1/24 活動的な高齢者に犠牲にされる埼玉県財政
埼玉拘束鉄道の延伸について、既成事実のデータの積み上げがどんどん行われている。「検討委員会」が開かれ、岩槻駅の位置、急行運転のための技術的問題、需要予測の再計算がテーマだったよう。
こうした県民の手の届きにくい場所で、勝手に「合意」が積み上げられ、建設しないという判断ができないようになっている。需要予測や「経済効果」などという根拠薄弱な数字が一人歩きして、埼玉高速鉄道など、不必要だという人の肩にも県民負担としてのしかかってくる。
経済効果として、財政を支援した埼玉県に何かいいことあるかというとそんなことはない。市街化調整区域が駅前に化けて儲ける地主たちのための経済効果だ。
そういう現実をカモフラージュして、子どもがおもちゃをほしがるような手口だが、このツケは、買っても遊んでもいない子どもたちの手に残る。埼玉新聞は「委員からは「活動的な高齢者が増えることを念頭にした需要予測を」との注文も出たという」と伝えてるが、まさに物取りのような活動的な高齢者のおかげで、そのしわ寄せは子どもの将来不安や、活動的になることができない高齢者や障害者が犠牲になる。
2007年1月24日(水) サイタマ新聞
岩槻駅の設置 直下案を検討 地下7延伸検討委
埼玉高速鉄道(SR)の浦和美園駅―東武野田線岩槻駅間の延伸課題を検討する検討委員会(高松良晴会長)が二十三日、都内で開かれ、延伸先の岩槻駅の在り方を論議した。会議は非公開だった。
事務局の県交通政策課によると、延伸駅の設置個所は、東武岩槻駅の東口、西口、直下の三案があるが、この日は東武野田線との乗り換え利便性が高い「直下案」を前提に議論が行われた。
連絡通路、改札位置、階段、エスカレーター、ホームの形状、東西自由連絡通路の設置などが検討された。
委員から、「東西自由通路の計画は、将来の駅周辺街づくりを見据えるべき」「東武鉄道側と定期的な会合が必要」といった意見が出たという。
検討委員会は延伸する上での課題を協議している。これまで東武野田線との相互直通運転の可否と運転方向(大宮方面か春日部方面か)、SR既設線での追い越し・快速運転の可能性などを検討した。
また、県交通政策課は二〇〇五年国政調査のデータを基に将来の沿線人口推計、需要予測のデータ更新をする考えを明らかにした。委員からは「活動的な高齢者が増えることを念頭にした需要予測を」との注文も出たという。
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