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2007.06.22

6/21 政治家とセックススキャンダル

毎日、政治の話題ですみません。

選挙を前に、いろいろな政治家の女性スキャンダルが出てきている。基本的に、私は、政治家の性的スキャンダルは、有名税として話題になっても仕方ないが、選挙の判断材料にすべきものではないと思う。

異性(同性もありうる)におぼれて仕事をほっぽり投げたり(たまになら目を潰れるが)、権力ある立場なので部下や立場の弱い相手を追いかけ回したりすれば資質とは別の問題になるが、政治家が誰とつきあおうと、どんな交際関係であろうと、政策に影響を与えるとは思えない。
フランスは、愛人がいようが事実婚だろうがシングルファーザーだろうが、政治家の資質や能力には全く問題はない。他の職業で同じ議論をするといかにばかげた話かがよくわかる。システム屋が不倫していたらいいシステム設計ができないものだろうか。電車の車掌が不倫していたらドア閉めのタイミングを失うのだろうか。キャビンアテンダントが不倫していたらお茶をこぼしてしまうのだろうか。そんなことは関係ない。他人の色恋沙汰など、ネタとして楽しんでいればいいだけの話でしかない。失職を要求するべき理由ではない。

不倫が不貞として民法で否定されているということを除けば、政治家が不倫しても、その家庭と愛人とのなかの問題でしかないだろう。家庭が追認していれば、さらに問題はないのではないか。

今、やり玉に挙がっている野党幹事長の週刊誌記事の内容からは政治家という職業を進めるうえで問題ないだろう(今度の参議院選挙では、私の一押しの比例区候補にとって、票田が重なるライバル候補者なので、あまりヨイショしたり無罪放免したくないが)。
議員宿舎で云々と書いてあるが、地方出身の彼にとって、愛人がいようといまいと必要なものであって、愛人のために議員宿舎を使っているということではないので、これも問題にはならないだろう。
首都圏の某知事に愛人がいたという週刊誌記事も私生活の問題でしかなくおおむね問題ないだろう。もっとも彼が国会議員時代のように、家庭の責任とか、伝統の家族の復興とか言い出したら、じゃあんたのやっていることは何だということになるだろうが、知事になってから彼自身はそうした発言は控えているので、政治的に問題はない。
野党幹事長の同郷の自民党現職大臣も愛人問題が出ている。それだけならこれも私生活の問題だが、彼は離婚後300日以内出生の子の父親推定の問題で、担当大臣として、「不倫の子に」と発言し差別の上塗りをした人物である。不倫を否定するイデオロギーを発言し、自民党がまとめた政策を曲げたぐらいなのだから、自らの不倫が許されることにはならないだろう。これは厳しく断罪されなくてはならない。

さて、奇怪な話もある。
東京都東村山市で、風俗ライター出身の市議が、左翼系市民派市議2人に辞職勧告決議案をつきつけられている。
市民社会は、公職につく人を、あくまでも公職につく能力があるかどうかで判断すべきである。身分、出自、職業で差別すべきものではない。そういうことであれば、この左翼系市民派市議のやっていることは憲法違反の職業差別であり、左翼の風上にもおけない人間であることがわかる。提案者の市議が護憲派だったら笑ってやりたい。
もし、風俗ライターが、東村山市に一大歓楽街を誘致し、東村山の若い人をセックスワーカーに強制的に徴用するのだ、と主張すれば、資質を疑うような問題になるだろうが、そういう市民に実害のある提案をして市議になっているわけでもない。それなのに議員を辞めろとは、暴走が過ぎるのではないだろうか。
市民社会が成熟していない地域の左翼系市民派市議に、たまにこういう人権や近代社会の基本的ルールをわかっていないで、「選ばれし市民」の感覚をごり押しする人がいるものだ。

余談だが、この辞職勧告決議案を提案した市議の母親もかつて市民派市議で、政党を持つ宗教団体が東村山市政に過度に介入していることを問題にして議会で取り上げた直後、墜落死して、週刊誌等で怪死と話題になった。そうした呻吟を経て、他人を傷つけるということが理解に苦しむものだ。

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