4/10 個々の結果から
選挙ネタが続いてすみません。
今回、選挙が終わってみて、特にうれしかったことは、愛媛県議選で新居浜市選挙区の石川稔さんの当選。
労働組合が未組織労働者に冷淡だ、何だと批判されて、何とかしなくちゃと方針にされているが、ほんとうに現場で自分の利害と関係なく泥臭く組合づくりをやり、交渉にかけつけ応援するということを、今の幹部でできる人は少ない。石川さんは、愛媛県内の、介護施設、自動車教習所、同族経営の知的障害者施設、消防職員、主流派労組にいじめられている人々、働く現場で苦しんだり悩んだり抑圧されたりしている人たちにいつもそばにいて、励まし、支えてきた。私も、独身時代に数日同行したことがあるが、それはそれは家庭をないがしろにするなどというものを通り越したすさまじい時間の使い方だった。
昨年秋、県議選に出るという話をうち明けられた。労働界に必要な人だと思いながらも、石川さんのような感性と行動力が政治業界に存在してほしいと思った。さらに推薦政党名を聞いて、厳しいかなぁ、と思った。でもそれをはねのけて堂々の2位当選。支えた愛媛の同僚もほんとうに喜んでいた。
それから、北海道から首都圏に戻ってきて2人目に会った政治家、今村るかさんが都議補選に当選したこと。これは予想を覆したものだったのでほんとうにうれしい。
95年の若手議員ブームの少し前に初当選していて、すでに市議を4期になっている。障害者福祉を中心に熱心な活動をしてきて、きちんとした中道左派の政治家。
知らなかったが、群馬県議選に出ていた角倉邦良さんの当選の報もうれしかった。1人区で自民党を敗る快挙。角倉さんは独特の行動力で、一緒にいると苦労することもあったが、つねに前に進むたくましさを教えてもらった人でもある。民主党議員の秘書をされていたが、旧民主党のめざした市民立法、市民による政策形成を実現するために、市民活動、市民運動と政策活動を結合させようと努力されていた。
残念だったのは、港北区で立候補した友人の大野たくおさん。
環境NGOで活動し、わがままの多い運動家たちをきちんと説得し、骨の太い議論ができて、政治家になってほしかった。運動の出遅れが響き、民主党に持って行かれたという感じがしている。今回の統一地方選挙、公選法の運用が厳しく、そのことで運動が制約されたようなところもあったと思う。きっとこれからもいい仕事をしてくれると思う。
あと埼玉県議会で民主党が躍進し社民党が議席を回復して、勢力が多元化していく兆しが見られたことも良かった。
後半戦、隣の和光市の松本市議がどこまで届くか、中野の石坂わたるさん、足立区の柳家さんの挑戦が届くかどうか、責任を感じている。
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