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2007.03.26

3/26 政令市長選挙が増える

●政令市長選挙が始まる。4市とも面白い対決。
札幌は、ほんとうは与党に入りたいし、ほんとうは旧社会党と仲良くしたい公明党の揺れが見物だ。直前の市議会で、公明党が本心に反して、政局判断として子どもの権利条例を否決してしまったなんて話もある。
静岡は、前民主党参議院議員の挑戦がどうなるか。面白い若手政治家の多い静岡の民主党だが、静岡空港や原発をめぐり、同盟系連合の圧力とそれによる党内対立に苦しむ。地方選挙になると党内で対決している。
浜松は、民主党元代議士の市長に対して、民主党前代議士が挑戦する。経済界がこの対立にちょっかいを出しているらしい。
広島は、野党連合が推す元社会党代議士の現職市長に、右翼的言動で有名な参議院議員と、現市長が国会議員となる前の社会党議員の息子が自民党の一部と古い社民党員をひきつれて現職市長の緊縮財政を批判して挑戦する。各陣営の有名人の推薦や政治的位置が入り組んでいて不思議だ。
いずれも一エピソードかんだ話題がある。あと、この4市は、知事、道県議、市長、市議が同一日に選挙だと思う。相互に関連しあった政治判断を市民がすることになる。それぞれがすべてバラバラの朝霞は、市長や知事を変えても、議会を放置しておくような判断が続いてしまっている。議会がちっとも良くならない。

●浅野氏の公選はがきをもらいに行く。
事務所の入口前に左翼が溜まって作業して、北朝鮮問題について口角泡を飛ばして議論していて、はがきをもらいに来た私が何回も声かけても、5分以上、誰も対応がなかった。地方自治に関係のない議論に熱中して、票を出しに来た客を無視するような運動員、締め上げろと思う。こういうのが素材をつぶすんだ。
公選はがきのデザインを見て、またこのパターンか、とうなってしまった。保守系の選挙のプロデューサーの三浦某が、この「パターン」の選挙ツールの使い方を無戦略と批判していた本があったことを思い出す。数少ない地方選挙での文書ツール、手渡された人が話題にするようなものにしてほしい。冷蔵庫に貼ったり、年賀状と一緒に保存してもらえるような。
今回のは、色使いナンセンスで、立候補あいさつぐらいしか内容がなくて、明確な主張が書いていない。名前と顔写真が載っていればいいってもんじゃないだろ。そんなことを思いながら、刷り直しを命じる立場でもないので、ハナから浅野氏に投票しそうな人をのぞいて昼休みに宛名書きをする。

●見てるだけの左翼系メーリングリストで、都内某区の区長選挙のカンパ要請が回ってくる。社民党と共産党が応援しているらしい。
その中で現職区長の教育政策を「石原慎太郎に勝るとも劣らない教育改革」と書いてあって、いい加減なことを言うんじゃないよ、と思った。確かに現職区長は右よりの教育改革の志向を持っているが、石原慎太郎のような暴力的な手段は使わないし、鳴り物入りの民間校長は常識的かつ左翼陣営にも評価する人が少なくない。この陣営が言う、石原慎太郎に勝るとも劣らないとはどういう状態なのだろうか。都内見回して、都教委の横暴から教育を守れる区市町村もないが、一方で都教委以上に率先してひどいことしている自治体というのもないんじゃないか。批判の仕方としては、どんなに悪く言ってもプチ慎太郎ぐらいにしておくべきじゃないだろうか。

●都知事選挙に出た外山恒一という変人は、何人かの友だちの友だちらしい。彼の政見放送がYOUTUBEに記録されている。
民主主義では少数者が認められるなんてことはありえない、選挙なんて多数派のお祭りでしかない、と思想の毒を吐きまくる演説の政見放送は痛々しいがみごたえがある。学校でひどいめにあった彼は、民主主義が暴力装置にしか感じられないのだろう。民主主義の善意の部分だけを信じている人は見た方がいいと思う(リンクはYOUTUBEなので、ナロードバンドでインターネットを見ている人はパソコンが止まるかも知れないので見ない方がいいです)。ただし自称ファシストと言っているが、ファシストはまさに民主主義が産み出す多数派の独裁であって、少数者の政治力を主張したいなら、近代の枠組みにいることがダメなんじゃないだろうか。
外山恒一 政見放送
投票をよびかけたり推薦するつもりにはならないけども。

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