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2008.04.16

4/16 開発業者の勝手につきあわさせる市民の責務

朝霞市が開発に関する紛争予防を目的とした手続き条例を作っていて、今日がパブリックコメントの締切日。これから最終のまとめをしようと思う。

全体的に、これまでマンション開発業者がやりたい放題してきた朝霞市に、少しブレーキを掛けられることができそうで、歓迎なのだが。

しかしここの一点は見逃せないことが書いてある。
その条例案には、「市民の責務」という言葉がある。不動産屋がやりたい放題やることにつきあわされなくてはならない市民の責務って、何、と思う。
最近、朝霞市はやたらめったら「市民の責務」みたいな言葉を使う。責務って言葉のどぎつさを市役所は理解して使っているのだろうか。責務とは、責任かつ義務である。二重で市民を縛る言葉である。義務である、責任である、より重い意味を持つ。市民がその順番関係がわからないことをいいことに、目新しいお役所言葉として安易に使っている。そして責務なんて言葉を使うことで、市民にモラルを期待するなんて、大間違いである。

まず、今回は乱開発する開発事業者を何とかしようというのが条例制定の基本的な精神であるし、開発による第一の受益者は、開発事業者であることから、開発事業者に多大な責任があることは間違いない。次に、市民に条例や予算、様々な計画にもとづいて、ソフトハードの両面でまちづくりの調整を委託されている市役所が、その職務の範囲で対応する責任がある。
しかし、市民は何の責務があるのだろうか。開発の被害者になることはあるにしても、受益者や加害者になることはまずない。それなのに責任も義務もあるものかと思う。開発業者がやりたいことやるのに、突然、市民として責任が発生するというのはどう考えても変である。市民にあるのは、やりたいことをやろうとしている開発業者の事業に説明を求めたり、同意を与える権利があるだけではないのだろうか。
力関係で言っても、市民に責務などを課すことは、事業者の権利を増長させる結果になる。こうした法律の理屈がわかっていない条項は削除すべきである。とことん不動産屋寄りの市役所である。

●志木駅南口の自転車の駐輪、ひどい状態になっている。先週のある日には、車いすはまず通れないような状態になっていた。新座市役所に電話したら「予算がなくて思うように撤去できない」というので、たかだか7000円程度の自転車に係る財産権が移動の自由より優先されることは自由と人権を重んじる国としてありえないはず、役所がやらないなら自主的に撤去させろ、とねじ込んだが、こちらの仕事ですのでやめてくださいと言われる。だったら、と思う。地震のときやら、職員が想像の付かない障害者や生活困窮者が役所にやってきたら、まずは自分で何とかしてください、と言うくせに。
監視員も平日のパチンコ店開店時間しかいないため、パチンコ店が開店すると、監視員がきれいにした駅前広場がパチンコ店の客の自転車でふさがれ始める(パチンコ店よ、税金で作られたものを駐輪場にするな!)。それから10時過ぎると、今度はだらしない大学生風情の人間たちがさらに駐輪をしていく。ところによって二重、三重の駐輪をする(こういう大学生がいるから、私学助成増額の署名は断っている。歩道に自転車を止めたらどうなるか考えられもしない人間が勉強なんかできるわけがない。税金を使うだけムダである)。
また路上禁煙条例にもとづく監視員の仕事も、新座市は甘い。何も言わない。むしろ吸い殻を拾って歩いて、路上喫煙者の便宜を図っている。もちろん罰金も取らない。不法者から罰金を取らないのは、市の財政に損害を与えているのではないか。新座市は財政事情が悪いはずなのに、収入増になることにもう少し努力したらどうか。
こんなことで怒り続けなくてはならない自分が、ファシストみたいで嫌だが、いつまでたっても良くならないから、怒るしかない。

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