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2007.09.07

9/7 たまには慎太郎をほめる

教育問題などでは絶対に相容れないし、選挙の度に敵陣営にいた石原慎太郎は、不倶戴天の敵と思いながらも、そんじょそこらの右翼政治家よりセンスが優れていると思うこともある。

たとえば、一期目のディーゼル排気ガスの問題。あれで長いこと放置されてきた、商用車の排気ガス対策が進んできた。
そして、三期目の選挙公約、貧困者への都民税減税。そして今日の、減税から公的助成への方針転換。貧困者に減税してもたかが知れているとは言え、貧困者ほど響く「減税」を公約にして貧困救済に決意を示すメッセージ性がよかった。その上で、所得税が低い人が、必ずしも貧乏人とは言えないこと(金持ちや大企業のパパのいるパラサイトシングルとか、大きな土地を所有している年金生活者とか)、減税効果が小さいことなどから、公的助成や公共サービスによる支援に舵を切ったことは、なおよい。

さらに、緑地を潰しての参議院宿舎の建て替えに反対し、現在地での建て替えを求めたこと。どうしてもこの一件は地方交付税を受けている自治体でもないのに、国のわがままな要求にへーこらして、国家公務員の26階建て豪華独身寮の建設を裏で受け入れた朝霞市長と見比べてしまう。
自公民の談合で擁立され無投票当選が約束されていたが、直前で泡沫候補が出てきてくれたからかろうじて選挙になったものの、その投票率も22%、朝霞原住民すら満足に投票に行かないで決まった市長だから、民意を代表している存在とはなりきれないのだろう。

●おやじの出身地の味噌屋さん(九州一)のCM。九州の城下町の雰囲気をよく伝えていると思う。CMのテーマは世界一の木樽です。

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コメント

石原は現職都知事として事前に貧困者への都民税減税の効果を検討させる事はできていたはずで、当初から疑問視されていたものを公約として掲げたのは詐欺行為そのもの。それを取り消したことを評価するのは疑問です。

東京都、個人都民税免除見送り・低所得者向け
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070907AT3B0700607092007.html

 東京都は7日、低所得者を対象に2008年度から実施を予定していた個人都民税の免除措置を見送る方針を固めた。石原慎太郎知事が今春の都知事選で事実上の公約にしていたが、都庁内部からも効果を疑問視する声が出ていた。都は代わりに来年度予算案に低所得者向けの就労支援策などを盛り込む方針だ。

 都は3月、年収が生活保護の受給者と同水準の低所得者を対象に、定額部分を除く個人都民税の全額を免除する方針を打ち出した。対象者は当初約60万人、軽減額は50億円と想定。その後、約80万人、約70億円に上方修正していた。(17:20)

投稿: ゴンベイ | 2007.09.08 01:07

>緑地を潰しての参議院宿舎の建て替えに反対し、現在地での建て替えを求めたこと。
舛添と同じで、頭が高いからこそのポーズでしょ。
大銀行に対する法人事業税の外形標準課税条例の無効判決で2066億円という巨額の誤納金返還が命じられたことや、中小企業向け貸し出しでは信用金庫とか既存の金融機関を活性化することをせずに無理やり新銀行東京をでっちあげて、いまや倒産へのカウントダウンが始まっていることをお忘れではありませんか?
ひょっとして黒川さんは小泉タイプにころっと騙され易いのではないかと危惧させるような石原ヨイショ記事ですね。

投稿: ゴンベイ | 2007.09.08 01:21

石原都政に関する文献をいろいろ読むと、石原慎太郎の持つ、本質的な勘の鋭さと頭の良さを痛感させられます。
多くの「問題発言」も計算の中から出ている感があり、凡庸な多くの首長とは際立っています。
さらに、都庁という霞ヶ関に次ぐ官僚集団(シンクタンク)をうまく利用しているのも彼の特徴です。

投稿: takeyan | 2007.09.08 14:36

コンベイ様
石原氏は、そこらにいる保守反動と同じでは、3期も続けて圧勝できなかったと思います。私の知人に自動車の大気汚染で苦しんできた者もおります。石原氏のあのパフォーマンスで世論の流れが変わったことで、のちの救済への道が開かれたと思うのです。

むしろ、真ん中から左側、それこそ石原氏の強権的な政治に対抗する側が、そうした石原氏の巧みさを認識せず、古典的なレッテル貼りでやりかえしていないからこそ、負け続けているのではないでしょうか。いい政策を石原にやられたときに「取られた!」と認識せず、「強権的」だとか「本質をわかっていない」というレベルの批判しかしなかったことがこの間、反石原側の信頼を失ってきた原因でもあると思います。

この4月の統一地方選挙も、全体的には、右翼保守の側は後退戦をしていたにもかかわらず、東京でなぜ都政を奪還できなかったのか、もう少し自分たちの側の反省をきちんとし、巧みな問題提起や、言葉選びをしてもらいたいと思います。毎度付け焼き刃の間抜けな戦術の選挙をやらされ、あるいは組合員にお願いするのはげんなりです。

また参議院宿舎の建て替えに関しての価値判断、近隣住民の評価、地方自治の本旨などを無視して、「強権的」かどうかで判断するのはどうかと思います。石原氏が抵抗しなければ、国(国会事務局)が、住民や自治体の意向を無視して強権的に建て替えを行っているわけです。国の強権的な姿勢にびびっちゃって、自分たちの仲間のための公共施設を見返りに、陰でこそこそ市内の最も高い建物の2倍もの高層建築となる公務員宿舎を受け入れた朝霞市長の方がましとは死んでも思えません。

それから、私は、ものごころついた時から、大衆迎合的なものには抵抗してきましたし、学校でも職場でも、多数派の横暴みたいなことに抑圧されてきた人には、敵であれ、救済などはできませんが、励ましエンパワメントしてきたつもりです。小泉にコロッ、などと的はずれもいいところです。正直、不愉快な表現です。
小泉は全体的には最悪な政治家だと思います。しかし、いくつかの政策判断では、とても思い切った行政被害者の救済に踏み込んでいます。それがなければ、その被害者たちは泣き寝入りして棺桶に入っていました。その政治家の思想や全体像に問題があっても、個別政策で良い判断をしたときには評価しないと、すべてが下品な政争レベルの話になってしまいます。また石原氏と小泉氏は、本質的に大きく違う政治家であることは、男女平等や、対米姿勢、市民社会への理解、環境問題などでおわかりのことと思います。

takeyan様
私のように左寄りにいると、教育政策をはじめ「強権的」な問題は多いのですが、実際に強権的に抑圧しているのは、副知事であったり、教育長であったりしているのも特徴だと思います。彼個人の発言を聞いていると、失言を除いて、露骨に強権的なことを言っていることは珍しく、多くは敵対勢力に対する揶揄に留まっています。
都庁の官僚集団をうまく利用している、というのは、都の福祉施設の独立採算化のときに、良く見させられましたし、今回の貧困者減税の方向転換もそれを感じています。

投稿: 管理人 | 2007.09.08 22:47

>むしろ、真ん中から左側、それこそ石原氏の強権的な政治に対抗する側が、そうした石原氏の巧みさを認識せず、古典的なレッテル貼りでやりかえしていないからこそ、負け続けているのではないでしょうか。いい政策を石原にやられたときに「取られた!」と認識せず、「強権的」だとか「本質をわかっていない」というレベルの批判しかしなかったことがこの間、反石原側の信頼を失ってきた原因でもあると思います。

それ、凄くわかります。私も昔からずぅっと政治の現状には批判的でしたが、左翼運動の側にもなんともいえない閉塞感を感じ幻滅してきたので、今回のことでも管理人さんの気もちがよくわかるんですよ。

反石原的なスタンスの人を私も知っていますが、彼らの言説って笑っちゃうくらい一般の有権者に伝わっていかないの。認識を共有する人だけにしか通じない特殊な政治言語(アカデミズム界、運動界でしか通じない「語り」)でしかこの問題を語らず、そういった人々に働きかけ、共感を呼べる有効な「語り方」を持ち得なかった。ぶっちゃけて言えば、世界や週金、現代思想を読むようなインテリ層にしか反石原の言説が広がりえないんですよ。人文系ニート院生が親のすねかじって博士まで行きながらテメーのいいたいことといっているだけ。
大体、日々堅気の仕事をして生きている庶民の切実な生活の要求から出発していないわけですし、そういう人々は選挙や市民活動などの行動でも自分たちの共感を集め、有権者をどう自分たち側に味方に付けるなんて出来てないです。今日的政治感覚・・・どころか生活感覚ゼロ。

これは何も石原都政問題だけでなく、ほかのことでも同じだと思っています。教育基本法改正問題のとき、改正されても特に反発する気が起こりませんでした。平日の昼間から仕事そっちのけで国会前でデモしたり時代がかったフォークソング歌ったりしてもなぜ改正に反対すべきなのか、(別に平日からそういう運動をするなとは言わないが、やるにしても方法論が旧態依然に過ぎる)意義なんか国民にはちっとも伝わっていなかった。私も大学の授業で教授が国は愛国教育を押しすすめて子供たちの内面を収奪しようとするから教育基本法について問題意識を持つことが君たちに将来生まれてくる子供のために大切だ、とかいうようなことをを言った事を覚えているのですが、本当に子育てでいっぱいいっぱいの方は仕事休んで国会でデモする余裕無いわけで、そういう人達がああいう運動をどう考えていたでしょうか。親が裕福で定職につかずに平日から運動できるニート院生が「教育基本法痺れるぅ~~」とか叫んでたって、「アフォなサヨクがわめいとるで」となるだけ。そういう人は結局旧来左翼に醒めてしまい体制側に引き寄せられるのです。
後は、こういう自分たちの反対する政策が通ったとき彼らが決まって国民は馬鹿だ、問題意識が低いと言うのもずっと違和感ありましたね。石原とかあっち陣営の人は本音ではどうあれ庶民の目線に寄り添った言動や振る舞いをし、インテリ的価値観に距離をおいて広汎な支持を得たわけで、現体制に反対して庶民の権利をまもらにゃならない側がいかにもインテリ的なお高く留まった物言いしていてはね。
特殊な政治言語の通じる相手と内輪で誉めあって旧態依然とした理論とやり方で闘争していたらそりゃまけますわ。でも彼らにそれを指摘したらお前は戦争国家になっていいのか、とかいわれるだけだし(藁)

投稿: 北狐 | 2007.09.09 01:20

北狐様コメントありがとうございます。
私は、インテリ批判や、左翼を揶揄するあまり、左翼が問題提起していることまで揶揄するつもりはありません。それはゴンベイ様の指摘した「小泉にコロッ」ということになります。ですから北狐様のおっしゃっていることに同意はできません。

それから国会のデモについて揶揄するようなコメントがありましたが、どうでしょうか。政治参加、民主主義というのは、そういうことが当たり前の社会です。日本人はそれをしなさすぎだと思います。非暴力の直接行動をしなければ、世の中の流れをどのように変えられるのでしょうか。北朝鮮拉致問題に取り組む人たちも、仕事や生活をなげうって活動しています。左翼だけがどうしてこのような批判にさらされなくてはならないのか、彼らの主張に全面的に賛同できない私でも疑問です。

本当に大切なら生活や仕事を放り投げてやることも必要な場合もあります。もちろん逆に、カルト系平和運動によくありますが、だからといって簡単に仕事や生活を放棄するよう強要するのも問題です。

他人の主張に敬意がなさすぎるんです。

投稿: 管理人 | 2007.09.09 22:30

Yahoo!ニュース - 日刊ゲンダイ - どこまで本気?石原「参院宿舎」中止計画
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070909-00000009-gen-ent

投稿: ゴンベイ | 2007.09.10 00:35

日刊ゲンダイ 【2007年9月8日掲載】
石原都知事“公約違反”舞台裏
http://news.livedoor.com/article/detail/3301885/

投稿: ゴンベイ | 2007.09.11 12:08

日刊ゲンダイ 2007年09月10日 掲載
懲りない石原都知事「フィジー豪華視察旅行」
http://gendai.net/?m=view&c=010&no=19763

 石原都知事(74)はきょう10日から6日間の日程で海外視察にお出かけだ。行き先は南太平洋に浮かぶフィジー諸島。その目的は「地球温暖化対策をアピールするための視察」。過去の“豪遊視察”が批判を浴びた石原知事だけに、今度もバカンスまがいではないかと勘繰られている。

投稿: ゴンベイ | 2007.09.11 12:13

JANJAN 政治:与野党逆転で新参議院宿舎もNO~緑豊かな「第2種風致地区」に建設計画
http://www.news.janjan.jp/government/0709/0709102110/1.php

 こうした中、東京都の石原慎太郎知事は、ついに国に「ノー」と明言した。今月5日、石原知事は猪瀬直樹副知事や都の担当者と建設予定地を視察に訪れ、記者団に囲まれた石原知事は「都会にこんなにすばらしい緑地があるとは知らなかった。私は反対」と宣言した。さらに、「新宿舎が必要と言う参院議員は現場を見てほしい。本当に必要なら現宿舎を改築すればいい」もと述べた。猪瀬副知事も「木を切ってまで宿舎をつくることに、公益性があるのか」と疑問を呈した。

 先月下旬には、民主党の西岡武夫参院議院運営委員長が議運理事懇談会で財政赤字を理由に新築工事凍結を提案している。参院が与党多数のときには静観を決め込んでいた石原知事が与野党の勢力が逆転したとたんに「反対」を表明するあたりは、いかにも政治判断を優先する政治家知事らしい振る舞いだ。「考える会」の梶浦さんは、こう言う。

 「都は良識ある判断をしてくれました。あとは、参議院が良識の府にふさわしい判断を期待します。そして移転予定地は、江戸の史跡と緑の公園として、一般に開放してほしい」

投稿: ゴンベイ | 2007.09.12 08:21

東京新聞【特報】2007年10月1日
参院新宿舎建設本当に中止? 都知事「反対」も訴訟なく 『都心の森、公園に』住民の思い届け 「見直し案含め年内結論」

 参議院が東京都千代田区紀尾井町に建設予定の新清水谷議員宿舎の建設計画が、宙に浮いている。東京都の石原慎太郎知事が先月、建設反対を表明したものの、住民が建設差し止めを求めた訴訟などでは都側がその後も中止を明言していないためだ。

投稿: ゴンベイ | 2007.10.02 06:26

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