9/14 麻生氏のデマ
出張中、首相が職を投げ出す。病気、とりわけメンタル系みたいなものだから、仕方がないように思うが、首相の周辺の危機管理能力がない。辞めたそうなら、もっと傷つかないように辞め方を仕込んでおくべきだったと思う。秘書官、官邸の能力不足を感じる。
総裁選挙に福田でまとまってしまうところが情けない。真っ先に福田氏支持を打ち出した谷垣氏の根性のなさは改めて確認してしまった。もうこれで総裁候補として名前が出ることはなくなったのではないか。何をしたいのかわからないような人を首相にしてよのいか、疑問である。
麻生氏は、年金照合問題について古館に聴かれて「労働組合のせいで職員がサボタージュしているので仕方がないが、3月末は無理だが、必ず照合はできる」と言った。土日休日なしで毎日深夜まで働いている社保庁の職員がサボタージュなどしている事実があるのだろうか。
こういうデマを平気で言う人間を首相にすることが、改革の流れなのだろうか。
●今回の突然の首相辞任で、10日以上国会が空転する。野党が国会審議を止めると、「国会運営に一日いくらかかるんだ」などと与党幹部が非難し、マスコミはその法案の是非などを全く考えず、与党の言い分が垂れ流される。
しかし、今回、国会は10日以上空転し、これだけの空転を野党がおこせば、相当な重要法案の場合しか許されず世論の袋だたきにあう。
なんだか割り切れないものがある。
●民主党が、国会の場でしか協議に応じない、と突っぱねていることは正しいと思う。
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コメント
>麻生氏は、年金照合問題について古館に聴かれて「労働組合のせ
>いで職員がサボタージュしているので仕方がないが、3月末は無
>理だが、必ず照合はできる」と言った。土日休日なしで毎日深夜
>まで働いている社保庁の職員がサボタージュなどしている事実が
>あるのだろうか。
いや、事実だろうが。電話応対しているのはアルバイト。
職員はきっちり土日休んでますよ。
投稿: 共産主義撲滅委員会 | 2007.09.18 07:16
>こういうデマを平気で言う人間を首相にすることが、改革の流れなのだろうか。
社保庁の職員がサボタージュしてたから現状を生んだと云う部分に気付かない彼方自身考え方を改めるべきだね。
木を見て森を見ずの例えの如き近視眼的な人間にはモノの本質は見えて来ない。
投稿: ☆かじ☆ごろ☆ | 2007.09.18 16:35
共産主義撲滅委員会さん
そもそも土日休んで何が悪いのか、ということがありますが、少なくとも私の知っている範囲では、休めていない状態です。社会保険庁の職員が土日も休んでいると言える証拠がありますか?バラエティー番組で与太評論家が言っているデマが証拠だというのでしょうか。
☆かじ☆ころ☆さん
年金問題の本質は、年金運用金450兆円を、運用と称して財政投融資を経由して、地下鉄だオリンピックだ高速道路だとばかすか公共事業に流用してしまったことにあります。そのためにとにかく集金だけはちゃんとする制度に政治家が作り上げてしまったことが、いい加減な事務の温床になっています。
そのことを全く議論しないで、職員のモラルや違法行為(もちろんそれを見過ごせとは思いませんが)だけに着目する議論こそ、木を見て森を見ずということではないでしょうか。
投稿: 管理人 | 2007.09.19 19:59
>年金問題の本質は、年金運用金450兆円を、運用と称して財政投融資を>経由して、地下鉄だオリンピックだ高速道路だとばかすか公共事業に
>流用してしまったことにあります。そのためにとにかく集金だけはち
>ゃんとする制度に政治家が作り上げてしまったことが、いい加減な事
>務の温床になっています。
預かった金の運用は国の方針で責任を持って決めた事。
預かった金の記録は社会保険庁が責任を持ってすべき事。
国の使い道が気に入らないからと云って手抜きだらけの帳簿管理が許される訳では無いでしょう?
この話は社会保険庁の怠慢が生んだ結果であり財政投融資の問題は又別の次元の問題である。
彼方のしてる事は木も見て森を見てる人間に盆栽を見せてはぐらかす様な物だ。
投稿: ☆かじ☆ごろ☆ | 2007.09.21 02:18
事務の怠慢と、事務管理のルール未確立と、制度設計のダメさを、☆かじ☆ころ☆さんはごっちゃにして、いわゆる「木っ端役人」だけを標的にする情報、しかもそれは誰が見ても怒るしかない情報に、すべてのものの見方を委ねているだけです。それは年金問題の本質にとって何の意味もない議論だと言えます。
あと、☆かじ☆ころ☆さんが書いている、「国の方針で責任をもって預かる」って何でしょうか。年金は国の法律で強制徴収なんです。預かるなどとも書いてありません。厚生労働省はたすけあいだと説明してきています。なぜなら本質的には賦課方式だからです。したがって、毎年の収支の中で余った保険料を運用しているだけです。「預かっているお金」という概念自体が、日本の公的年金制度では不明確で、さまざまな学説があります。加入者・国民にとっては年金の受給権をきちんとしてもらうことでしかない、受給権を獲得するための保険料の支払いでしかないのです。
政治家の責任は大きいはずです。政治資金のルールが厳しかった今はともかく、少し前までは、公共事業をやればその事業費の3%が、政治家やときには地上げ屋みたいな人たちへ還流すると言われています。年金保険料を集めて、財政投融資に転化して、セメントと鉄筋と土地代金に費やすことが彼らには大事だったわけです。返す算段などどんどん後回しになります。きっとこの地下鉄は黒字になるはず、この高速道路は償還できるはず、そういう強弁が政治家の仕事だ役割だと言われていたのです。そうした人たちが「返す」ことなどほとんど考えてこなかったと言ってよいし、年金の法律を政治家に認めてもらう官僚も、返すことに力点をおいた法律づくりは困難を極めたと私は見ています。
年金問題のそもそもの発端は、加入者の年齢構成の変化や、就業構造の変化、過去の政治家の安易な年金保険料率の決定が続けられたことで、年金財政がアンバランスになってきていることを解決しなければ、年金制度の枠外の人が多く発生したり(これは生活保護の増大につながる)、とんでもない財政破綻に陥る可能性がある(これは保証する政府財政の破綻につながる)、という危機感から議論がスタートしたはずです。でも、社保庁の職員がいかに悪いかという情報にフィーバーしている間に、国民や国の危機が進行していることに、問題提起をするような話が進みません。
今は制度の再設計の話が、未納保険料や、社保庁職員の品行の問題に変わり、本質的な年金制度、年金財政は何も行われないまま、社保庁の「木っ端役人」の一部を民営化と雇い止めでビシバシやれば、信頼を回復し、制度が維持できるという幻想を国民に振りまいているわけです。
そういう流れの中で、経営者がダメ、法制度がザルという問題は、免責され続けています。使い込みができたのだって、手抜きの事務管理ができていたのだって、当の社会保険庁の職員が制度に不満があってやっていたことではなくて、監督する事務管理・事務システムがザルだったということでしょう(私が制度に不満があるから怠慢な事務管理をしたなどと書きましたか?)。これは少なくとも現場管理者、社保庁を一体のものとすれば本庁で事務の整理を行っている官僚の問題が大きいのではないですか。こうした管理者たちは、部下を信頼しながらも、部下が不正に落ちないように、さまざまな防衛策を講じる責任があると思いますし、「民間企業なら」そうした経営者や管理者の自己防衛がちゃんとできていなければ、経営者や管理者も問題にされるはずです。
社会保険庁の怠慢というときに、それは個々の職員の怠慢なのか、管理者の怠慢なのか、経営者の怠慢なのか、制度の怠慢なのか、それも1つ1つきちんと検証しなければ、何にも良くなることはありません。外の血ということで改革派に期待を持って迎えられた村瀬長官が、彼は彼なりに努力したのでしょうが、結局、問題をさらにたくさん残して去ることになったわけで、職員程度をクビだなんだとやっても、あんまり変わらないんじゃないかと思います。
そうして、安倍さんや麻生さんのように社保庁職員をスケープゴートのような議論をした最後に、いったい年金制度はどうなるのか、年金制度を維持する人たちってどんなこと考えるようになるのか、あまり明るい展望を持てないんですけどね。
結局はまた制度改革の議論の振り出しに戻さざるを得ないんですよ。そのときに年金制度を切り売りするような改革をやってしまって、後から受託した民間企業の既得権益が発生してから何ができるのか、これまた大変なことになると思うのです。
払いたくても払えない境遇にあるニートの赤木智弘氏の、年金に対する問題提起をお読みになることをおすすめします。こっちの方が深刻です。
投稿: 管理人 | 2007.09.21 06:19
>☆かじ☆ころ☆さんが書いている、「国の方針で責任をも>って預かる」って何でしょうか。
先ず断っておきますが☆かじ☆ころ☆では無く☆かじ☆ごろ☆ですので以後お見知り置き願います。
漏れっちは「預かった金の運用は国の方針で責任を持って決めた事。」と書いてますので良くお読みください。
>使い込みができたのだって、手抜きの事務管理ができていたのだって、当の社会保険庁の職員が制度に不満があってやっていたことではなくて、監督する事務管理・事務システムがザルだったということでしょう(私が制度に不満があるから怠慢な事務管理をしたなどと書きましたか?)。
前回「国の使い道が気に入らないからと云って手抜きだらけの帳簿管理が許される訳では無いでしょう?」と書いたのは彼方が本来別次元の運用に関する問題を絡めて歪曲して論じているからですよ。
此処で問われているのは何度も云うが社会保険庁の職員の不正・怠慢の生み出した結果だ。
>現場管理者、社保庁を一体のものとすれば本庁で事務の整理を行っている官僚の問題が大きいのではないですか。こうした管理者たちは、部下を信頼しながらも、部下が不正に落ちないように、さまざまな防衛策を講じる責任があると思いますし、「民間企業なら」そうした経営者や管理者の自己防衛がちゃんとできていなければ、経営者や管理者も問題にされるはずです。
彼方の意見を読むと職員は全てが泥棒猫だから鈴を付けて一時も目を離すなと云ってる事と同義なのだなと思いました。
個々の者に真っ当な倫理観が育っていればこの様な問題は発生しなかったのでしょうが残念な事に其の倫理観を捻じ曲げ後退させ不正を重ねてしまったのも彼方の様に他者への責任転嫁に終始し組織擁護に奔走する身内に甘い社会保険庁の体質なのです。
投稿: ☆かじ☆ごろ☆ | 2007.09.21 16:27