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2007.12.13

12/13 朝霞基地跡地の国家公務員宿舎建設&ハコモノ公共事業が答申される

国とコンサルタントの間でまとめられた朝霞基地跡地の利用計画がまとめられ答申された。

問題点は運動団体が詳しく書いているので、それを参考に見てください。
それから構想については市の答申書をまとめたPDFファイルがあります。

さて、私としてはいくつか問題を指摘したい。

1つは、財政的見地からこの案をまとめた、というのが市役所と市長の中心与党である民主党県議・市議の見解である。しかし、財政的に具体的な数字は用地取得費以外何も出て折らず、事業推進の財源にいたっては全くもって明らかにされていない。
何をもって財政的見地なのか、不明確なままそういうハッタリを言う市役所というのがどうしようもない。
財政というのは、日本人全体が漠然と不安を持っていることである。漠然とした不安に人間は最も恐怖を感じるという。今の朝霞市の財政がどこまで問題なのか、これまで明確な説明を受けたことはない。ただ高齢化がやってくるという点で市役所は市民に不安を煽っている。
不安は具体的にして対処しなければいけないが、朝霞市役所は国家公務員宿舎や周辺公共施設を建設しないと財政がどうなるのか全く示していなし、建てたところで財政がどうなるのか全く示していない。
となれば財政論で今回の話を正当化する市役所の態度はデマゴギーと言ってよい。
何となく商業が活性化すると、地図に下品なほど太い両矢印の線を描いているだけである。

1つは構想の絵にいくつかのインチキがあることである。
国家公務員宿舎が15階建てで描かれて、周辺環境となんとなく調和している。実際は26階である。調和するような絵にはならない。
こういう行政に群がるコンサルタント会社は、ヒトラーやスターリンにルーツを持つデマゴギーの技術を十分に使っている。架空のものと仮定したイメージ図が一人歩きしたり、建設を自己目的化するような統計数字のでっちあげを行ったり、さまざまな手段を駆使して市民を騙して税金にたかる人たちに企画書やら図面を作っていく。その市民を騙す技術を市役所から発注されていると思ってよい。
先日、電車の車中で、どこの街の仕事をしに行くのか、行政コンサルタント会社の社員の上司と部下が隣席にいた。なにやら受注している仕事に異議申し立てをする市民をバカにする会話をし、騙して、排除すればいいようなことを指示していた。呆れるばかりである。

1つはPFI方式というブラックボックスの手法を使うことである。
PFIとは簡単に言うとリースと同じ方式である。受注した会社が一貫して資金取得から用地取得から建物の管理、賃貸業務まで行う。そのリース料を国家公務員宿舎なら国が、見返り施設ならその入居者が、シンボルロードなら市役所が払うことになる。
しかし、クルマやコピー機と違ってコスト比較が難しい公共事業がリースされるのだからくせ者である。コスト管理が明確でなくなる。
民間の創意工夫の名のもとに、いくら借金されて、どんなコストで建物が建てられるのかは、全くブラックボックス、事業費の膨張に歯止めがかからない。そして、公共施設の賃貸料として市民がそのコストを負担することになる。PFIの業者は何のコスト抑制のインセンティブも働かないし、談合や恣意的発注も犯罪にならないので、コスト高にすることはいくらでも可能であるし、その中から政治家や役人へのキックバックを払う原資を作ることだって難しくない。
さらには、いつもドジ踏む朝霞市のことである。公共施設の入居者が決まらなければ、空き室の賃貸料を負担させられる契約だってありうる。かつて工業団地の開発などで、買い手が見つからなければ自治体が買い取らされていたような話は山ほどあるし、地域振興の第三セクターもそんなことで次々に破綻している。市職員のスキルや先取性がそんなに高くない朝霞市だけが例外になるとは思えない。

1つは、その周辺の公共施設は、PFI方式とはいえ、結局は税金を使って建設されるにもかかわらず、大々的に商業施設が入ることになっている。公共施設の建設資金で、民間大手の商業施設を入れるという話である。これは民でできることは民という、商売人と政治との関係をおかしくするものであり、憲法89条にも疑義のある事業であるといえる。そのために100億以上のお金が使われるということである。
私など、保育園を整備せよと言うたびに、3億かかるんです、などと気色ばんで市職員に反論された。保育園30園分のお金を民間企業のために使うのである。それで税金が返ってくればいいが、市内の他の商業施設の売り上げを痛めつけることでしかそれはありえないし、トータルで朝霞市の税収がそれ以上に入ってくる保障などどこにもない。危険かつ筋の悪い投資である。

今日、市長に申し入れに行った人から、話し合いの概要メモをいただく。全くひどい内容である。南側にマンションが建つ場合の、常識的なダンドリすら、市長は否定していて、開いた口がふさがらないし、市長のお気に入りの審議官は、市議会にかける必要は本来ないと発言を繰り返し、でもかけてやろうとは思っているというような言い方をしている。住民に説明会を開かない、自らの手で集めた市民懇談会の存在を否定する、市議会で議論させない。マッチョで粗野な富岡くんのことだから、選挙で選ばれたオンリーワンの俺様が何を決めたところで民意に反しないと言いたいのだろう。しかし、首都圏でさえ最低の22%の投票率で、しかも相手は落書きポスターの候補相手に無投票に近い選挙で選ばれた程度の民意だ。自分が市長だからと、それから審議官はじめ企画中枢の市職員は市長に信任を得ているからと、威張りすぎである。その程度だから埼玉はバカにされるのである。

詳細のメモが手に入ったら、きちんと報告したいと思う。

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コメント

東京新聞:埼玉・朝霞の一等地 米軍基地跡利用 地元住民頭越し タワー官舎構想:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007122202074266.html

投稿: ゴンベイ | 2007.12.23 04:52

東京新聞の土曜日の夕刊はなかなか売っていなくて、手に入りませんでした。ちょっと市役所の言い分を一面的に書いているんじゃないかと思っています。用地獲得のために国家公務員宿舎を受け入れたというだけではなくて、周辺整備と称する「見返り事業」が肥大化し、それを市役所や政治家たちが狙ってのこととはまだ書ききっていません。

投稿: 管理人 | 2007.12.23 21:24

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