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2007.03.22

3/21 タミフル使用が見直される

ようやくタミフルについて、使用を促進するだけのし施策が変更される。ただし10代のみ使用を控えるようにという意味不明なものである。

タミフルが効果を現すのは、インフルエンザに感染して48時間以内に投薬し、効果は1日短縮されるというもの。しかも香港A型には全く効果がないとか、インフルエンザの特効薬というようなイメージとは全然違う薬効しかない。
それだけのものに、特効薬のような誤解を与えて次々に投与させ、あるいは新型インフルエンザ対策として膨大な予算をつぎ込んで買い占めている厚生労働省の姿勢は問われなくてはならない。

また、マスコミの責任も大きい。昨年ぐらいからタミフルを使用した人が躁状態になって事故に遭遇することはしばしば伝えられていたが、新型インフルエンザの脅威ばかり伝えることに躍起になって、単なるタミフル備蓄策を追認し、さらにはタミフルがインフルエンザの特効薬のように宣伝するための片棒を担いだとも言える。

下記に毎日新聞を引用しているが、ここでは今回のタミフル使用を抑制する対策に、タミフルがなければ治療できないという医師のコメントが何の疑問もなく紹介している。この記者はタミフルの薬効を確認しているのだろうか。

●県議選がらみで共産党の政策ビラがようやくわがマンションにも投函されて、全候補の政策比較ができるようになった。過去の記事の追加です。

ビラの体裁や見た目・・・いつもの共産党的レイアウト、色使い
情報量・・・適切な量だが、一方的な主張と相手陣営の批判がほとんどで政策の全貌がわからない。
スローガンの妥当性・・・「子どもたちもお年寄りも笑顔で暮らせるまちに」はいつものノリと変わらない。是非はない。
政策の内容・・・自民公明民主を一緒くたにしてレッテル貼りのような批判をしているのが良くない。今の県政が良くないというのはよくわかるが、対置する政策が物取り主義的なのりが気になる。また学校教育の教員数と医療の自己負担ばかりを問題にしている。税金・介護保険料の引き下げについては、所得再配分の観点からどうか。
人物像・・・石川氏の人物像が全然見えない。すごくいい素材なのにもったいない。

タミフル:保護者も不安…医療機関で混乱も

インフルエンザ治療薬のタミフル 原則として10代への処方は控えることが決まったインフルエンザ治療薬「タミフル」。21日休日診療となった医療機関では、保護者からの要望で処方するなど混乱もあった。被害者遺族は厚生労働省の「遅すぎる」措置に怒り、薬を輸入販売する業者は問い合わせに追われた。未明の会見による厚労省の事実上の方針転換に波紋が広がった。

 東京都新宿区の須田クリニック。21日インフルエンザと診断された中3の女子生徒(15)の母親が「あさって卒業式なので早く治したい」と希望すると、須田昭夫院長は「10代の男の子で騒ぎになっているが、女の子なので大丈夫でしょう」とタミフルを処方した。だが、女子生徒と母親は薬局まで行ったものの「やはり不安なので別の薬にしてほしい」と戻って来た。クリニックでは、別の薬(リレンザ)に替えて処方した。

 中外製薬からの「緊急安全性情報」のファクスを受けた須田院長は「『使うな』と書いてあるわけでなく、原則差し控えなので、事例の多い10代の男子には出さないつもり」と戸惑いを見せる。

 葛飾区の栗原医院でも同日、10代の患者4~5人には基本的にタミフルは処方しなかったが、「マンション1階に住んでおり、しっかり監視するので飲ませたい」と両親から要望があった10代の男性1人には処方したという。栗原玄浩院長は「中止は不便。タミフルが使えないと『水分を多く取ってください』などの対処療法となる。それでインフルエンザ自体の危険性を防げるのか心配」と懸念を示した。【長野宏美、佐藤敬一】

 ◇「対応遅すぎる」 遺族に怒りの声

 「対応が遅すぎる。年齢にかかわらず原則、使用禁止にすべきだ」。タミフル服用後の事故で我が子を失った遺族からは、今回の厚労省の対応について怒りの声が上がった。

 「薬害タミフル脳症被害者の会」の軒端(のきば)晴彦代表(49)の長男(当時17歳)は04年2月、タミフルを服用した約4時間後、トラックに飛び込んで死亡した。軒端さんはタミフルによる被害をなくすため昨年7月に会を結成。タミフルと死亡との因果関係を認めて安全対策を取るよう厚労省に要望してきた。

 同省が因果関係を認めない根拠にする研究班(主任研究者・横田俊平横浜市立大教授)の調査結果にも疑いを持つ。「タミフル服用直後の影響を調べていないし、研究者は輸入販売業者から研究資金を得ていた。国は根本から考え直すべきだ」と批判した。

 05年2月に長男(当時14歳)を自宅マンションからの転落事故で失い、会の事務局を務める愛知県知立市の秦野竜子さん(46)も「省や製薬会社のメンツを守ろうとする『その場しのぎ』に映る」と厳しい。秦野さんは「私たちが科学的根拠を並べて主張しても省は『因果関係は不明』で相手にしてこなかった。異常行動の例が増えてきたから、責任追及を避けるため逃げ道を作ったのなら、(会の活動を)バカにされたような気がする」と話した。【北川仁士、加藤隆寛】

 ◇HPで注意呼び掛け 中外製薬

 タミフルを輸入販売している中外製薬(東京都中央区)は21日、営業社員を各地の事務所に緊急召集してテレビ会議を開き、薬への添付文書の改訂や医療機関への緊急安全性情報の内容を説明。ホームページに「タミフル服用後の異常行動について」と題する文も掲載し、「使用に際しては十分注意下さい」と呼び掛けた。

 同社の医薬情報センターには21日、医療関係者などからの問い合わせの電話が集中して、一時つながりにくい状態になった。広報担当の部署にも医師や薬剤師から「どのように対応したらよいか」といった電話が寄せられた。【森本英彦】

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