8/9 ネクタイ強制を提案する民主党
西岡武夫という存在はどこまでも時代錯誤だ。
参議院で、クールビズ廃止、ネクタイ着用義務化をするらしい。こんなことのためなら民主党など勝たせなければよかったと思う。女性議員はどうするんだろう。土井たか子さんみたいに胸元にわさわさ飾りを付ければいいのか。それとも井脇ノブ子みたいな格好をさせるのか。楽しみなところだ。
「制服を着た国会参観の子どもたちがいる中で、大人がリラックスした格好で良いのか」などと言っているらしいが、先進国になってまだ子どもに制服を着せていることがどうかと考えるべきではないか。
民主党がダメ野党だと思うのは、こういう実益にも、憲法理念にも叶わないことを、国民感覚という名のもとに強行するバカ議員が有力議員としてのさばっていることだ。宗教教育は推進するけど政治教育は禁止するという、自民党よりひどい教育改革案をまとめたのも、西岡氏である。
あと一息で選挙に落ちてたのだが。江田議長はこんなことに賛成するとは思えないが、参議院の最高権力者となった輿石議員会長のセンスが試される。
●最近の政党の決断力のなさ、人事能力のなさには目を覆うものがある。後藤田氏などわずかな例外を除き、そして自民党の議員は今頃になって安倍おろしを始めている。こんなことは参議院選挙の結果が出たらすぐやらなくては意味がない。民主党も人のことは言えない。鳩山氏が支持率を崩壊させたときも、前原氏が偽メール事件で醜態をさらしているときも、いつまでも下ろせなかった。満を持して、強権体質を変えた小沢一郎が出てきたから救われたが、次、同じようなことがあったら、見通しはない。党首の首に鈴を付けられるのは、河村たかしのような目立ちたがり屋しかいない。
●安倍首相を少しだけ評価したい。被爆者と面会し、被爆者救済について前進させるという約束を進めたこと、被爆地でのあいさつで、憲法のもと、非核三原則を堅持することを言明したこと、それらはこれまでの戦後レジームの脱却と称して、戦後の遺産を軽んじてきた安倍首相のスタンスを全面的に転換する立場である。少しの前進だが、首相という立場で行っていることは素直に評価したい。
前任の小泉首相は、面会も、被爆者救済も、非核三原則も後ろ向きで、歴代首相が行ってきた被爆者の声を聞く会も在任期間ずっと欠席し続けた。
●平沢勝栄が、年金問題を組合のせいにしたことが良くなかった、とコメントしていた。組合のせいにすることを反省してもらってありがたいが、国民世論が組合を叩いて拍手喝采する構造がある以上、こうした動きはしばらく続くのだろう。80年代の中曽根政権時代の思考回路から抜け出せていない。
制服の子に悪い…クールビズ廃止、西岡議運委長が突然提案
民主党の西岡武夫参院議院運営委員長は9日の理事会で、「(参院では)次の国会から『クールビズ』の申し合わせを廃棄したい」と述べ、次期臨時国会から本会議、委員会でのネクタイ着用を義務づけることを提案した。
10日に改めて協議するが、突然の提案に与野党とも困惑顔だ。
西岡氏は理由について、「制服を着た国会参観の子どもがいる中で、大人がリラックスした格好でよいのか」などと述べた。
参院では一昨年から、各党の申し合わせで6~9月は冷房温度を上げるかわりに、ネクタイ着用は義務付けないことにしている。参院の先例でも本会議場での「上着着用」が義務付けられているだけで、西岡氏の提案は一昨年以前の状態よりも「厳しい」内容だ。
西岡氏は参院での与野党逆転を受けて、7日に同委員長に就任した。
(2007年8月9日20時14分 読売新聞)
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