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2007.11.18

11/18 市議選に向けたシンポジウムで司会する

午前中、マンション管理組合の理事会。引継ぎで出席。前の代の理事長が引継をまとめていて偉いと思う。

午後、市議選に向けて市民に情報を流さないで進むことを問題提起する今後の朝霞市を考える会のシンポジウム「朝霞市の未来は安泰か」で司会進行をつとめる。
第1部では、自治体議会改革フォーラムの高井章博さんと、和光市議会議員の松本武洋さんとで、議会改革と市民参加の話をした。自治体議会改革フォーラムが4月まで行った全国の自治体議会の調査結果では、議員どうしの議論をしない、議会の報告を満足にしない、参考人や陳情提案者説明などのかたちですら議会で市民が話す機会すら与えないという問題だらけの体質を示していただた。ちなみに朝霞市は?と聞くと、議員の一般質問の時間は比較的長いが、その他の項目がほとんど最低の評価水準で、自治体議会フォーラムの評価ではゼロ点ということになったようだ。
松本さんからは和光市議会の改革の状況について話していただいた。和光市議会は広報で全員の質問要旨と会派(党派)ごとの議案への賛否を公開しており、朝霞市のような何も判断材料がない状態を信じられないとおっしゃっていた。
今年から2年かけて、全会派から提案された事項を1つずつ実現できるか潰していくという作業に入っている。それでも自治体議会改革フォーラムの採点では30点、でも日本の自治体議会ではまだ良い方ということだという。
その上、選挙ではマスコミが取り上げない、公開質問状に答えない、ビラを配らない、駅で話さない、それで市民の代表をどうやって選べという話になる。実際、マンションブーム以降、朝霞市の人口は増え続けているのに投票者数は全然増えていないという結果が出ている。
第1部は参加者にかなり刺激的だったようで、議員なんてこんなもの、議会なんてこんなもの、というあきらめがいけないということを教えていただいた。また、近隣市と比較してみるというのはとても大事だと、また痛感した。

第2部では、朝霞どろんこ保育園の高堀雄一郎さんと、障害児放課後クラブなかよしを運営する豊喜玲子さん、朝霞市地域福祉計画の策定のアドバイザーをしていただいた新井利民さんにお話をしていただいた。
高堀さんからは、個別分野ではほんとうに市職員はよく働くが、全体の視点や、理念を持たなくてはできない仕事が弱点である、そういう市役所をどうするかという課題がある、とお話いただいた。
豊喜さんからは、市議会議員がソフトウエアの政策にとても弱いということを指摘していただいて、かたちの上での議論はしてくれるけども、運用面まで気を配った議論についていける議員が残念なことに少ないと話していただいた。
新井さんからは、地域福祉の意味を説明していたたいて、地域の人たちがコミュニケーションをとり、大切にしあえる社会をどうつくるかという課題を提起していただいた。
福祉のあり方が大きく変わる中で、財政論の観点だけではない、政策形成能力が問われるのではないかと感じた。

第3部では、時間がおすなか基地跡地利用がテーマ。
基地跡地利用市民連絡会の大野さんのPPVによる基地跡地利用の市役所案の問題提起をきく。国家公務員宿舎と、その見返り事業としてのシビックコアなどに膨大な市の支出が予定されていることを指摘。財政論で公園誘致を批判してきた市側にこそ将来の財政を危うくする問題点を指摘した。
第四小学校の保護者である大畑さんからは、朝霞第四小学校の建て替えで、混乱が続いて子どもが安心して勉強し過ごす環境が後回しにされ続けている問題を指摘してもらった。基地跡地同様の、公共工事に関する事業ありきの姿勢に問題があるのではないかと思った。
基地跡地利用については、国と市の約束を市議会が無視されたかたちで進んできた。にもかかわらず市議会議員は旧革新系の人たち以外はメンツも潰されているのに何の議論もせず市議選が進められているということに議会人としての資質が問われるのではないかという議論になった。市議選で何の情報もなく審判する権利も与えられず、400億円近いお金が動く話が決定されようとしているのは問題だろう。

最後に、候補者アンケートの結果を公表。内容より、30人中7人という回答率23%の低さが問題、と指摘した。自宅にビラも入らない、駅頭であいさつしかせず演説もしない、そうした選挙で有権者は議員に何を託せばいいのだろうか。

また、議員候補予定者では、藤井由美子さん、小山香さん、田辺淳さんが来ていただいた。ちらしは、船本祐志さんと共産党の3候補が配布を依頼されていった。何者かわからないような主催者であるこのイベントに足を運んだり、紹介をお願いした各予定者は評価したい。

政治というテーマだけになかなか反応が難しいと思ったところ、他市からも関心を持って参加してくださる方がいたり、子どもを抱えた方からの参加問い合わせがあったりした。いろいろな参加者があって良かったと思う。
ジャンルが違う話を3本も、4時間以上の長丁場おつきあいいただいた参加者にはとくに感謝。もっと出入り自由ということを前宣伝しておけばよかったと反省。3本のテーマを一日にてんこ盛りするのもどうか、反省。
それから、この企画を進めるにあたって一緒に働いてくれた仲間や、励ましてくれた仲間、いろいろな犠牲をかぶってくれた人たちにほんとうに感謝する。それからマイクもないのにもちこたえた私の喉にもほめてあげたい。

●こうして市議会と議員選挙の問題提起をしたが、異論を言うと、左翼だ共産党だと影でレッテル貼りをする土地柄(北海道や大分よりも遅れてる。私も一部の保育関係者にアカと言われているらしい)、聞く耳を持てるかどうか。このような市議会がどう変わるのだろうか。勢力は変わらなくても議員が入れ替わると変わるのだろうか。
一番いいのは、今の与党の仲良しクラブ以外の市長が誕生することだ。きっとそのときには、ちらしがバンバンポストに入ってきたり情報公開請求がバンバン出たり、議会は本来のチェック能力以上のことをしてくれるのではないかと思う。そういう期待の持ち方しかできないところに情けないと思うが、次の市議選は絶対棄権しない。引っ越しする必要でもなければ、税金を払うにふさわしい自治体になるまで住民としてがんばらなくてはならない。

●帰宅後、私の住民票を不正に取り寄せたかと思うようなできごとがあった。念のため、調査をしてみることにする。

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