6/10 広告主が怪しいサンデープロジェクト
コムスンの経営者であるグッドウィルグループの折口代表の発言を聞いてみたくて、久しぶりにサンデープロジェクトを見てみた。
この番組、抵抗勢力をいかに汚い人間たちか、という演出を田原総一郎はじめ電通人脈で徹底的に演出してきた番組だと思ってきたが、改めて思い返すと、広告主が、KSD、日榮、コムスンとその後問題になる企業ばかりである。
また折口氏の出ている今でも、怪しげな会社の広告だけが続く。
これまで、何度となく、介護ビジネスとしてもてはやしてきた報道をし、公務員がいかにダメかという演出のネタに使ってきた。そのことについて何も弁明せず、自分たちがすべて知らないような顔をして、田原総一郎は感情的に折口氏を問いつめているが、自らがその広告主であったことの責任について言明すべきではないだろうか。
しかもその内容は、国民や介護保険の加入者、自治体、監督官庁に謝罪を求めるのではなく、ビジネスモデルが破綻しているかしていないか問いつめて、「破綻した」と言えとぎゃあぎゃあわめいて強要している。
今回の事件では介護保険事業者への審査、監督体制、破綻処理に対する制度不備と、困難事例を引き受ける介護事業者(公的機関も含めて)に不備があることに問題がありそうなのに、ビジネスモデルとして問題があったという決着の付け方では問題が全く解決しない。
最後に激励をして、どうかしている。
NHK教育の福祉関連番組やTBSでは、介護報酬の問題なども含めて、介護における人材確保と制度問題に話がシフトしている。コムスンという個別企業には厳罰を下しても構わないとは思うが、第2、第3のコムスンが出てきたときにどうするのか、人が人を食うような介護ビジネスの職場実態をどう改善していくのか、考えて行かなくてはならない。
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