなくても投票できるようにする」(27・8%)「行政が選挙の意義や重要性を積極的にPRする」(27・2%)と続いた。
県選管は「学校での啓発を強めるなど、少ない予算で効果的な啓発活動を強めたい」としている。 (萩原誠)
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コメント
毎回楽しみに拝見しています。
埼玉県の東京新聞は、地方自治に対して積極的に取材している記者の人が、数年前にはいました。まだ、その人が残っているのでしょうか。
PS:
8月の中央本部の大会の時に、オフ会でも開催していただけないでしょうか。そうすれば、久しぶりに傍聴しに行く気にもなるものです。
投稿: どーもです。 | 2008.05.15 23:48
そう言えば、ゼネコン汚職で逮捕された竹内知事の政治手法を追及していたのが鎌倉市長を務めた竹内謙のいた朝日新聞の地方版であって、地元紙のいばらき・常陽新聞・新いばらきが揃って竹内県政に阿諛追従していたのですよね。
まぁ、それでも懲りずに県の政財界のお偉方と○○政経懇談会とかやっていて地元市町村や病院・福祉団体の一面ぶち抜き広告で紙面を埋め尽くす状況では自浄努力を求めるのが土台無理な話かも知れませんけど。
投稿: 杉山真大 | 2008.05.16 02:43