2/23 道路特定財源・片山元鳥取県知事のインタビュー
きょうの朝日新聞の3面道路特定財源での片山善博元鳥取県知事のインタビュー記事がいい。
特定財源は、自治体が横流しして他に使ってしまう恐れがある時には有効だが、国も自治体も「道路は必要だ」と言っているのだから、使い道を縛る意味はない。誰を縛るのか。実は、国民を縛っている。国民が「教育に使ってくれ」と言えない仕組みを作ってる。それは、民主主義ではない。(中略)道路が要るか要らないかという議論はほとんど無意味。要る道路は要るし、要らない道路は要らない。1本ごとに審査し、教育など他の施策とどちらが優先度が高いか議論すればいい。
です。必要な道路だから財源使途を縛るというのは、民主主義ではありません。
一方で、朝霞のシンボルロードは必要な道路なんだろうか。深夜、暴走族のたまり場にしかならないものに使う特定財源はいらないと思うのだが。
さらに道路特定財源の仕組みをうまく説明し、道路特定財源の維持を求めた地方6団体を批判している。
道路整備はやりやすい仕組みになっている。学校図書館に司書を配置するにはまるまるお金がかかり、100円で100円の事業しかできない。道路は100円あれば、補助金や起債で500円以上の事業ができる。だがやりすぎだ。地方6団体は総務省の外郭団体。情けない。この間まで、三位一体改革で「一般財源化しろ、自由をよこせ」と言ってきた人たちが「道路にしか使えないように縛って、縛って」。緊縛趣味のマゾヒストですよ。政府の後ろ盾があって、みなと一緒のことをやっているのが楽でいいんだ。
民主党の案については
税率は下げるが地方の道路を造れるようにするというのはまやかしだ。税率下げるなら、道路整備もペースダウンしなければおかしい。とも批判している。
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コメント
つい数日前に『朝日新聞』に載っていた記事を読んでいて、道路特定財源が道路に使われていないって非難が十把一絡げにされているって違和感感じましたね。
確かにビルの地震対策とかミュージカルとかは道路とは全く関係無いと思いますけど、道路の財源を地下鉄に使うのって非難されるべきことなんですかね?通勤・通学で道路を使う立場からすれば、使う交通手段が違うだけで別に批判されるべき問題ではないかと思うんですけど。
投稿: 杉山真大 | 2008.03.10 18:27
同感です。道路特定財源を道路にしか使うな、という主張が一番間違っているわけです。道路特定財源が道路に使われていないと叫んで、誰がトクするかというと道路族です。道路特定財源で出されたそうした道路コストを一般財源で負担させる口実ができたわけです。
そのあたりの議論をきちんとしないで、道路に使われていないという一点で批判するのは良くありませんし、野党もそんなつまらない話に乗ってしまって大丈夫なのか、心配です。
投稿: 管理人 | 2008.03.19 23:23