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2007.10.04

10/4 ようやく障害者の権利に関する条約を締結する

少し古い話になるが、障害者の権利に関する条約を、日本がようやく締結したというニュースが流れた。

障害者に対する差別的政策や権利制限の否定、障害者の権利保障を要求する条約で、障害者を分離したり、障害者の受け入れ制限をしたり、もちろん障害の重度が悪いほど生きるにコストを掛けなくてはならない障害者自立支援法のようなものは、国際機関から是正を求められる。立ち遅れ、本人とその家族の主体性だけが強調されている障害者の就労支援・社会参加支援は、根本的な改革が避けられなくなるだろう。

当事者団体は国際機関に直接報告を提出することができる。国際機関は、日本政府のレポートとつき合わせながら、日本政府の障害者の権利に関して立ち遅れた政策を指摘するような流れになる。

●過日、北九州市の無認可施設で2年間預けっぱなしにされている子どもが見つかったことについて書いた。
あの中では施設での養育環境は不問に付していたが、養育環境に問題があったようで、行政指導が入る意味はあったと言える。そういう意味で、行政指導に入れる立場なのか、と問題提起したことの半分は、北九州市の言い分が正しいということになる。
しかしだからといって今の北九州市と日本の児童福祉行政がよかった、十分なのだということにはならない。後段にも書いたが、施設にも保護者にも虐待された子どもがいるということの前提から、子どもの権利保障をどう具体化するのか、子どもの権利を後進国の問題と片づけるのではなく、先進国においても課題はあるという観点で立ち向かっていくべき課題である。

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