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2007.08.13

8/12 市民と政治の組織論

週末、京都の市民活動と政治の関係を模索する若者グループの研修会に行く。

憲法第9条をどういうロジックで守っていくのか、元自衛隊レンジャー部隊出身の井筒加古川市議のお話が面白かった。「国民保護」という言葉で、権力のぎろりとしたことが誤魔化されていることへの危機感、自衛隊と国民の共同行動はジュネーブ条約で攻撃対象になることなど、お話される。

後半は、政党論で、組織政党になろうとしてなれなかった旧社会党と、それに対するラジカルな問題提起としての社民連を比較しながら、政党にとっての組織論や市民と政党との関係について議論をする。30年経て、その議論の蓄積が何の教訓にもなっていないこと、「旧社会党と同じになってしまう」という民主党内のきめ台詞も、何の時代検証もされないまま使われていることを思い返す。

●選挙の前後に地方に出かけると、いろいろ発見することがある。今回は、出町柳駅からバスで左京区を走り抜けた。民主党のポスターが見たこともないもので、小沢一郎の写真のポスターは一枚も無かった。そういえば前原誠司の選挙区。なかなか興味深いことだった。

●田中森一「闇社会の守護神と呼ばれて 反転」を読む。辣腕検察官が組織体質と自分の扱っていた事件を握りつぶされたことから退職、そしてバブル紳士たちの顧問弁護士として警察や検察に対峙していく自伝。検察の体質を知るにいい本だと思う。著者が自民党の山口敏夫につきまとわれてたかられるストーリーが笑える。埼玉の保守第2勢力は、山口敏夫にルーツを持つ人が多い。

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