« 2/20 見えないところで | トップページ | 2/22 菅氏を追い出したくて仕方がない民主党と民主党都議団 »

2007.02.21

2/21 子育てしていると思い通りにさせようという人が群がる

おとなりの市に住んでいる人が書いているブログ「共同合宿所」に、仕事を辞めることにした保育園の保護者仲間のことを書いている。働くこと、子育てすること、保育園を使うこと、保護者としての連帯感、そんなことがよく伝わる記事だと思う。

働くこと、子育てすること、それぞれのパーツでそれぞれのエキスパートが勝手なことを言って、「子どものため」「お客様のため」と、日々生活して生きていくことを混乱させるような言説がまかり通っている。生活するためには稼いでいかなければならないし、生活には子育てがありうることだし、人間が人間らしく生きていくためには労働であったり報酬のない社会参加であったりしながら社会とつながっていくことが必要だし、一方でそれに押しつぶされても仕方がないことだし、そんなバランスのある言説が少ない。昨日のNEWS23に出ていた大日向雅美さんはそういう意味で良かったと思う。

そして、藤井誠二さんのブログ、「思い通りにならない人を思い通りにならないはずの他者を思い通りに「する」ことが好きで好きでたまらない人たち」という記事の中で、「ニートって言うな」の共著者である内藤朝雄さんの表題のような文章が紹介されている。リバタリアンの立場が強いが、教育者や福祉関係者の善導主義が持つ危険性を余すところなく表現していていい。
過日紹介した軍事組織化したある町内会の話をはじめ、草の根できな臭いことをおっぱじめようとしているネタが多くて、うすら寒くなる昨今、内藤氏の論点には同意することが多い(藤井誠二氏の犯罪被害者の擁護という主張はわかるし同意するけれども、犯罪加害者のことに関する考え方には不同意なところもある)。子育てしている人には、今その思い通りにさせることが大好きな人たちが群がってきて、本人不在でああでもないこうでもないと言われる状況がある。その息苦しさが、子育てしてイヤになることでもある。

●関西テレビの社長が自民党に謝罪したという。ねつ造の迷惑は、視聴者や同業者だろうに、真っ先に自民党に謝罪しに行ったということに、この事件がことさら話題にされていることの本質を示しているのではないかと思う。
今日、総務省は、放送局に監督強化の権限を盛り込んだ放送法の改正の考えを示した。選挙報道との取引なんだろう。

●黒川紀章が都知事選挙に立候補するらしい。バブル期、悪徳政治家やゼネコンとつるんで都の財政を悪くしたのが、丹下、黒川一派の建築家たちだったのではないか。彼らの設計した公共建築は、内部の構造が複雑で、利用するのにとても負担が大きくて、シンプルでバリアフリーでランニングコストの低いものが求められる高齢社会にはそぐわないものばかりだ。今さら立候補して何をしようというのだろうか。

●野党政治家の選挙区秘書をやっていた友人から久しぶりに連絡をいただく。野党が野党として機能していないことに、憤っておられた。昨年末、退職されていた。今の野党見ていると、そういう気持ちになるのがわかるような気がする。

|

« 2/20 見えないところで | トップページ | 2/22 菅氏を追い出したくて仕方がない民主党と民主党都議団 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2/20 見えないところで | トップページ | 2/22 菅氏を追い出したくて仕方がない民主党と民主党都議団 »