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2007.03.01

2/28 浅野を応援しない民主党都議は次回公認剥奪すべきだ

都知事選挙に浅野史郎さんが手を挙げてくれた。ほんとうによかったと思う。

考えることは2つ。浅野さんの選挙を一つは日本型左翼の「表現」のおもちゃにしないこと。前回の樋口さんの選挙では、樋口さんのお友達関係が選挙の中心になってしまって、そのお友達の趣味が前面に出てしまう選挙になってしまった。もちろん左翼の表現の場にして、吉田万三に行きそうな票までかき集めてもらいたいけど、真ん中ぐらいの右まではバランス良くと思う。

もう1つは、民主党対策である。
無党派にこだわる候補の選挙だから、無党派の人たちがのびやかに選挙をやって票を集めてきてもらうと思う。もう一つ大事なのは、風とは別のところで集票活動をしてもらうことが必要で、とりわけ都内の民主党の議員たちがどう動くかということが大事なことになってくる。前回の樋口選挙も、民主党の半分以上が石原を応援してしまって、陣地を守る負け戦になってしまった。それを再現しては、またまた都民の政治不信は高まってしまう。

今回、民主党の国会議員、都議が勝手なことばかり言ってるけど、無益な議論を放置しておくことは、選挙の勝利のためには何の意味もない。
独自候補とか、推薦候補とか言ってるけど、それを別に用意して勝てるのだろうか。これまで民主党東京都連がさんざん苦労して候補者さがしをしてきた結果として、浅野さんしかなくなっているというのが到達点じゃないだろうか。

この時点で独自候補にこだわる人は、菅直人が知事選に出なかったことを責任問題化しようとする臭いもプンプンしていやらしい。あんたみたいなのはどうせ本番になれば石原を応援するくせに菅、菅、言うんじゃないと思う。どうしても立候補させたいなら、自分の支持者全員の署名とか、都民100万世帯電話アンケートとか、立てたい人を納得させるような、具体的な数字を持ってこい、ってことだと思う。それにしても、浅野氏がやる気になっているところに独自候補なんか立てたら、浅野氏は逃げ出すし、それを壊すことになる民主党の独自候補には都民の冷ややかな目しか送られず、虻蜂取らずになることは目に見えている。知事選に連動しない都議選、選挙区を持たない比例候補、問題が多い。

今回の選挙は、民主党にとっても、今後の評価が決まる選挙であると思う。また石原現知事の支持率が低下し続ける中で、脱石原の政治の流れをつかむチャンスであり、チャンスをチャンスとして生かすためには、最低限、民主党のお家芸とも言えるチャンスをピンチにしてしまうような動きには、毅然とした態度、断固とした統制が必要だと思う。
民主党は、浅野さんが正式に出るとなったら、応援することを明確に表明できない国会議員や都議には、次回選挙の公認を与えないなどの制裁を科すべきだろう。また選挙結果を見て、得票率が悪い地域の都議には、公認の査定を行うことなどもやるべきだろう。円より子とか、杉並の田中とか、大田の名取とか、好き勝手なこと言ってるからには、そのことによる混乱責任をしっかり問うべきだと思う。

都知事選:出馬前向な浅野氏巡り民主党は分裂状態
 4月の東京都知事選に向け独自候補擁立を進めてきた民主党は、結論を出せないまま、人選期限に設定していた28日を迎えた。この日、出馬に前向きな姿勢を示した浅野史郎前宮城県知事(59)への対応を巡って、候補者選考を進める都連幹部4人の意見は真っ二つに割れた。候補者お披露目を予定していた都連パーティーでは、出席者から落胆の声も漏れた。3月22日の告示まで3週間。民主党の迷走は続く。

 「党外、党内に石原都政を倒すと言う人が複数いて、最終局面の調整をしている。今しばらく名前は伏せさせていただきたい。必ず対立候補を立て、一致団結して……」。28日夕から都内のホテルで始まった民主党都連のパーティー。約2000人の出席者を前に、都連会長の円より子党副代表が候補者人選の経緯を説明すると、「気合入れてやれよ」とヤジが飛び、ため息に包まれた。「この党じゃ頼りにならない」と早々と会場を後にする出席者もいた。

 民主党の候補者人選は菅直人代表代行、円都連会長、小川敏夫都連幹事長(参院幹事長)、田中良都議団幹事長の4人で進めてきた。同日昼、パーティーを前に行った最後の会談は、菅氏を巡り激しい応酬が展開された。背景には、円氏と田中氏が党内候補を求めたのに対し、菅氏側が浅野氏擁立に動いたことへの反発がある。

 会談で、小川氏が「(菅氏の)包囲網を仕掛けた」と円氏、田中氏を批判。円氏側は「本来、出るべきは菅さんだ」と追及した。菅氏は終始、無言だったという。結局、菅氏と小川氏は浅野氏出馬に期待する考えを示し、円氏と田中氏は海江田万里前衆院議員を念頭に党内からの人選継続を強く主張、会談は物別れに終わった。

 パーティーで菅氏は、都議会で石原慎太郎知事を追及した田中氏を持ち上げつつ、「私自身も期待をいただいたが、民主党政権を作るため国政でやっていく」と出馬を改めて否定した。

 こうした動きに、連合東京の遠藤幸男会長はあいさつで「全体が一緒の目標を持って、全員で団結してほしい」と苦言を呈した。海江田氏は無言のまま退席した。

 小沢一郎党代表はこの日福井市で「4人の選考作業の結論を待って判断したい」と語り、静観する構えだ。

 渦中の浅野氏は28日昼過ぎ、記者団に対応。リップスティックを唇に塗って、ひょうひょうと語り始めた。「今、考え始めたんですね。真剣に出馬の要請を受け止めていきたいと」。一度は断った民主党の打診と市民団体の出馬要請を、自分の心の扉をたたくノックに例え、「最初はかすかな音でよく聞こえなかったが、(今は)ドンドンという音で聞こえてきている。かなり心のドアに響いてきたということですね」と能弁に語った。

 石原知事は浅野氏について「なんで宮城から東京に来るか分からないけど」とコメントしている。

毎日新聞 2007年2月28日 22時43分 (最終更新時間 2月28日 23時35分)

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コメント

前回の樋口候補に関して、私は‘印象’レヴェルかもしれないが、あまりにもインパクトがなさ過ぎて、あの選挙では民主党員云々でなくとも、「これじゃ石原のほうがマシ」という投票行動をキョーレツに促したんじゃないかと思います。こんどはその愚を繰り返さないだけでなく、前回の‘債務’もたっぷりあることを忘れてはいかんのじゃないか? …とここで言ってもしょうがないですね。

> それを別に用意して勝てるのだろうか。
ここがカギですが、民主党って“勝てなくてもいいよ”と思っている人が大勢いるのではないか? 宮崎の東国原知事の登場を、黒川さんは否定的に書いておられたと思いますが、今のところ、知事は“予想以上によくやっている”というのが大方の評ではないでしょうか(もちろん、黒川さんの指摘された点はまた別)。あそこでも、問題は民主党の方にあった、そして問題は大きいのに、ちっとも自覚されていない、というようなところが、また都知事選で石原陣営に追い風に働くとしたら…。
 浅野氏が‘動いた’ことは大いにけっこう、なんですが、今まで「フリーズしていた」という表現を、石原側が逆手に取ったら…「直前までフリーズしてた候補だよ。またフリーズするんじゃない? 当選してフリーズしたら困るよな」(←ここで慎太郎スマイル^^)くらい言われることは、浅野氏も民主党も覚悟してかからないと!

投稿: へうたむ | 2007.03.01 01:33

樋口さんは思うよりビッグネームだと思いまし、石原の方がマシとは何か私には理解できませんが、世間の人たちが決めつけるレッテルとは別の意味で、実際に一緒にたたかってみて、今時の選挙向きの人でなかったという感じがしています。今の有権者って話を聴きたいわけじゃないんです。偉い人と握手とか激励を受けて自己肯定感が欲しい。そういう社会において、選挙期間中だけ拠点・拠点で長時間マイクで正論を言ってても選挙は勝てないんです。風頼みにしても。

宮崎で民主は失敗したと言われますが、宮崎はまともに民主はいなくて東国原現象は、民主の失敗以前の問題だと思います。

石原さんはおっしゃる通り浅野さんにあれこれ言うと思います。今回それが通用するのか、親族への税金支出問題があって少し厳しいと思います。石原慎太郎もそれをわかっていて、今回は謙虚に言葉を選ぶんじゃないかと思います。大気汚染裁判での和解、低所得者への住民税の人頭税部分の免除など、石原都政初期の善政と似ている施策が打たれているのはそれでしょうか。

投稿: 管理人 | 2007.03.03 23:27

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