3/18 も・も・ばすも
ちょうど今日で定期券が切れる。あすからの通勤用にパスモの定期券を買おうと思って自販機で「作業」するが、新たに新規のカードが発行されてしまうみたい。先にオートチャージで申し込んで届けられているカードは、自販機では新規の定期券は買えないということが判明。
窓口で手続きをしなければならないようだが、こちらは長蛇の列。こりゃだめだと思って、今週は休みや飲み会もあって通勤経路が変わるので来週からにする。
●東京都知事選挙、久しぶりに東京ローカルの政策が争われていると思う。これまでは国政の代理戦争のようなもので、保守か革新か(~1987)、小沢のおしつけか都民代表か(1991)、官僚か無党派か(1995)、強権かボトムアップか(2003)という、政治のブームや国政の課題でしょ、と言いたくなるようなことをめぐって争われてきた。そのことに比べるとようやくまともな知事選挙がやられていると、私は思う。
そういう状況について、テレビ評論家の評価はまっぷたつで、いい選挙になるという人と、スケールが小さいという人がいる。世界の中の東京とか言って評価軸にしようとする人もいて、聞こえはいいけども、軍事も外交もあるわけじゃないし、それは公共事業を煽るだけにしかならないわけで、斥けるべき価値判断だと思う。
その中で、浅野氏が福祉に強いと言われてきていることに疑義を呈する動きがある。その人たちの数字の取り方にどうも問題があるように感じる。
というのも、知事をやっていた宮城県での福祉サービス水準が低い、と盛んに共産党あたりから情報を流されているし、他にもこんなふうに書かれていて、鵜呑みにしている人も多い。
このブログに出てくる数字が、どれも施設福祉の指標ばかりで、これだけをもって福祉水準を語るのは、社会福祉法改正以前の、施設収容型福祉の考え方の指標である。
ここには施設以外の、在宅福祉や地域福祉の展開によるサービス供給量はカウントされていない。浅野氏は、施設で飼い殺しにしてしまうような福祉を解体し、地域社会で他の人とともに暮らすような福祉を推進した。その中では、施設数は少ないことが悪い評価になるとは思えない。また浅野氏就任以前も、東北各県共通しているが、大規模集中施設が多いため施設数が少なく見えてくる。
もっとも障害者や重度要介護の高齢者は施設に入れておきさえすればいい、という考えの人には浅野氏は知事失格と言っても差し支えないだろう。
共産党の赤旗はさらにデマに近いような内容を流して、国保証取り上げが浅野時代から始まったことをとらえて、浅野の悪政のように宣伝しているようだ。これに反論するグループの資料では、今も取り上げ率では全国でも下位県であるし、国によって国保料滞納者に保険証取上げが義務化されたのは、たまたま浅野氏が知事だった時代で、浅野知事時代も義務化されるまでの前半はゼロとなっている。
●共産党は国保問題にだけ熱心にこだわるが、国保に一般財源からの繰り入れを増やせ、それも市町村から県、国へとツケをどんどん回しているだけで、国保がこんな状況になっている原因とも言える、健康保険の一元化の遅れや、診療報酬請求の不透明な実態の解決にはほとんど取り組んだ形跡がない。国保加入者の大変な状況を放置しておいて、発生した苦しんでいる人に味方になれるのは共産党だけですと宣伝しているだけにしか見えない。
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