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2007.08.04

8/4 リアルな護憲派

そして、毎日の後藤田さんのコメントの後半がまたいい。

私たち若手が皮膚感覚で感じているのは、国民のため息です。何が「戦後レジームからの脱却」ですか。憲法改正ですか。脱却とか改正とか言葉は結構です。言葉遊びされては困るんです。  戦後憲法のどこが悪いんですか。国会議員の先輩たちが何百時間も議論してきたものを「脱却」という言葉で片づけるのは、ちゃんちゃらおかしい。この憲法によって、男女同権も農地解放も、そして国民主権も成し遂げられたんです。私たち若い政治家は、できあがったものを与えられた世代ですが、それをどうメンテナンスして、大切に使うかということが求められていると思うんです。

職場の同僚が4月の選挙で、後藤田さんの選挙区の民主党県議になったので、あんまりヨイショしてはいけないのかも知れませんが。

国民の中でじわじわっと護憲が増えつつある中で、うちわで護教神話の押しつけと踏み絵を踏んでいるだけの旧来の護憲派が全くダメでもどかしい。自民党の中にいる護憲派や、司法試験予備校の護憲派講師たちのラジカルな問題提起には注目すべきものがある。

旧来の護憲派とつきあうのはコストはかかりませんが、でも参加者に対してとても注文が多い。あんまり勉強していない先輩たちが威張っていたりしている権威主義ワールド。少しでも道を踏み外すと、それって批判なの、と思うような理屈でいじめられたりもする。また、上意下達・秘密主義の政党が、純粋な護憲派の新参者を自分たちの勢力に囲い込む舞台装置に使っている部分もある。それが怖くて、護憲を党是にする人たちですら護憲運動に参加できないような地域もある。
デモや集会を設定する護憲派の現業部門として、路傍から護憲派を見ていると、考えさせられることだらけ。手法が古いとかそんなこと以前のレベル。

しかし、護憲派の自民党代議士にはときおり新鮮な発見がある。議会活動ではタカ派の同僚議員とやりあい、選挙区ではパターナリズムの行動パターンで染め上げられている地域の土建屋のおやじや地方議員などと渡り合って、票を失うリスクと背中合わせの中で、護憲を主張している。その限界もあるが、踏み絵を踏ませる人たちとは違う何かがある。
また塾講師は、お金をもらいながら、憲法の理念や立憲主義の意義を、何のイデオロギー的こだわりもない司法試験や司法書士をめざす若者たちに教えることができている。
旧来の護憲派がこうした人たちと、「壮大な共同」などと言って取り込むのではなく、少しでも作法を学んで貰えたらと思うのです。

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