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2007.10.02

10/2 基地跡地の国家公務員宿舎、ILO勧告違反だそうです

基地跡地問題が、テレビ朝日「モーニング」で報道される。録画したけど、ファイル容量が重すぎて紹介できない。

朝霞市に建設される国家公務員宿舎そのものの是非、市民参加の跡地利用の話を反古にした市の姿勢、社宅提供と住宅手当との費用対効果の比較など、これまで国と市が、強引な予定調和で誤魔化してきたことを、見えるように報道してくれたことはよかったと思う。

ゲストコメンテーターの森永卓郎さんが公務員宿舎について、「社宅というのは人権侵害であるというILO勧告もある」という指摘が興味深かった。基地跡地の自然を守るために、国家公務員宿舎の新規建設に反対すると、公務員バッシングに加担するのか、という反論が見られたことがある。
私は、当の公務員もそんなに必要性を感じていないんじゃないの?と疑義を呈したことがあるが、それどころではない、労働者の人権侵害につながる問題を孕んでいると、国際機関は指摘している。こんなことを労働組合に働いているのに、気が付かなかった。勉強不足に恥じ入る。

昨日から始まった夕刊「ニッポン人脈記」の労働問題編「手をつなげガンバロー」。きょうは、工場で派遣労働をする人たちの話。会社の提供する寮に、正社員が遠慮なく踏み込んできてプライバシーもなかった、というエピソードが紹介されている。最近、三井物産だったか、「根性のない最近の若者」を何とかするために新入社員を強制的に寮に入れる企業も出始めている。社宅は住宅提供という甘言を弄して、会社による人権侵害を許容させてしまうシステムであるという問題意識はわかる。薄給の前の職場にも物価狂乱のときにあぶく銭をつかんだ会社が建設した社宅があったが、良さはあるのだろうけど、入ろうとは思わなかった。国際的な労働基準というのは、結構痒いところに問題を見つけている。私生活と仕事を切り分けさせないことが、「社畜」養成の基本だからだ。

また、社宅に住むというのは仕事を失うと同時に住居も失うということで、ホームレスの発生するメカニズムそのものであるということは、貧困の研究をしておられる岩田正美さんが紹介している。

●時津風部屋のパワハラ死事件。これも社宅的な問題。
時津風親方の感覚もたまらなくびっくりするが、北の湖親方のとんちんかんなコメントもびっくり。相撲業界の常識として行われていたということを認めているコメントもある。

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コメント

追記すると、労働組合が給与や労働条件を勝ち取れなければ福利厚生で、とやるわけです。それ自体は正しいのですが、それが社宅とか、過剰な保養施設の提供となると、社畜的メンタリティーが形成されるし、他社より福利厚生がどうだとかこうだとか、そういう話になるのです。しかしそういったかたちでの権利としての福利厚生は恵まれた労働者の話でしかなくて、情けない話なのです。

そして、会社が寮や保養施設を持つのも、それが資産投資なのに経費扱いされるため、体のいい税金逃れになるということが本質で、労働者のことは後付理由です。もちろんそれで喜ぶ正社員がいることは会社にメリットではありますが。あと忙しい日本の給与所得者のうち、保養施設を利用できるのは、それぞれの会社で恵まれたセクションにいる人たちで、現場を持つ多くのサラリーマンは一番大事な時期に使えなかったりします。

こうしたことへの問題提起は、西欧の労働組合は普通にやりますが、日本の場合、既得権みたいな話になって社会民主主義やケインズ側からの批判は起こらないのが不思議です。したがって日本国内では、こうした批判は佐高信と、新自由主義経済をラジカルに主張する人しかいないのが問題です(新自由主義でも利権がらみの人たちは、努力の1つの成果として娯楽型福利厚生には甘いのです)。

と書いてみて、朝霞の国家公務員宿舎について考えると、マンション型なので、余暇への拘束が起こりやすい社宅とは言えませんが、ほんとうは資産投資なのに福利厚生を装って事業が進められるというのは、この建設促進の動きの本質なのでしょう。民間企業と違って、単純に投資しただけでは節税にも資産投資にもなりませんが、公共事業の一環だと思うと、誰がどのように儲かるのか、とてもわかりやすい構図です。

投稿: 管理人 | 2007.10.07 15:34

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