10/22 不良品の本
最近、不良品の本を掴まされることが多い。書店では不良品ではないことになっているが、読んでいてとても手が疲れる。やはり不良品である。
紙は、機械で漉いた方向に向かって目ができる。本は、とじしろと並行に目が流れるように作る。そうすることでめくりやすくなる。しかし目がとじしろと直角に向かうと、ページをめくるよりも、本全体がへしゃげてしまう。その力に抗するように、手のひらで力をかけ続け、強くページをおさえる。数倍の力がかかる。
●長島一由「浮動票の時代」を読む。選挙フリークだった著者が、逗子市長になって市役所を運営したことの苦楽をまとめたものだ。非常に参考になる。市長になるまで、次から次に公職を投げ出して選挙ばかりやっている選挙フリークのマッチョと思って軽蔑していたが、人気取りの改革派首長よりずっと堅実で、評価しなおした。一度話を聴いてみたい人物だと思う。
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