8/31 ロジスティック副隊長
24日から、私の勤務先の労組の定期大会で盛岡市に出張。
今回は、ロジスティックの副責任者を担当。どの会議より早くに現地に乗り込み、のべ100種類10万冊の資料を会議別に15000部に組み立て、必要な会議に間に合うよう届けなければならない。小さな補助会議については、市中の宅配便などへの利用を促したり、資料の種類数を抑制してもらったりして、このうち3分の1は配送にのせるだけの業務になるが、残りの10000部の資料を誤差なく短時間に効率よく組み立て、配送できるかが成果になる。
地元の組合員の作業協力をうまく配分するための素人流ながらも工数計算、作業レーンの配置などをして、物の流れ、人の流れなどを計算して作業を組み立てて、本番に臨む。ここではステロタイプの作業イメージをどこまで変えられるか、当日の人の流れをどれだけイメージ出きるかかが、成否を決する。
自分で言うのもなんだが、組み立てについては、通常9時にスタートして16時30分に終了するところ、14時30分には完成して大成功だった。完成予定数と完成数との誤差も、もっとも量の多い、1セット19種類、5500部の資料組み立てで11部、0.2%におさまり、なかなか良かった。
成功の一番の要因は、地元の組合員の協力者が作業に前向きだったこと。ただこれは成功の大きな鍵であっても、相手を選べないし、作業当日になってみないとわからないので、前向きか後ろ向きかということに影響されない作業を組み立てるべきだろう。
次の理由が、関係者の資料点数の抑制。これは少しずつ進んでいるが、一気にとはならない。3番目に会場の環境。1フロアーに広大なスペースを取れたために、台車やエレベーターを使った移動が発生しなかったこと。4番目には作業に看板やシールを多用して作業の「見える化」を進めて、情報トラフィックの錯綜による混乱を最小限に抑えたこと。これは前職で物流システムのフロー設計図を模写させられた経験がうまく活きた。
5番目には、組み立て開始前の作業配分をきちんと計算したこと。計算できなかった部分にやはり作業の無駄やムラが発生して、遅滞の原因となった。
課題はいろいろある。ロジスティック内部の課題としては、タダで参加してくれる協力的な組合員がどんどん高齢化していく時代を控えて「汗のかかない組み立て作業」をめざすこと。つまりお金のかからない道具や機械をもっと投入して、作業を楽にしていくこと。さらには何より職場を休みにくくなっているので、半日で完成できるようにすること。
左派の影響力の強い補助会議は参加者数の見積もりが甘く、実体より1.5倍から2倍に過剰に見積もって報告するため、資料や配布物を過剰に輸送、作成、配布し、最後には回収、分解、倉庫への返送、裁断破棄をしなければならない。過剰な見積もりが当たるぐらい参加者が増えるような楽しい運動づくりを進めてもらいたいが、相当なアイディアマンと、しなやかな組織が無ければ難しい。そうしたことは左派が現下、組織防衛に必死なので期待することが難しい。
当たらない可能性が高いのであれば、過剰な見積もりが、下請け業者や会議を下支えしている人たちの超過勤務、重労働、何より過剰なコストによって成り立っていることを理解してもらい、参加者の厳密な見積もりと点検をお願いしたいと思った。それがまた運動になるはずだからだ。
その点、左派の影響力が強い補助会議の中でも、参加予定者1人ひとりの名簿把握に務め、無駄な印刷物や発送物の発生を抑制した会議があって、議題自体は大事な岐路に立つ議論だったので混乱したようだが、運営に関する質の高さに敬服している。
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