4/9 ハーメルンの笛吹幹事長
知事選挙では負けが多かった負け惜しみみたいなせりふになってしまうが、マスコミは都知事選挙のことばかり伝えてあたかも自民党が勝っているかのようなウソを流している。時には民主党幹部の責任問題まで書いたりしているが、全国の都道府県議会議員選挙では、自民党が惨敗していて、そちらの方が政治の地殻変動を示しているのではないかと思う。
中川秀直自民党幹事長もマスコミ報道に悪のりして「この勢いで参議院選挙で勝利を掴みたい」とコメントしたが、全国各地で地域で自民党の県議候補を応援していた人たちにとって、「この勢い」とは、自民党の敗北を意味しているのではないだろうか。
民主党の鳩山氏は、都知事選挙の敗北について幹部の責任を問わなくてはならない、というような発言をしているが、選挙の責任は、選対と幹事長と党首にあるわけで自分の責任になるということか。
鳩山氏の発言で大事なことは続く後半で、都道府県議選の勝利で参議院選挙の橋頭堡を築けたというような発言をされていて、このことはその通りだと思う。地方議員が多いとしがらみが増えていく部分が大きいが、それでもやはりお金を持っていて一番自由に動ける県議が増えるということは参議院選挙で民主党にとってマイナスにはならないだろう。
●石原慎太郎氏の暴言が次々に出てくる。せっかくチェックできるチャンスに圧勝を許した都民は覚悟した方がいい。3期目に大型イベントを計画して財政再建の成果を台無しにした鈴木都政の末路を繰り返すのではないと感じる。
●昼休みに都知事選挙の市町村別の数字をいろいろいじってみたら少し見えてくるものがあった。
石原票<浅野+吉田票の自治体(反石原票が上回った地域)
清瀬市、武蔵野市、多摩市、小金井市、国分寺市、国立市、三鷹市、西東京市
※中央線・西武新宿線沿線に集中している。
浅野+吉田票が石原氏の82.62%(全都平均の数字)以上の自治体(都内の平均より反石原票の多い地域)
東久留米市、小平市、日野市、東村山市、杉並区、狛江市、八王子市、東大和市、稲城市、町田市、調布市、文京区、世田谷区、羽村市、板橋区、中野区、府中市、練馬区、昭島市、小笠原村
※郡部と島をのぞく多摩地区(23区以外の地域)では石原氏は苦戦した可能性もあったことを伺わせる数字である。また、文京、世田谷、杉並、中野、板橋、練馬の各区も多摩地区と同様の傾向を見せている。
23区では、所得の低い東側の下町地域と、勝ち組負け犬(所得は高いが身寄りのない人)の多い渋谷区、港区、中央区、目黒区で石原が強かったことが見いだせる(たくさんテレビを見る人と作る人が多い地域なのでテレビ的思考現象と呼ぶべきか、これらの地域を結ぶ銀座線・日比谷線・半蔵門線現象とでも呼ぶべきか)。
また、清瀬市、足立区、東久留米市、板橋区は、浅野氏がそんなに強くなかったのに吉田氏が強かった地域である。東京都なんだけど公明・共産のような現世利益政党が強く、埼玉県のような薫りを醸し出している地域である。
武蔵野市、青梅市、世田谷区などでは、浅野票÷石原票の比率が高かった。都議選、市長選、05衆議院選で民主が快進撃を続けている武蔵野市は成果が出ていると思う。世田谷は都議補選との連動か。
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コメント
広島市長選では保守分裂という好材料があったとは言え
現職の秋葉氏が圧勝してましたしね。
ここで得票率3位と敗れ去った柏村氏は中川氏の肝いりで
立候補したそうですから、まさに何をかいわんやです。
投稿: anado | 2007.04.11 23:26