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2007.07.29

7/28 参議院選挙のみどころ

ギャンブルはしないけど開票速報には熱を上げる私が、選挙のみどころを検証してみたい。

1.政党別議席予想
読みやすい政党から順に。
・公明党。今回、危うい候補が多くて、いつもは指定席なのに、少し読みにくい。それでもかなり明確に数字が出てくる。比例7と東京、大阪の議席はほぼ決まったようで下限は9。愛知、埼玉、神奈川の3人区で最後の1議席が取れるか、比例が自民党へのおねだり作戦が成功して現有の8を取れるか、それで改選数13を確保できるかどうかが決まる。
・社民党と社民党単独推薦無所属。比例が2が下限。社民系労組が総掛かりで応援する又市と、平和運動家には教祖のような存在の山内は当選。3議席目確保できるかどうか。3議席目に及んだときには、国立市長の上原か、全電通協会派の金子か、札幌の山口の誰が滑り込むか。まさかとは思うが、選挙区では大分選挙区が可能性がないわけではない。大分で新保守主義系民主をりのさばらせないためには、当選できなくても2位争いは重要。
・共産党。比例で3が下限。選挙区は、京都に可能性、自民不振が強ければ大阪で、川田が振るわなければ東京にも望みがないわけではないみたい。伸びれば比例で4。で3~5か。
・国民新党。比例で1。選挙区は島根で取れる可能性が高い。1~2
・新党大地。北海道で1議席取れるか微妙。
・新党日本 比例で0~1。
・自民党と自民系無所属。1人区は山口、群馬、和歌山で確実。大分が優勢。北陸三県や岡山、島根などが接戦。2人区は9選挙区は確実。3選挙区が接戦。3人区は、5選挙区で1人目が優勢。千葉が2議席目に届くか。東京は1議席が確実。もう1議席は厳しい。比例は11~17の間か。こうやって計算すると30議席もありうるし、伸びても45という数字。
民主党と民主系無所属。1人区では、岩手、三重、山梨、奈良、佐賀、沖縄で確実。山梨、鳥取、山形、香川、徳島で優勢。新聞の結果の順位では、青森、愛媛、熊本、秋田などで1位となって接戦を制しはじめているようだ。
2人区では、12選挙区全部で1議席を取り、混乱状況の新潟が2議席まさかということもないわけではない。
3人区が1議席を確保したものの、複数擁立した大阪以外の4選挙区はバランスのよい票割りができず、2議席目がどこも難しい。大都市圏を中心に与党が勝利する結果となることもありうる。
5人区東京は2議席確保の見通しが立ち始めているがまさかもありうる。
比例区は18~25という数字。定員めいっぱい擁立した民主の候補者の半分が通る。
純粋無所属では、東京の川田氏が最後の1議席に入れるかどうか。

2.注目選挙区、
何より、1人区のドンパチが見所。特に、富山、石川、福井、岡山、島根、高知、長崎、熊本、鹿児島が接戦。この取り分で選挙結果の帰趨が決まる。
複数区では、3人区埼玉、神奈川、愛知で最後に民主が入るか公明または2人目の自民が入るかが見所。
  埼玉選挙区 民主山根と公明高野
  神奈川選挙区 民主水戸と公明松
  千葉選挙区 民主加賀谷と自民白須賀
  愛知選挙区 民主谷岡と公明山本
東京選挙区は、民主大河原、無所属川田、自民丸川に、成り行きでは共産田村が最後の2議席を争う。5議席もあって民主が2取れなければ党としての選挙戦術が問われる。東京も、埼玉も、神奈川も、愛知も、京都も、東京も、凌雲会(前原派)系の若手議員を優遇する陣営配置して、そちらだけが非常に優勢な結果が出ていることが気になるところ。
以前は自民2社会1で争っていた2人区の行方も、ほとんどが落ち着いているが、民主・社民の公認の混乱があって結局野党で3人が乱立した新潟、サードパーティーの候補者が健闘している京都、北海道に番狂わせの要素がある。

3.比例で誰が通るか
比例区は、個人名投票の順に決まる。個人名投票の比率の高い公明党、普通の自民党、民主党、社民党、個人名投票をさせない共産党で決まり方がずいぶん違う。
・公明党は個人名投票を徹底しているので、誰という点について指定されているようなもの。渡辺、加藤、遠山、魚住、山本2人、木庭に当落線上の草川。
・社民党は組織や地縁の強い又市、山内が他を圧倒しているだろう。
・共産党は、紙、春名に井上、山下か。党内の序列を選挙結果に合わせるため幹部と個人的知り合いにしか個人名投票をさせないのではないか。たまには番狂わせとか起きないのだろうか。
・国民新党、新党日本の比例候補は、サンプルが少なすぎて出てこないようだ。
・民主も、上位の数人だけは名前が出てくるが、中位以下の人たちはサンプルが少なすぎたり偏在しているせいで出てこない。新聞で名前が出てくる候補は当選できるのだろう。
・自民党は舛添が確実。あとは不明。パイが少なくなるから、業界団体や宗教団体どうしの椅子取りゲームになっているのだろう。

4.終盤情報
ここまでまとめる元になった新聞各紙の情報は、先週の日曜日までの調査結果。終盤で自民党が5%追い上げているという口コミ情報もある。

5.出口調査
今回は不在者投票が多く、あす8時にはマスコミ各社が発表する出口調査のグラフだけでは結果を占うには危険な状態で、マスコミ各社も激戦区や公明党と最後の議席を争う選挙区での判定には苦労するのではないか。
有権者数がちょうど1億人。投票率が60%として、投票総数が6000万票。うち不在者投票数が890万票となると、投票総数の15%が出口調査で把握できない票。投票率が下がればもっとこの比率は上がる。
このうち半分ぐらいは間違いなく公明党関連の票、残りが与党と野党で半々だと思うと、15%のうち11%が与党、4%が野党の票ということになる。
したがって出口調査で互角の結果では野党系の負け。出口調査で野党54対与党46、これまでの選挙では絶対に野党優勢という結果を出さないと勝てないという可能性が高い。
実際の開票作業でも不在者投票分は、個々の市町村別には後から出てくるので、開票当初の野党優勢は詰められていくという傾向を示す可能性が高い。

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