9/4 身体検査能力はほどほどに
遠藤農水相を早く辞任させた、安倍内閣の判断は速かったと思う。ダメージが無かったかと言われればダメージはあったが、松岡氏や赤城氏のように優柔不断な対応を続けて無様な状態を長期間続けていくより良かったのではないかと思う。敵ながら。
「身体検査」の精度を問う声が大きいが、小泉首相時代の飯島秘書官の異様とも思える調査能力と比べることは問題があると思う。飯島秘書官は、携帯電話がわかれば預金口座の中までわかるとうそぶいている。これは、個人情報保護法を、携帯電話会社も銀行も権力の前には守っていないと証言しているようなものである。そういう調査能力を内閣が持つべきかというと、平常時にはそうあってはならないと思う。
そうであるなら、やはり、問題閣僚が現れたときには、スピーディーに始末していくことが必要だろう。また辞任させるにふさわしい不祥事とは何か、ということをある程度、国会で議論して定義しておくことも必要だと思う。不正献金は問題だが、性的交際問題になると、相手の素性(敵対勢力や外国の工作員であるとか、政治献金的意味を持つような愛人関係など)によりけりと思うところがある。民主党の若手議員など、細野代議士がタレントキャスターと騒がれたように、どんなボロがあるかわからない。しかしそれが職務に影響のないケースもある。そこまで責任を取れというのは、あまりにも一般人の性的交際関係の複雑化に比べて高い基準を要求されているように思うからだ。
政治家と一般市民がお互い、首を絞めあい、自由を奪い合う関係にならないためには、政治家に対して高いモラルを求めるのは本業に関わる部分だけにした方がいい。あとは色めき立つ話として、話のネタにしておくだけにした方がいい。
| 固定リンク
コメント
論談:記者クラブ
http://www.rondan.co.jp/html/kisha/index.html
平成19年09月05日 “身体検査”に、こだわりすぎた首相
http://www.rondan.co.jp/html/kisha/0709/070905-1.html
平成19年09月05日 “身体検査”失敗の元凶は、井上首相秘書官だという
http://www.rondan.co.jp/html/kisha/0709/070905-2.html
投稿: ゴンベイ | 2007.09.07 19:57