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2008.04.15

4/15 マスコミの後期高齢者医療制度批判に今頃何言っているんだと怒りがふつふつ

NHKをはじめテレビ各社は後期高齢者医療制度を今さら騒いでいるが(またあの堀潤だよ)、この制度がこんな風になることは2006年の段階でわかっていたはず。今さらという感じ。どうして日本のマスコミってこうなんだろうかね。

2006年6月に与党が強行採決や、抵抗する野党議員を懲罰にかけようとしてまでしながらこの制度を導入したのに、当時のテレビは「また強行採決やっているぜ」程度の報道しかせず、新制度に何ら分析的な報道もせず、批判報道など皆無だった。今さら何言っているんだという感じがしている。
あの頃、いろいろ問題点を指摘していた有識者がいたけど、テレビを中心とするマスコミは小泉が大好きだったのか、電通に圧力がかけられたのか、ことごとく無視したのではないか。

さらに悪質なのは、この保険料が年金天引きで徴収することから、行方不明の年金問題まで絡めて保険料を払ういわれはないかのような報道をしていて、後期高齢者医療制度について何の責任もない社会保険庁にまで問題があるかのようなミスリードをしていることもどうかと思う。

また後期高齢者医療制度を否定するのは簡単だが、これまでの制度で高齢者の医療費負担は、その負担を市町村国保がかぶり、市町村の財政を圧迫していた。大病院の多い自治体は泣きたくなるような状況だ。
また、国保の加入者の中から自営業、農業が減り、フリーター、年金受給者が増え、負担できる人も極端に少なくなっている中で、自営業、農業の保険料負担がしんどくなっている現実もあった。そうして制度を維持していたわけで、昔が良かったということだけで議論は済むわけがない。健康保険料を割安にしてきた公務員や大企業のサラリーマンの健康保険組合制度に手をつけて普遍的な健康保険制度を作らない限り、後期高齢者医療制度を超えられる制度はつくれないと思う。

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コメント

百歩譲って年金から天引きするのがやむを得ないとしても、なぜ事前に「あなたの今年度の保険料は○○円になります。したがって今度の年金から○○円天引きになります。」といった通知をくれないのでしょうか?
何の通知もよこさず、いきなり天引きはひどすぎるような気がします。
ちなみに、私の母は3月中に死亡しているので、本来払わなくてもいいのに2・3月分(4月15日支給)の年金から天引きされていました。
まあ、処理が間に合わなかったということは理解できますが、本来4月以降でないと起こせないはずの「歳入調定」を3月中に起こしているのは明白です。
これは地方自治法違反のような気がするのですが、この制度に関しては特例があるのでしょうか?

投稿: YHK | 2008.04.16 06:41

歳入調定については調べてみます。

まぁ、おっしゃるとおりの問題はあるのでしょう。たまりませんよね。

しかしマスコミの問題の取り上げ方は過剰です。今頃、後付で騒ぐぐらいなら、強行採決しているさなかに問題点を挙げてきちんと報道してもらいたかったものです。猫の目のように社会保障制度が変わるのは、制度改定の議論を全然紹介せずに、制度発足後の混乱状態からさまざまな問題を無秩序に取り上げるからではないかと思います。

医療制度改革法案が強行採決されたあの頃、確か安部政権への地ならしで、与党のミソになるようなニュースはできるだけ流れないようになっていたんじゃないかと。

投稿: 管理人 | 2008.04.16 11:34

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