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2007.04.08

4/6 共産党も大きな政府論に反対とは・・・

●選挙期間中、共産党のビラに「6月に住民税がまた大幅にあがります/増税ストップの声をあげましょう」と書かれていて、県民税改定条例に賛成した政党を非難している。今回の住民税の増税は、定率減税の中止と、所得税減税とワンセットになった部分と2つあり、目立つのは所得税減税分の増税だ。それが大きいことが大騒ぎになることを利用して、住民税増税そのものに反対する気持ちを利用したような見出しなので、県委員会に抗議の電話をした。
こういう表現は、国から地方への税源移譲を隠してあたかも地方だけ増税するかのような誤解を与える。税金を払うのはばからしいという気分をまきちらすような宣伝の仕方は問題が多く、小さな政府論の土壌になる、と指摘した。
共産党の担当者は、増税はあくまでも定率減税と年金受給者に対する税控除の廃止について批判しただけ、と釈明し、「本文を良く読んでくださいよ!」と言う。うーんその通りだけど、曲学阿世の徒に不慣れな有権者には一般的な減税反対論にしか聞こえない。そこを利用しているようなやり方だと思う。一方で、税制についてわかっている有権者には「定率減税の廃止についてだけです」と言い逃れして、誤解を利用するのはずるい表現だと思う。
私が持論の、もっと税金を取ってもっと給付が中途半端じゃない社会をつくるべきじゃないか、大きな政府を目指すべきじゃないか、と意見したら、「大きな政府、そんなのがいいんですか?」と反論された。共産党も増税反対運動による有権者の組織化のためだけに、大きな政府には賛成できないのか・・・。

私はこの5年ぐらい、日本の政府、地方政府は大きな政府がいけないというイデオロギーに呪縛されて、ボランティアやNPOに過度に期待して、福祉や教育政策がずたずたになった部分が多い。左翼政党は、今こそ、自分たちの思想でこそ主張できる、やや大きな政府ぐらいを主張して、政府の所得の再配分機能や、社会サービスの再建などを進めるべきなのに、思い切れないでいるというのは民主党左派や社民党もそうだが、共産党も同じだと感じた。

うちのまちの共産党の候補者はいい候補者だったのに、党がこれでは本当にもったいない。自分の大切な主張のために我慢と忍従なのかも知れない。

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