8/15 公務員宿舎をめぐる東京と埼玉の落差
埼玉県知事選挙が始まった。近所の駐車場に現職陣営の旗が乱立している。「日本一、ゆとりとチャンスの埼玉」という旗がたくさん立っている、色合いといい書体といい、農協の物産展みたいな感じ。いい意味でも悪い意味でも埼玉県だなぁ、と思う。
●東京都の石原知事が地上60メートルにもなる参議院議員宿舎の改築について、再度議論を白紙からやるよう表明した。都の風致地区であり、都の審査が必要になっているからだ。
一方、朝霞の基地跡地の高層豪華公務員宿舎予定地は、市街化調整区域であり、市街地に編入されても高さ制限を受ける地域であるにもかかわらず、話はどんどんすすめられる。法律的には「公共施設」は適用されないという。保育園も学校も介護施設も、満足な公共施設の整備もされないのに、公務員の私的生活の場が「公共施設」などとして話がどんどん進んでしまうのには、笑ってしまう。基地跡地に民間住宅を建てるとしたら許されないはずだろう。
朝霞市長は、無権代理人のように、市民になんの合意形成も求めず、議会もないがしろにして勝手に国と約束を重ねている。市長の親分にあたる埼玉県知事は地元であり、代議士時代は公務員の特権叩きに熱心だったのに何の責任も感じないで選挙を進めている。
また1つ、東京都との落差を感じる。落差である。東京通勤圏なのに、どうして県が違うのか。
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