12/1 基地跡地開発をめぐり民主党は賛成
今回の市議選でイベントをやったことと、私の職場が国政では民主を支援する団体であるため、民主党を支持したい人にいろいろなことを聞かれる。基地跡地に国家公務員宿舎を建設することに民主党は反対しているんですよね、と聞かれて困惑している。
それは国政の民主をイメージした誤解である。
民主党の市議会会派(市議会での政党)は、かつて富岡市長が市議だった頃、やはり市議であった醍醐県議などと一緒に所属していた会派が源流である。したがって、市長の志とも言える基地跡地開発を諫めたり反対することができる会派ではない。そして、このグループは、6年前の市長選挙で、前市長に対抗して渡辺候補を擁立し、基地跡地に科学技術パビリオンだとか、商業施設などの大開発構想を公約にぶち挙げたという歴史的経緯もある。
今回の基地跡地利用についても、国家公務員宿舎建設に反対する人たちに攻撃的な批判をしているし、市民参加による用途決定についても、もはや市民の意見は聞く必要はないという立場である。
そのことは基地跡地利用市民連絡会のアンケートで明らかになっている。
市議会民主は、公認1人、無所属1人が立候補していて、おそらく落選することはないと思うが、少なくとも基地跡地反対の意志をこの会派の候補に入れると勘違いなことになる状況だ。
今回の国家公務員宿舎の建設の問題も、小泉元首相の国家公務員宿舎削減の方針に明らかに反対する現実で、本来は民主党あたりが財務省などを追及すべき課題であるが、地元事情(朝霞の民主党が賛成しているから)で黙殺され続けている。
こういう誤解をまきちらすところが民主党地方組織の問題だと思う。製造物責任法を政党にも適用してもらいたいと思う。国会議員候補者に月70万も活動費を渡しておいて、党の政策が統制とれず、地方議員はさして市民にメリットのない大規模公共事業を追認することが多い。困ったものだと思う。
●俗なる保守系の人たちは、私を含めた左派系のにおいがする人に向けて、福祉の基盤整備とか弱者の支援とか言うと、その内容如何にかかわらず陰では社会主義者だ何だとレッテル貼りして批判する(私は社会主義上等じゃないかと思う。西欧で政権を取っているイギリス労働党、ドイツ社民党、スペイン社会労働党もその綱領は社会主義を掲げ、成熟した先進国のために政策を現実化している。・・・そんなこと言ってもわからないか)。
しかし、保守系の人たちで、国家公務員宿舎建設のような国の財政をとことん当てにするような事業を推進することの方が、よっぽど国権による社会主義じゃないかと思う。しかも、見返り事業のシビックコアは、公共施設ばかりではなく、商業の活性化ということで商業施設も入るらしい。本来、自立を基本とすべき商売人たちが、行政依存、税金をあてにして自分たちの商売を何とかしようとしているわけで、これまた社会主義を批判する人間たちとして恥ずかしい話しではないかと思っている。こんな親分利権分配型の政治は、イタリアやギリシャなどの南欧型の社会主義そのものだ。
そういうことに決然として対決している清々しい自立した保守の人が、この地域ではわずかにしかいないことが嘆かわしいところだ。ふだん市民に郷土愛を持てとか言っているけども、朝霞の大地と空に、俗悪な目的の建物が建つ現実に、何の誇りも尊厳もないものなのだろうか。
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