« 12/14 30年前の菅vs江田三郎対決から社民主義のこだわりを自省 | トップページ | 12/17 アリコに業務改善命令が出ていた »

2007.12.15

12/14 市長との会見の議事録あり

基地跡地利用市民連絡会が、国家公務員宿舎建設など一連の基地跡地利用をリセットするよう求めた署名が3万に達したことで、市長との会見が行われた。そのことは昨日のこのブログで紹介したが、きちんと議事録が起こされているので紹介する。

その議事録のリンク

●読んでいて、土屋審議官と市長は後ろめたいんだろうということがありありと見えるような内容で、しきりに議論の防線を張ったり、話を逸らそうとして議論の小細工をしているのがありありと読みとれる。

●次の仕事の待ち時間に手持ちぶさたにしていた上司の副委員長と、この基地跡地利用の問題について少しおしゃべりをする。

見返り事業の借金が市役所にふりかかってくると、かなり市の財政は厳しくなり、職員のおかれる状況も厳しくなるんじゃないか、とやっぱり言った。関空関連の大型公共事業で首がしまった自治体出身の役員だけに、そのことは痛いほど感じている。

今から3年ぐらい前、自治体の財政はいちばんひどい状態で、その原因は92年ぐらいから98年ぐらいにかけて国が借金と抱き合わせの公共事業(国が補助金を全額払えないから借金させて後で交付税で返済額を面倒見るというしかけ)の大盤振る舞いに乗ったことにある。その後、交付税特別会計のお金も底をついて、面倒見てくれるはずだった返済金が自治体に入らず、自前で返済するハメになってしまった。大企業の社員が多い大都市部以外では、職員給与の5%~10%カットなんて全然珍しいことではなくなってしまった。

朝霞市も、90年代に国に煽られて公共事業に手を出してやけどした自治体と同じ道に踏み出している。しかし、どういうわけか過半数の市議も基地跡地の無謀な投資に何も言えない、市民が何を言っても聞く耳も場も説明する機会さえ持たない。朝霞市の財政を痛めつける跡地利用に抵抗できるのは内部にいる市職員である。公務員宿舎ができることによる朝霞市だけの財政的効果については議論が分かれても、少なくとも見返りのシビックコア、シンボルロードは自治体独自負担は避けられず、確実に市職員の給与の原資を食べてしまう話である。朝霞市職員は危機感を持って何らかの行動をした方がいいと思う。このままでは座して死ぬのみである。富岡現市長やその政策を継承する人物が市長を2期8年(つまりあと5年)も続いて、公務員宿舎の見返り事業が次々に着工されれば、その後の市長は、市役所のリストラに大鉈を振るわざるを得なくなるだろう。

議事録より

13日13時からスタートした市長との会見には多くの市民が参加し、市側からは市長や土屋審議官など4名が出席しました。

市長からの挨拶に次いで大石さんから挨拶があり、住民側から次々と質問が出されました。
以下、Q:で住民側、A:で市長の発言の要点を筆記します。

1.民意について

Q:30809筆の署名をどう考えるのか、重く受け止めているということについて具体的に説明してください。
A:三万筆を超える署名が会ったと言うことを事実として受け止めている。そういう考えの人もいらっしゃるということでわたしも最終的には議会にかけて最終的な判断を仰ぎたいと言っている。


Q:選挙公報で朝霞市の公務員宿舎受け入れに疑義を表明した方々の票が、賛成派の票を上回ったが。

A:どういうことですか?

Q:そういうことも把握してらっしゃらないんですか。市議の数ではなく、宿舎受け入れに関してなにも表明しなかったひとと反対としたひとの得票数が拮抗していたと言うことです。反対と表明した人の数の合計が400票多かった。そのことについてどう考えていますか?

A:それも含めて、議会の判断を仰ぎたい。これは議事案件ではありませんので、それでなくともしますということを言っています。
議事案件と言うのは本来であれば予算の方で出てくることで。

Q:土屋さんからは何度も議事案件じゃないと言われ続けてきましたが、議会も通さずに決めたのはおかしいんじゃないですか、とわたしたちは言ってきました。

A:あくまでも手続き上のことで議事案件ではないけれど、なんらかの形でやりますよ。

Q:きちんと傍聴のできる議会でやってくださいよ。

A:何らかの形で判断を仰ぎますよ。

Q:議事案件じゃないと言うのはおかしいんじゃないですか。

A:あくまでも手続き上のことで議事案件ではないけれど、なんらかの形でやりますよ、ということです。

Q:市民懇談会としては出したものと全然違うものが出てきているのだから、きちんと市長に説明してほしいと何度も言っているのに、どうしてそれをしないのか?

A:担当者である土屋審議官から説明している。

Q:土屋審議官の回答は説明にもなっていない回答です。市民だってわたしたちが知らせるまで聞いたこともない人がほとんどだった。

A:市民には広報しているし、基本理念を踏襲して案を作っています。すべてではないが最終報告書をふまえたうえでの計画である。

Q:ほんとうに踏襲していると思っているのですか?

A:はい。昨年12月の議会でも宿舎受け入れを前提として進めて行きたいと表明しています。

Q:あなたの諮問委員会として1年数ヶ月かけて出したものを…

(市長が市民の発言を遮り)

A:わたしの諮問委員会じゃない。策定委員会の諮問委員会です。

Q:策定委員会の市民懇談会はあなたが収集した組織じゃないんですか?市民委員会ではまったく違うものが出てきたと認識しています。それに対して説明する責任が行政者としてあるんじゃないですか?

A:担当者を通じて説明しているし、今日も説明している。

Q:最終報告書の7つの提案についてはどう認識しているのか?

A:全部覚えている訳じゃありませんが踏襲しています。

(基地跡地の基本理念(1) まちの中心 シンボルとなること) 踏襲しています。

提案の1 まちの中心 シンボルとしての存在でありたい 、踏襲しています。

提案の2 一生を通じて市民が深く係わり合いを持てる場でありたい 、踏襲しています。

提案の3 なによりも自然豊かな武蔵野を感じさせる空間でありたい 、踏襲しています。

提案の4 基地跡地であった記録を留め後世に伝える場でありたい 、踏襲しています。

提案の5 周辺施設との調和に配慮し周辺の土地利用との一体的な計画を考え その実現を目指したい、 踏襲しています。

提案の6 災害時に防災拠点として利用したい 、踏襲しています。

提案の7 市民満足度の高い基地跡地の経営を行う、踏襲しています。

これ、ぜんぶ踏襲しているんじゃないですか?

Q:どう踏襲しているのか、すこしも答えになっていないのでは?
跡地周辺の環境に与える事前調査についてはどういう調査をしているんですか?

A:調査はしていない。

Q:普通のマンションにしたって、調査し説明するんじゃないですか?

A:これからですよ。

Q:80メートルのツインタワーが建ったとき、周囲にどんな影響が出るかと言うことを市では調査したんですか?していないんですか?

A:していません。

Q:なんの調査もせずに受け入れを決めたのですか?周辺住民は、不安に思っています。どんなに広範囲の影響が出るか、私たちは調査しましたよ。国がやることだからではなく、朝霞市が高層宿舎を受け入れた訳ですから、市としてもその影響を調査して住民に説明し、理解を求めるのは当然のことじゃないんですか?

A:それにつきましては国の方でこれから調査に入るだろうし、国の方できちんとやってもらうように話しをしたいと思っています。

Q:住民側としては市長のその答えにびっくりしますよ。朝霞市が受け入れるんですから。

A:朝霞市が受け入れると言っても、国の土地ですから。

Q:財務省では朝霞市の民意を問うと言っています。高層建築物の被害を受けるのは、朝霞市の住民なんですよ。
複合施設に11の施設を入れる根拠は?

A:11の施設全部を入れると言うことではなくこれから検討していくのだが市の方でも検討委員会を開いて結論が出たところなんですが、この20年間の間に市の40の施設について中長期の修繕費用が118億、市役所についても約15億、市民会館についても約21億かかると、これは修繕をしたからと言って耐用年数がのびる訳ではありませんので複合施設を集約して移転を将来的に考えている。


Q:具体的には何年後ぐらいになっていくのですか?

A:それは施設の内容にもよりますけど5年先になることは間違いない。

Q:わたしたちは策定委員会の傍聴に行っているんですけどその中で移転の根拠になるものとして耐用年数の話しも少しは出たけれど、各施設長へのアンケートを主な根拠にしていました。そのアンケートが好打からという根拠で住民が納得できるものではありません。それは巨大な事業になる訳ですからいくらPFIを使うとしてもそういうものを住民に知らせずに話しを進めていくのはどこからそういう計画が出てくるのかと疑問がある。どこかに大もうけする人がいるんじゃないかという疑惑も出てくる。

A:それはありません。

Q:疑惑のことではなく、どこからそういう計画が出てきているのかということです。

A:まず、基本的には耐震化、今、小中学校でやっているが、その後は市の施設をやっていかなきゃならない。それとともに修繕も含めて老朽化対策もしていかなきゃならない。修繕しても耐用年数が伸びる訳ではございませんので、改修をしていかなければならない。
とくに市の施設は昭和50年前後に建てられたものが多いですからそういった意味でいずれは建て替えの時期が来る訳ですから効率的に建て替えをするなら、そういった形がいいと判断した。

Q:お聞きしましたが、納得できるものではありません。たくさんの市民が朝霞市が夕張市のようになるのではないかと不安に思っています。施設がある地域では移転後の空疎化の不安もある。ぜひ地域ごとの説明会を開くことを強く求めます。

今日は市民への説明会ではなく3万人を超える署名を提出するための会ですから、その認識はよろしくお願いします。

-------------------------------------------------

市民の声

(跡地近くのマンションを購入したばかりの住民)

こんな大きな問題があるのに、住民に説明しようとしない。
複合施設の計画なんて誰も知らないのに広報していると言う。
朝霞市はこんな市だったのかと引っ越してきたことを後悔しています。


富岡さんは、来期も務める気があるんですか?
わたしには、この一期でなにか業績を残そうとしているとしか思えませんよ。
そんな目先のことだけでなく、この緑は次世代に残してもらいたい。

この緑は朝霞市にとっても周辺住民にとっても貴重な財産なんですから、守ってもらいたい。

(ベビーカーママ)

跡地付近を毎日散歩していますが、子育て中のベビーカー押したママがたくさん歩いてるんですよ。
子どもやママたちだけでなくお年寄りや若い人もたくさんいます。
あの緑でいやされているんですよ。

今、環境問題が言われていますよね。
市役所には12月目標としてエコライフとかって垂れ幕が下がっていますよね。
市長がやろうとしていることこそ逆行しているんじゃないですか?

(東朝霞団地の建替で緑の樹木を切られてしまったと訴える主婦)

富岡さんで、若い市長さんになって、きっといろんなことをやって、朝霞をいい市にしてくれるって、期待していたのに。
国の言いなりになったなんて、朝霞がバカにされないよう、市長さんにお願いします。

環境汚染は地球規模で考えなきゃ行けないんです。
朝霞から、日本全体に、緑を守るってことを見せてください。

(白百合園長)

誰でも知っている地球温暖化です。
わたしは、朝霞市がやろうとしていることに、恥ずかしい思いをしています。

みんなの知恵を集めると叡智になります。
叡智でもってあたらしいものをみんなで作っていき、最終的に決断するのは勇気なんです。


日本という国の中で朝霞という場所にはこういう光があるのだと,言われることができるのは市長なんです。
勇気と愛が、必要なんです。

(市民)

最初わたしたちが財務省に行ったら、宿舎受け入れはあくまでも、朝霞市が決めることだと言われました。
朝霞市の判断に従います、ということでした。

これから100年後、ああ、朝霞市には富岡と言う立派な市長がいたから、こんな大きな公園が残ったんだな、と銅像でも建ててもらったらいいじゃないですか。

あなたの任期は残り1年数ヶ月でしょ。
あなたが書類かなにかにハンコ押しちゃったために、あーあ、こんなものができちゃったと、子々孫々から言われないために、あの公園は、富岡って市長ががんばって国にモノ言って守ったんだよ!と言われるようにしてください。

(市民)

あなたが一度も姿を見せなかった市民懇談会には農家の子弟がいましたよ。
翌週には、畑の作物が収穫できるのに、一方的に追い出されて、軍の施設ができた、と言っていました。
それをまた、国に取り上げられるのか?

長い悲願の土地なんです。
財務省も認めました。こんなひどい強制接収が行われたのは沖縄以外ではここだけだと。

シビックコアについては、あなたたちが行政を進める上で一番大事な総合振興計画にうたわれてないでしょ。

木を切り倒すのは1日だってできるが、森を作るのには50年かかります。
誰が切り倒すのか?

よく考えてください。

(市長)

わたしも今後も朝霞に住み続けると思います。
みなさんの思いは十分理解しておりますが,できるだけ沿ったかたちで公園の整備をしたいと思い、11.3プラスαの緑地を確保できそうだということが一つと、やはり、これから、福祉費とか、教育費とか、ほんとに、あの、少子高齢化がすすむなかで、ほんとうに財源が必要になって参ります。その財源を捻出するためにはやはり、現役の世代に朝霞に住んでもらわなきゃ行けないと思っていますし、そのためには町の活性化も必要だと思っております。

ですから、そういった面と財政的なことも含めて、調和のとれた形の計画にしたいという思いがございます。
さきほどもお話ししたようにできれば議会の判断を仰ぎながら進めていきたいという風には思ってあります。

(司会)
基地跡地の町づくりを、ほんとうに市民が納得できる形で進めてください。ということで署名を提出します。

ーーーーーーーーー

とのことで3万809筆の署名が市長に手渡され、会見が終了しました。

|

« 12/14 30年前の菅vs江田三郎対決から社民主義のこだわりを自省 | トップページ | 12/17 アリコに業務改善命令が出ていた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 12/14 30年前の菅vs江田三郎対決から社民主義のこだわりを自省 | トップページ | 12/17 アリコに業務改善命令が出ていた »