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2008.02.24

2/23 プリンスホテル事件の珍問答

カテゴリーは政治になるが、法学論争だと思う。

プリンスホテルが日教組の教研集会を一方的にドタキャンした事件について、国会で質疑応答があった。質問に立った山ノ井和則議員は、「法の支配がいきとどかないことについて問題だと思わないか」と質疑し、それに対する法務大臣鳩山邦夫は、「法治国家としてあるまじき」と答弁している。

日本国憲法は、我が国の法体系を法治国家と定義していない。法の支配と定義している。法治国家とは、悪法は法なりという国でいる。憲法は基本法でしかなく優位性を認めない考え方である。そこから導き出されるのは、官僚支配の予定調和性を肯定する考え方でいる。日本国憲法は、憲法の優位性を強く位置づけ、違憲立法審査があり、そういう意味では、悪法は法であってはならないとしている。そういう意味では法治国家ではなく、法の支配を国是としている。

そういうことでこの質疑応答を見ると、とても興味深い。集会結社の自由は、人類普遍の価値として捉えている山ノ井議員の質問に対して、鳩山大臣は、ドタキャンを正当化する法律がありさえすれば教研集会をドタキャンをしても構わない、と答弁しているのだ。

ところが山ノ井議員は、この次の質問で、法治国家と言ってしまっている。多分、最初の質問は法律を知っている人がこさえたのだと思うが、次の質問は法律を知らない人が考えた質問なのだろう。

重ねて言うが、我が国は法治国家ではない。悪法は法でないとする法の支配の国である。

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