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2007.11.20

11/20 ふじみ野プール事故で管理責任の課長に嘆願書?

ふじみ野市の流れるプールの吸い込み口に子どもが吸い込まれた事故で、業務上過失致死罪に問われたふじみの市教育委員会の元課長と元管理係長の初公判があった。

「構造的問題」だからと減刑嘆願書を、市役所と市職員組合で集めたというニュースがくっついていて違和感を持った。よく7000人もの署名が集まったと思う。偽装請負のようなにおいのする安全管理なき民間委託を行い、再丸投げをチェックできなかったのは市役所本体の職員の責任ではないのだろうか。そこにきちんとけじめをつけないと、職命を賭して安全を守る力学が働かない。
構造的に仕方がない、指揮命令だから仕方がない、となってしまう。委託した市営の福祉事業についてどうなってるんだと質問すると、委託先のやっていることだから知らないと常々朝霞市役所は答弁する。人が死んでも構造的問題で片づけられてしまえば、この委託事業は知らないという論理で問題を追認することになる。それが役所や税金の民主的管理という概念にはまるのか疑問である。

管理運営事項に、安全や利用者の利便性、現場からの効果度を提起して現場力で対抗することが職員組合に求められるはずで、それをやってこなかったのに構造的問題だからと署名集めるのは何か違うように思う。委託された企業で働いていた人たちからすると、守られている人たちは、という思いも起きてくるのではないだろうか。

埼玉県南部自治体の、民間委託の杜撰さというのはいろいろ感じるところがあるし、市役所に職員組合がなかったり、組合があっても県南部は共産党サークルみたいな存在で組合員数がそもそも少なすぎて民間委託に対する運動的チェック能力がないというのも実感するので、きちんと責任を明確にしないと、ちっともこのあたりの自治体の体質は変わらないように思う。

丸投げ管理、市も認識 プール女児死亡初公判で検察指摘2007年11月20日22時38分

 埼玉県ふじみ野市が運営していた流れるプールで06年7月、同県所沢市の戸丸瑛梨香さん(当時7)が吸水口に吸い込まれて死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた、同市教委の高見輝雄・元体育課長(60)と同課の河原孝史・元管理係長(47)の初公判が20日、さいたま地裁(伝田喜久裁判長)であった。プール管理を担当していた両被告は、起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、競争入札で管理業務を請け負ったさいたま市の委託業者に、契約上、プール開設前の安全点検は含まれていなかったと述べた。

 一方、2人は事故の前の06年6月と7月に数回プールに出向いたが安全管理を怠り、吸水口につけたさくが針金で留めてあるのを見過ごしたままプールを開放。その後も、委託業者に安全を確認させる義務を怠り、さくが外れた状態で、吸水口に吸い込まれた瑛梨香さんを死亡させたとした。

 この日の証拠調べでは、委託業者から業務を丸投げされていた再委託業者の元社員の供述調書を示し、針金留めを始めたのは旧大井町から指示された99年ごろ、と指摘した。

 また、委託業者で入札を担当していた元社員の「92年に入札参加社の担当者どうしで話し合い自分のところが落札し、既得権になった。再委託額は委託業者の社長が決めた」とする調書も示した。

 さらに、01年当時の管理係長経験者の「委託業者が再委託業者に業務の一部を手伝わせていたことは認識していた」とする供述調書を朗読。再委託業者への丸投げは、市側が以前から認識していたとした。

 一方、弁護人は「委託業者、再委託された業者ともに安全確認を怠り、市教委も業者の監督を怠った構造的、継続的な背景があった」と述べた。


■傍聴の遺族、法廷内で涙

 高見元課長、河原元係長はともにスーツにネクタイ姿で出廷。罪状認否で裁判長から起訴事実について聞かれると、「その通りです」「間違いございません」とはっきりした口調で認めた。

 瑛梨香さんの両親、勝博さん(47)と裕子さん(39)も傍聴した。吸い込まれた時の状況を検察官が話すのを聞き、裕子さんはハンカチで目頭を押さえ、涙をぬぐった。傍聴席でも目を押さえる人の姿もあった。

 初公判が終わると、両被告は裁判長と遺族に向かい一礼した。


■刑軽減の嘆願7000人が署名

 ふじみ野市職員労働組合は20日、市営プール死亡事故で被告になった元、現各1人の市職員について、刑の軽減を要望する嘆願書に市民約7000人が署名したことを明らかにした。

 両被告の弁護人によると、さいたま地裁の公判で今後、弁護側証人が証言する際に、嘆願書の内容や経過、署名数を報告する予定だ。

 嘆願書はさいたま地裁に「(両被告に)寛大な処分をお願いします」と要請。嘆願書の発起人は市の部長や市職労組執行部役員ら計11人で、8月から9月にかけて市民から集めたという。

 発起人は嘆願書に伴う文書で、死亡事故について「市及び市職員の責任は重大であると認識しています」とし、「2人だけの問題として捉(とら)えることはできない」と指摘。「早い処分の決定」と「刑の軽減」のための署名を呼びかけた。


■「瑛梨香の命、無駄にせぬ」 両親がコメント

 瑛梨香さんの両親の勝博さんと裕子さんは20日、初公判後、報道陣にコメントを寄せた。要旨は次の通り。

 事故の真相を知りたくて、瑛梨香の写真とともに裁判を傍聴しました。事件のことを思い出させられ、とてもつらい時間でした。

 私たちは「大切な瑛梨香の命の警鐘」を無駄にしてはいけないと思っています。事故の原因を明らかにし、今後このような悲しい事故が二度と起こらないようにしてもらいたいと心から願っています。今後の裁判で、被告には「大切な命を奪った」ということを自覚し、罪として償っていただきたいと思っています。

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