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2008.04.25

4/25 お客様扱いされている果てに 

財政再建を迫られる自治体を追ったNHKスペシャル「大返済時代」を見る。下水道で町おこしをしようとして破綻した熊本県長洲町の事例を見ると、朝霞市の20年後を見ているようになる。

「経済の活性化」「町の活気を取り戻す」「ここは人口が増えるはず」「かかった借金返済は国が面倒見てくれる」これらは朝霞市の基地跡地開発で市役所や市議たちが言っている言葉である。こうした呪文は陳腐な言葉なのに、反対することが無力な感覚におちいりがちである。そうして見過ごした結果として、後々ひどい住民負担の増加となって跳ね返ってくる。あるいは福祉難民を近隣自治体に送り出すことになる。

公共事業をやりまくって、国に覚え高い町長より、その後任の町長がひどい思いをしている。やり散らかしている市長は責任を負わなくていい仕組みが何とも言えないものだ。

●連休中に志木駅前の違法駐輪がひどくなることを見越して、新座市役所に対策を確認するために電話する。連休中は違法駐輪の監視を休むそうだ。休みの日は監視員がいないことを市民は百も承知で、違法駐輪がひどい。
地域住民として自主的な撤去を申し出るがやめてほしいと言われる。クレームが来るからだという。クレームを言いたいのは道路を通れないこっちである。車道だったら、絶対に止めている方が悪いに決まっているのに歩道はどうしてこのような無法が許されるのか。立場の弱い歩行者が我慢しなければならないのか。
気になったのが、電話をしている私に対して「お客様」という言葉。自治体サービスを改善するとか言って接客研修ばっかり熱心に行われているが、市民は客か。客というのは、サービスをする対象でしかない。自分たちがやりたいようにした結果の受益者という扱いでしかなく、主権者である自覚はない。市民は有権者である。客ではない。市役所の職員はこういう勘違いをするなと思う。

●自殺はなるべく巻き添えを少なくやるべきだ。何か仏教徒みたいなこと言うが、そう思う。練炭自殺や自殺クラブとか、自殺まで流行りものに飛びつくなんて、情けない。死ぬときぐらい主体的にやれと思う。
そして硫化水素自殺はやめるべき方法の1つだ。玄関先に断り書きを書けばいいってもんじゃないだろ。断り書きも読まずに吸わされる毒ガス発生させているんだ。
あまりにも迷惑な自殺が増えていることから、過日、国が自殺支援をやるべき、というブログの記事をどこかで読んだ。必ずしも自殺を奨励するつもりはないが、朝の通勤時間に電車に飛び込んだり、繁華街で飛び降りたり、集合住宅で硫化水素を発生させたり、迷惑な自殺が増えている中では、考えてもいいのかも知れない。

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コメント

>自治体サービスを改善するとか言って接客研修ばっかり熱心に行われているが・・・

最近はどこの自治体当局も、職員の接遇研修に熱心なようです。
それ自体は一概に否定されるべきものではないとは思いますが、その指導を研修請負業者にまるなげして、そういった業者の講師により市民を一律に「お客様」とよべと指導されているようです。
その結果、全国どこへいってもマクドナルドよろしくといったステレオタイプの接遇に接する機会が非常に増えているようです。
なにか根本的な問題が置き去りにされているような気もするのですが・・・・

投稿: YHK | 2008.04.26 06:00

まぁ、当の市職員は私のことをそれなりに大切にしなければという思いで言ってくださったのだと思いますのでその人自体を責めるつもりはあまりないのですが。

本質的には、市役所職員の方が客だろ、という感じがしますよね。自治体を市民が直接運営するよりは効率的だろうということで、市民から選挙するわけでも、互選で決めるわけでもなくて、労働力として雇い入れられるのですから、自治の論理としては傭兵なのですから。家では、お客様とはその家の持ち主に対しては絶対言わないわけです。しかし市役所で「ご主人さま」などと言われても嫌ですが。「申請者」「依頼者」「あなた」という普通の言葉で言えないものですかね。

民間企業はあくまでも会社の持ち主は株主であり、運営の主体は経営者であり運営の主体の先にあるのが従業員ですから、お客様は迎え入れられる客体であって、主体ではないのです。また自治体は、そこに住む限り独立運動でもやらなければそこの自治体に所属することから逃れられません。そこが役所と、お客様と呼んでよい民間企業とのいちばん違うところです。

余談ですが、
主体性が主権者が不明確な敬語や礼法が氾濫していますね。「~してくださると幸いです」というような言い方。(言葉遊びになりますが「~してくださるとあなたも幸せになります」という言い方の方が礼法としては整合性があるのですが。)

「~してください」「~いたします」と簡潔かつ明確に言えないんですね。こんなんでは知的障害者やアスペルガーの人のバリアフリーなんて遠い向こうです。

市役所の職員がすべき研修は、接遇研修ではなくて、営業研修じゃないかと思います。相手の真のニーズはどこにあるのか、そういうことをもっと深く掘り下げて理解し、反応することが満足度の高い市役所づくりになると思います。
真因がわからないと、見えている問題だけから勝手に線引きして問題を処理して、市民の苦情を見逃し裁判所に不作為と断罪されたり、行政機関に対する不法なたかりにはめられたり、未熟な政策を繰り出してとんでもない自治体にしてしまったり、すると思います。福祉関連分野でいろいろやっていると、そういう課題を感じます。

投稿: 管理人 | 2008.04.26 06:59

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