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2006.12.17

12/15 東松山市見学の報告から

どういうわけかエリート予備軍の人たちと呑む機会を得る。労組の職員が参加するらしいと、みんなとてつもなく警戒して来たらしい。マイノリティーなんだなぁ。
彼らは人事に強い関心を持つところが偉いと思った。私はそういうことにあまり執着しないから勝負に弱いと実感している最近。

帰宅後、VTRに録画した14才の母を観る。相手の男の子の家庭環境の設定ができすぎだと思うが、いい問題提起をしてくれるドラマだと思う。どこにでも可能性のある話でありながら、「ありえない」「あってはならない」ということで問題を抱えた当事者しか考えてこなかったテーマ。未成年に命が宿ってしまったときに、その命とどう向き合っていくのか、ほんとうによく考えさせてくれる。新聞の投書なんかで倫理にもとる番組だから放映をやめろという意見があったが、妊娠するって大なり小なり14才の母と同じような課題を背負うんじゃないのか、と思う。14才で母になるという言葉や映像をこの社会から抹殺すれば若年妊娠がなくなると思うのは、井沢元彦じゃないけど、言霊崇拝の大和民族的意見だなぁ、と思う。
ドラマのロケで使われた学校が、昨日の教育基本法改正に疑義を呈したというニュースを聞いた。

●地域福祉計画の推進委員会があった。今回はとてもいい集まりだったと思う。
11月27日に半分以上の委員が東松山市の社協が運営する「総合福祉エリア」を見学に行ってきたため、その報告が中心となった。これまで地域福祉では街おこしや住民の自発性を中心に議論をされてきたが、そもそもおおもとの福祉のコーディネートをどうするのか、という実地の見学、そしてその効果を確認してきたこと、みずみずしい理念、そうしたものに触れて、とってもいい発言が続いた。

大きく分けて、①福祉提供体制の総合化(提供する側の都合のタテ割制度に利用者が合わせるのではなく、利用者にあわせてタテ割の制度を組み立てるシステム)、②尻を叩く方法ではなく障害者の社会参加を人材育成の観点から強力に支援していく地域の体制、③市予算に占める民生費割合が高くないでもできる現実、④ノーマライゼーションの理念が徹底されている、⑤これらの考えをきちんと持って推進する首長の存在、に評価意見が上がった。どれも朝霞市ではまだこれからの話。

③についてはいろいろ判断しなければならないこともあるので、一概に言えないが、高齢・障害の分野に限定すれば確かに東松山市のやり方の方が民生費は高くならない。総合的な支援で早くにニーズをつかみ、今の生活を大きく変えないようにその人の自立をめざしていけば、所得から生活から何から何まで支える福祉にはならなくて済む。施設入所も、本人が望まなければ回避できる。朝霞の場合は、介護が必要になった多くの家族から出てくる言葉が、入院する病院、入所する施設がない、という言葉。まちを1つの開放施設のようにしていくという発想で変えていく必要がある。
福祉が充実していない朝霞市の民生費が高いという理由については、保育所の数と職員配置の状況がどの程度影響しているのか、分母の問題して朝霞市が不交付団体となっていることの影響が出ているのかどうなのか、検証して判断する必要がありそうだ。

④⑤については、地方自治や地方政治に関わる人たちのものの考え方をもう少し整理してもらう必要がありそうで、財政問題から、自立、民、NPO、起業という言葉を安易に組み合わせて選挙公約にしてしまうような流行についてもう少し冷静になってもらうようなことが必要だろう。最も効果的な福祉に対するお金の使い方は、どこに力点を置くのか、今あるサービスのままでそれを単に民間に投げたり、NPOに安価で押しつけたりするだけで改革となるのだろうか。
それらを問い直すためには、支援が必要な人にとっての自立や自己決定権とは何か、という福祉に対する原理的なところからの理解がどうしても避けられないが、少なくとも政治についてはマッチョな人がなる仕事だから、自立といえば脛を囓らない程度の認識しかなくて、根源的な政策の問い直しにはならない。東松山市の市長とその他大勢の違いはそこにあるのだろう。だとすると福祉行政に政治が下手にタッチすることは避けてもらいたい、という感じもする。

最後に自由発言の機会を得たので、先日書いた保育所入所申請用紙の問題を指摘しノーマライゼーションについて全く理解できない対応であること、ノーマライゼーションの原点に人権を支える福祉という観点が問われているのにわからないことの問題、そして、市の人権啓発と言えば毎回のスローガンとしての同和問題の広報活動、その内容も「エセ同和」への注意喚起(本題の部落差別をなくそうという記事の倍ぐらいの分量がある。エセ同和の脅威なんて公共事業関連の人しか関係のない話でしょうに!)に大半が占められていることの問題を指摘する。

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