« 3/18 も・も・ばすも | トップページ | 3/20 大都市のパチンコ業者を守る最高裁 »

2007.03.20

3/20 内輪の人だけで政治やるから、という地元自民党の本音

毎日新聞埼玉西版「せんきょのキモ07埼玉統一選」という連載記事に、私の問題意識に響く記事があった(口頭で回答されたはずのインタビューに常識的な漢字を使わず当て字を使っていることがよくないが)
『「(東国原氏は)さすが言葉の技師だ。マスコミもあおった。われわれは地元密着型の活動をしている。だから選挙向けにマニフェストは出さなくても、地元の方々には日ごろの活動の積み上げ、例えば道路ができたとかが視えている。県議選で無党派という風邪が大きく影響するとは思わない」
 埼玉県議会最大会派である自民党の深井明・県連幹事長は東国原現象をこう分析した。確かに埼玉県議選の投票率は全国最下位のレベルで無党派層の影響を受けにくい。埼玉都民が多く、地元の政治などに関心が薄いことが低投票率につながっている。』
そして、青年会議所が主催している公開討論会に自民党の県議候補は参加自粛を申し合わせていることも紹介している。欄外には全国の県議選で埼玉県議選の投票率が全国で最も低いグループにいることが紹介されている。
『メディア政治に詳しい埼玉大の平林紀子教授は「メディアの注目が集まれば、地場の利害が民意と言い切るような傲慢なことはなくなる。国や東京都異なる埼玉独自の問題や県民がどう審判すべきかが視えてくれば埼玉の地方選は変わって来る」と予測する。』
としめくくる。

この深井県議の言い分って、この前の日曜日の政治活動を徹底的に妨害してくれた「地域の有力者」と同じ言い分。自分たちに見えている世界だけでの「地域密着の活動」で、大多数の人の生活に密着した活動ではない。また大多数の人に公平に機会が与えられるルール作りでもない。田舎のサンタクロースみたいなものだ。

いきなりやってくる埼玉の超高齢社会。このまま埼玉都民をつんぼ桟敷にして合意形成をはかることを続けていれば、いくらボランティアやNPO育成したって、安い担い手なんか育たない。そっぽ向かれるに決まっている。自分たちが地域社会から歓迎され大切にされた過去がないんだもの。威張ってきた人間たちを助けようなんて簡単に思えるわけがない。

こんな埼玉県の政治風土になった原因には、埼玉の新聞記者たちの体質も問われているんじゃないかと思う。警察情報だけを頼りに、事故とイベント記事と、役所の公式発表の人事記事ばかりで、自治体がどんなこと議論したり決めようとしているのか、なんて1ヶ月に数本しか記事がのらない。北海道にいた頃は北海道新聞、北海タイムスという地元紙はもちろんのこと、全国紙だって、市議会や道議会でもめる問題や、自治体の注目施策についてきちんと伝えていた。おまつり記事の方が載せてもらえなくて不満を言っていたぐらいだ。

この記事読んで、やっぱり埼玉県が埼玉県である理由なんてあるのかな、と思った。埼玉都民にとって「埼玉」なんて冠は取りたいんだよね。

|

« 3/18 も・も・ばすも | トップページ | 3/20 大都市のパチンコ業者を守る最高裁 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 3/18 も・も・ばすも | トップページ | 3/20 大都市のパチンコ業者を守る最高裁 »