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2006.12.26

12/26 道の真ん中を歩けない地域住民

わき見運転で散歩中の保育園児が轢かれた事件の後追いで、川口市の「事故防止策」を朝のNHKニュースでいいことのように報じていた。

現場の映像が出てきたが、大人の肩幅程度の「歩行者ゾーン」を色分けしたこと、これで歩行者と自動車が分離できると、市役所のアナウンスのまま報じていた。
今回の事件の問題は、生活道路で子どもがクルマに轢かれたことであり、時速50キロでわき見運転したことである。
現場の映像を見る限りでは、歩行者は車道から分離されたことにされてしまったが、クルマにとって分離はされているとは思えない。まして、わき見運転でハンドルがずれたクルマから歩行者を守ったり、事故の衝撃を軽減する対策はまったくないと言ってよい。ペンキ屋が儲かっただけである。実際、映像の背景では次から次に通る通行人が道の真ん中を歩いていた。雨の日だし当然だろう。ペンキの塗りたくりは、人間を道路のすみに追いやる非生活的思考の賜物である。

歩行者とクルマを分離するというのは第一の対策だが、物理的障壁のないようなかたち(ガードレール程度でもほとんど意味はありません)で中途半端に分離することは、かえってクルマの横暴な運転を許すことになる。「歩行者が道の真ん中を歩くな!」とつぶやくドライバーは珍しくもない。中途半端な歩行者とクルマの分離は、生活道路でも速度を抑制しないドライバーの意識をつくり、死亡事故の原因になる。
むしろ生活道路では、歩車共存という考え方をすべきという考えもある。商店街のように歩行者がたくさん歩いている道路や、公園のようなつくりになっている道路では、クルマは走行速度を相当抑制し、かつ歩行者に注意しながら走行することになる。当然、走行速度を抑制したり、流入するクルマの量を抑制するための対策、ハンプの設置や通り抜けができないような一方通行規制などを組み合わせることは必要である。

道路の色分けは、30年以上前、朝霞の駅前通りでも行われた。小松定男さんという朝霞選出の社会党県議の広報で革新県政の成果として書かれていた記憶がある。死亡事故は1回しか起きてはいないが、以後安全だったとは思えない。あえていえばごちゃごちゃした通りだったので、通るクルマのほとんどが低速で走っていたから、事故になっても大事に至ることは少なかったといえる。

お隣の新座市を見ていて思うが、最近、道路にやたらめったら行政が色を塗りたがる。新座市の場合は路上禁煙だ。しかし実際に取り締まる人がいないから、近隣他市に比べて有名無実化している。行政が訴訟を起こされたときに「対策しました」という言い訳だけの道路の塗りたくりにしか見えない。地方選挙も目前にしてこの道路の塗りたくりに談合はないのか、いろいろ考えてしまう。

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