3/30 耐震強度は政治的合意の産物
子どもには今の保育園の最後の登園日。個人情報保護がうるさいこの時代は、別れが出会いなんだと実感する。
●午後、マンション管理組合を支援するNPOの学習会に出てくる。前半は、多田英之さんという、耐震構造の大家の先生のお話を聞く。耐震強度というものに科学的根拠がないと力説される。計算する係数に「であろう」「とみなす」があまりにも多くて、ほんとうのところがよくわからない。本当の地震で地震実験で検証できていることはごく一部で、壊れなかった建物がどんな状態だったかというのはさらにわからないという。
その中で官僚の線引きした基準を頑固に守らせて、免震などの新しい技術は取り入れない(でもなんちゃって免震は普及していると怒っておられる)、姉歯は見抜けない、建築基準法がただ単に官僚組織の自己肥大化になっているだけと話される。
政治的には耐震基準は必要だと私は考えるけれども、科学的には絶対じゃないということを常に意識して耐震について考えなくてはならないと感じる。
特に、昨今の耐震強度に対する恫喝のような報道が続くと、これは旧建設省と業界団体が何かしらたくらんでいるかも知れない、と考えるのが正しいようだ。実際、輪島地震でも断層の真上は木造住宅ばかりなので検証しようがないが、震度6強の七尾市で、旧耐震基準のコンクリート建物が潰れたというニュースは流れていたっけ?
●県議選が始まる。和光市も新座市も夕方の通勤客を迎えるように駅前で街頭演説が行われていたが、朝霞は両駅ともなかった。通勤客を意識する選挙風土と、通勤客を無視する選挙風土との違いを感じる。
| 固定リンク
コメント